薩長同盟と幕長戦争とは? わかりやすく解説

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薩長同盟と幕長戦争(1864年 - 1866年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 15:21 UTC 版)

幕末」の記事における「薩長同盟と幕長戦争(1864年 - 1866年)」の解説

逆賊となった長州藩長州への征伐発令され総大将徳川慶勝尾張藩主)、副将松平茂昭福井藩主)、参謀西郷隆盛薩摩藩士)が任命された。元治元年9月大坂での勝海舟との会談経て長州藩への実力行使の不利を悟った西郷開戦回避し長州藩からの謝罪引き出方針をとる。四国艦隊下関砲撃事件での敗戦以降松下村塾系の下級藩士中心とした攘夷勢力後退し椋梨藤太譜代家臣中心とする俗論派が擡頭していた。幕府への恭順路線貫き責任者処刑など西郷提示した降伏条件受け入れ承認したため、第1次長州征伐回避されることとなった。 しかし長州藩内で旧攘夷派の粛清が続くなか、同年末に野村望東尼激励され高杉晋作奇兵隊などの諸隊糾合長府功山寺にて挙兵功山寺挙兵)。翌年初頭、藩中枢部の籠もる萩城攻撃し俗論派を壊滅させて再び藩論を反幕派へ奪回した藩論再転換により、既定降伏条件履行しない長州藩へのいらだち高まり小笠原長行勘定奉行小栗忠順強硬派による長州再征論が浮上し将軍家茂は再度上洛する。 一方安政条約明記されながらいまだに朝廷許可が無いため開港されていなかった兵庫神戸港問題巡って英国公使パークス主導する英仏連合艦隊1865年11月4日慶応元年9月16日)、兵庫沖に迫った兵庫開港要求事件)。攘夷派への配慮からわざと幕府外交停滞させているとみたパークスらは薩長攘夷策を放棄した時点障害はのぞかれたはずであるとして、兵庫開港条約勅許求めて威圧行ったのである譲歩案として英国下関戦争賠償金引き下げ応じ姿勢見せた幕府主導外交を狙う老中阿部正外松前崇広らはこの動きに対して幕府単独開港方針決めるが、朝廷との連携重視する徳川慶喜難色を示す独断兵庫開港決めた阿部松前に対して朝廷から老中罷免の令が出されるという異常事態となった朝廷による現実幕政介入という事態に、慶喜対す疑念幕臣たちの間で深まり家茂将軍辞職を漏らすなどの混乱がおきた。慶喜家茂説得する一方で条約勅許兵庫開港めぐって在京諸藩士を集めた上で11月22日慶応元年10月5日朝廷条約勅許認めさせた(兵庫開港延期)。また関税改正合意を得るというイギリス目的達成されたことで四国艦隊兵庫沖から去った。翌1866年6月25日慶応2年5月13日)に改税約書調印され輸入関税大幅に引き下げられたことにより、日本輸入急増した大量生産による安価な綿製品太刀打ち出来ず日本の手工業的綿織物大打撃受けたこうしたなか、薩摩藩徐々に幕府非協力的態度見せ始め駐日公使ハリー・パークスアーネスト・サトウ助言のもと、長州藩との提携模索する薩摩藩庇護にあった土佐浪士坂本龍馬や、同じく土佐浪士下関逼塞していた三条実美に従っていた中岡慎太郎らが周旋する形で、薩摩長州両藩の接近図られる逆賊指名され表向き武器購入不可となっていた長州藩変わって薩摩武器購入するなどの経済的な連携経た後、1866年3月7日慶応2年1月21日)、京都薩摩藩邸内木戸孝允西郷らが立ち会い薩長同盟密約締結された。 偶然ではあるが、幕府薩長同盟締結され翌日第二次長州征伐発令した7月18日慶応2年6月7日)に開戦するが、薩摩との連携後軍備を整え大村益次郎により西洋兵学訓練施され長州諸隊幕府軍圧倒各地幕府軍敗報相次ぐなか、1866年8月29日慶応2年7月20日家茂大坂城病死徳川宗家相続した慶喜親征意志を自ら見せるものの、一転して和睦模索し広島幕府使者勝海舟長州使者広沢真臣井上馨らの間で停戦協定結ばれ第二次長州征伐終焉迎えた

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