訳語の問題とは? わかりやすく解説

訳語の問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 20:21 UTC 版)

覚醒剤」の記事における「訳語の問題」の解説

1957年厚生省麻薬課の国連薬物犯罪事務所UNODC)における報告では、「覚醒剤」(awakening drugs)として知られる精神刺激薬」(stimulant)の乱用規制する「アンフェタミン類取締法」(Amphetamines Control Law)と報告しUNODCの他の外国研究者ユネスコでの厚生省麻薬課の報告では「覚醒剤取締法」(Awakening Drug Control Law)である。 1995年法務省刑事局の『法律用語対訳集』では、覚醒剤取締法を、Stimulant Control Law訳している。 2009年の日本睡眠学会による『睡眠学』の「精神刺激薬」の項では、精神刺激薬一般に覚醒剤とも称される説明されている。 『心理学辞典』では、覚醒剤とは中枢神経系覚醒作用を及ぼすアミンであり、アンフェタミン・メタンフェタミンなど眠気抑え覚醒水準高め薬物だとしている。2011年の『現代精神医学事典』では、覚醒剤の英語をメタンフェタミン、アンフェタミンとし、覚醒剤取締法にて指定されている薬物総称だとしている。 なお、世界保健機関の『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』第10版(ICD-10)では、分類stimulant精神刺激薬の語を用いアメリカ精神医学会の『精神障害の診断と統計マニュアル第5版DSM-5においては上位分類精神刺激薬関連障害群(StimulantRelated Disorders)である。

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訳語の問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 17:12 UTC 版)

デストルドー」の記事における「訳語の問題」の解説

フロイトはTodestriebと対のようにLebenstriebという語を用いたが、日本語ではともに「死の本能」「生の本能エロス)」と訳されることが多い。しかしながら本能には「遺伝的に組み込まれた行パターン」という意味合い強くTriebをそのように訳すのは誤解招きかねない面があり、彼は本能(Instinkt)と別に自我に対して何かに駆りたてさせる衝動という意味でTriebを使ったとされる英仏訳でも誤り指摘され訂正施されたが日本語訳ではまだ「本能」と訳されていることも多い。 日本語訳でも広まりつつある「欲動」または「衝動という訳語に意義があるのは、それにより本人葛藤焦点当てられることになるからである。患者はしばしば「死にたい」という言葉発するが、「死の本能」でなく「死の欲動」と訳すことにより、「死にたい気持ち駆られる」と言わしめるもの、フロイトが「生の欲動」「死の欲動」の二元論説明しようしたもの臨床現場で頻繁に聞かれる死にたい気持ち」と「生きたい気持ち」の間の葛藤としてうまく説明することができるものである

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訳語の問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 16:19 UTC 版)

ソーシャル・キャピタル」の記事における「訳語の問題」の解説

ソーシャル・キャピタル直訳すれば「社会資本」だが、これは電気水道道路といった都市基盤のようなハードな資本インフラストラクチャー)を意味する語として日本語使われており、コールマンパットナムによる「ソーシャル・キャピタルの意味異なる。そのため「社会関係資本」の語が使われることが多い。これは、人間関係豊かさこそを社会資本としてとらえるソフトな概念である。また、英語の“Social Capital”は、文献により社会関係資本社会資本等の訳語あてられており、経済学分野資本概念として捉える向きもあるが、経済学辞典第3版岩波書店)あるいは経済辞典第3版有斐閣)には、“Social Capital”あるいはソーシャル・キャピタルという項目がない。これらの訳語のうち、より直訳に近い社会資本は、政府等の公共機関により形成され、財・サービス生産活動間接的に貢献する司法教育警察交通治水などの制度施設を指すいわゆるインフラストラクチャーあるいは社会的共通資本または社会的間接資本同義使われることが多いので、誤解避ける点からは「社会関係資本」などの意訳訳語として適切である。

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