訳語の成立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 02:04 UTC 版)
もともと「世」という文字は「丗」とも書き、「十」を3つ重ねた文字であり30を表し、30年間を意味した。おおむね30年で1つのジェネレーションが入れ替わることから、これが一代、すなわち「世代」を意味するようになり、「世の中」も表すようにもなった。 世紀という言葉は本来、中国で皇帝の世代々々の記録を意味した。日本でも同じく「世系」を記したものという意味で用いられていたが、1876年に鈴木唯一が初めて“century”の訳語として使い、1882年頃から定着しはじめた。それ以前の書物では、century に対しては「第何回の百年」という逐語訳的な対応がなされていた。中国では当初 century の訳語としては「稘」の字を用いていたが、日清戦争前後から日本語の影響を受け「世紀」を century の意味で用いるようになった。
※この「訳語の成立」の解説は、「世紀」の解説の一部です。
「訳語の成立」を含む「世紀」の記事については、「世紀」の概要を参照ください。
- 訳語の成立のページへのリンク