混乱する用語の共通化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 09:28 UTC 版)
精神医学の分野では、用語の命名に多くの混乱があり、不適切にも用いられてきた。専門用語が混乱したままでは、さらなる混乱と無駄な労力が費やされるため、用いられる言語を共通化し合意を得ていく作業が図られた。 精神障害の伝統的な分類は、神経症と精神病とであったが、この分類は不正確な診断をもたらしたために、より正確な診断を行うための『精神障害の診断と統計マニュアル』(DSM-IV)や『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』(ICD-10)が登場し用いられるようになっている。ただし、後述するように過剰診断や誤診はいまだ問題となっている。 日本においては、訳語の問題が存在する。このためイメージを是正する目的で、「障害」ではなく各診断名に「症」の字をあてる動きもあるが、過剰診断の問題も存在するため容易に変更できないという問題を抱えているため、症のつく診断名が併記されることとされた。
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