論争及び批評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 03:27 UTC 版)
「ディスカバリー・ベイ」の記事における「論争及び批評」の解説
他の多くの開発地域同様、ディスカバリー・ベイもいくつかの論争点を共有している。ありがちな不満は、ディスカバリー・ベイは他の香港と比較して高いといわれることである。それはメンバー限定のレクリエーションやエンターテイメントのためのクラブでの、料金の高い限られた買い物及びレストランなどである。さらには若者や老人たち向けのアクティビティがほとんど無いことが、彼らの不満となっている。計画にはまずスケート場が整備され、そのあと太極拳のエリアが整備されることになっている。しかしながらそれらのエリアがそのために整備されても、すぐそばに暮らす人との話し合いが終わっていない場合、なかなか使用開始できないことが予想される。 交通 交通に関しての不満は非常に頻繁である。香港の他の地域では、多くの会社によってよりよいサービスが競われているが、ディスカバリー・ベイではHKR傘下のDBTPL(フェリー)及びDBTSL(バス)が事業を独占している。 2008年フェリー値上げ論争 2008年10月8日、ディスカバリー・ベイと香港島の中環(セントラル)を結ぶ唯一のフェリー会社であるHKRインターナショナル (SEHK: 0480)傘下のDBTPLは、最大64%もの値上げを発議した。そして住民から様々なケースを想定した16 - 64%の値上げの方式を提示して、アンケート形式で意見を募った。それは現状(当時)の本数を維持するなら64%の値上げ、本数を減らすのならば最大16%の値上げにとどめる、という内容だった。ただし住人は1週間で返答しなくてはならず、高い料金を受け入れるか、サービスの低下を受け入れるかを迫られた。当時片道はHK$27、50回の回数券だと1回につきHK$23.20であった。 一番値上げ幅の低い選択肢は、現状平日113便が運行されているのを、40便にまで減らす、というものであった。これだと朝のピーク時でも70分に1本しか運航されないことになる。 また、深夜のフェリーはバス輸送に変更して廃止とし、サニー・ベイ駅か東涌駅行きのバスもそれを代行する手段とする、というものだった。 フェリー会社からの住民への書簡によると、燃料費が2001年には2千万香港ドルだったものが、2008年には8千万香港ドルと4倍に膨れあがって赤字となることが予想され、2001年からの累積債務も1億2千万香港ドル以上になる、ということだった。 ディスカバリー・ベイに暮らす地区評議員のAmy Yung Wing-sheungは、この会社は適正な運営をされていないと評し、そしてこれらの計画は乗客連絡グループ会議(Passenger Liaison Group meeting)において、満場一致で否決されたと述べた。 その後HKRは石油価格が落ち着いたこともあり、片道33.3%(50回の回数券は27.5%)の値上げ及び1日の本数を113から80に減便、深夜はバスサービスに切り替えるという新たな提案を提示した。 だが最終的に運輸局に認められたのは、片道HK$31(約15%値上げ)。しかし深夜料金の設定(00:00〜06:00まで+HK$13)が認められ、日中の運行間隔は20分間隔から30分間隔となった。それでも世間のインフレ率と比較して大幅な値上げであったが、当初の発議内容からは、ずいぶんと妥当なものとなった。 スポーツグラウンド ディスカバリー・ベイにはスポーツグラウンドが現在無い(2つの小学校の間にある人工芝グラウンドを除く)。住民はスペースはいっぱいあるのだから、スポーツグラウンドが必要と感じている。ディスカバリー・ベイにおいてスポーツはとてもポピュラーで、いくつものスポーツチームも存在している。DBプラザでHKRに対して皆がスポーツグラウンドを欲しがっている旨の抗議活動をしたことがあるが、管理側はそれらの受け入れも手助けも拒否している。 建設・改装 現在進行中の開発地域、建設現場、多くの古い住居を改装時に発生するホコリやダスト、騒音の問題も、現在に至るまで続くディスカバリー・ベイでの論争である。ビルは政府(管理?)の規定により7年ごとに修理、改善しなくてはならないことになっている。
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