論争家とは? わかりやすく解説

論争家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:06 UTC 版)

大岡昇平」の記事における「論争家」の解説

ケンカ大岡」と呼ばれるほどの文壇有数の論争家であり、言動物議を醸すことも少なくなかった井上靖の『蒼き狼』を史実改変するものとして批判し歴史小説めぐって論争となった同じく史実改変するものとして、海音寺潮五郎の『二本銀杏』や『悪人列伝』等を批判し、これに反論する海音寺と『群像1962年昭和37年8月上で論争した松本清張『日本の黒い霧』等の作品謀略史観に基づくものとして批判したり、中原中也評価について篠田一士論争したこともあった。 また江藤淳の『漱石アーサー王伝説に対して資料扱い方などの点で厳しく批判し、また森鷗外の『堺事件』は明治政府都合いいよう事実を捻じ曲げていると批判し国文学者尾形仂論争になった。そして自身で『堺港攘夷始末』の連載始めたが、その中で鴎外依拠し資料に既にゆがみがあったことが明らかになった。本作未完のまま大岡急逝し、ほぼ9割は完成していたため、中央公論社から刊行された(のち中公文庫収録)。

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論争家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 17:22 UTC 版)

ヒュー・トレヴァー=ローパー」の記事における「論争家」の解説

1950年6月トレヴァー=ローパーは、シドニー・フック、メルヴィン・J・ラスキーイニャツィオ・シローネ (en) 、アーサー・ケストラーレイモン・アロンフランツ・ボルケナウ反共主義知識人たちがベルリン集まって開いた会議出席し、この会議文化自由会議創設文芸雑誌エンカウンター』の創刊宣言した1950年代から1960年代にかけ、トレヴァー=ローパーは『エンカウンター』誌に頻繁に寄稿していた。 トレヴァー=ローパー歴史哲学に関する攻撃アーノルド・J・トインビーE・H・カーといった専門分野異にする歴史家にまでおよんだトレヴァー=ローパーはまた1950年代から1960年代にかけ、小説家カトリック改宗者イーヴリン・ウォーとの間でも、カトリック教会評価に関して論争をしている。 トレヴァー=ローパーの最も成功した著作一つは、西欧において中国学世界的権威と言われてきた中国学者サー・エドマンド・バックハウス (en) の伝記北京隠者』(1976年)である。この伝記で、トレヴァー=ローパーバックハウス生涯物語白日の下にさらし、バックハウス研究者としての学識は、実質的に見かけ倒し偽物であったことを暴露した。この本の出版によってバックハウス典拠とする記述信用値しないものになり、バックハウス著作数多く引用し続けてきた西洋世界中国史に関する記述は、書き直し余儀なくされた。 1960年トレヴァー=ローパーオックスフォード大学学長選で古くからの友人当時イギリス首相務めていたハロルド・マクミラン支援しマクミラン学長選挙勝利した1964年には友人現代史講座教授サー・キース・フェイリングの80歳の誕生日発行され記念論文集 (en) の編集責任者務めている。1970年トレヴァー=ローパー1960年代後半激化した学生反乱大学紛争風刺する「The Letters Of Mercurius」を匿名著した信じられている。 トレヴァー=ローパー影響力大きさは、彼の記念論集History and the Imagination」への寄稿者中に著名な研究者何人も名を連ねていることからもよく分かる寄稿者はジェフリー・エルトン、ジョン・クライヴ、アルナルド・モミリアーノ (en) 、フランセス・イェイツ、ジェレミー・カット、ロバート・S・ロペスマイケル・ハワードデイヴィッド・S・カッツ、ディミトリー・オボレンスキー (en) 、ジョン・エリオットリチャード・コブ、ウォルター・ペーゲル、ヒュー・ロイド=ジョーンズ (en) 、ヴァレリー・ピール、そしてフェルナン・ブローデルである。トレヴァー=ローパー記念論集寄稿者アメリカ人イギリス人フランス人ロシア人イタリア人イスラエル人カナダ人ドイツ人と、国際色豊かである。

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