訳語の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 00:04 UTC 版)
人類学、宗教学、民俗学などの学術用語として用いられるようになった「憑依」あるいは「憑霊」という表現は、明らかにドイツ語の Besessenheit や英語の(spirit) possession などの翻訳語であり、欧米の学者らが使用する学術用語が日本の学界に輸入されたものである、と池上良正は指摘した。1941年(昭和25年)のある学術文献には「憑依」の語が登場した。一般化したのは第二次世界大戦後だろうと推定される。 「憑依」という学術用語が用いられるようになって後は、この用語に関して、様々な理論化や類型化が行われてきた。例えば、憑依という用語にとらわれすぎず、「つく」という言葉の幅広い含意も踏まえつつ憑霊現象をとらえなおした小松和彦の研究などがある。
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