美術造形とは? わかりやすく解説

美術・造形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 04:15 UTC 版)

「仮面ライダー」記事における「美術・造形」の解説

美術・造形は、造形会社エキスプロダクション」が全面担当した東映生田スタジオ所長内田有作が映像美術重鎮である大映間野重雄に同社紹介され代表取締役八木正夫海外作品仕事一段落した時期であったことからこの仕事引き受けた準備段階ではエキスプロ役員であった三上陸男中心に同社造形チーフ藤崎幸雄と大映矢野友久らが参加し三上サイクロン号デザインやショッカーアジトのセット怪人造形など、藤崎仮面ライダー造形矢野がスナックアミーゴのセットそれぞれ担当した立ち上げ作業終えると三上は『魔神ガロン』への参加などのために現場離れ旧知高橋章に後を託した高橋助手として八木功呼び以後美術担当した高橋らが東映生田スタジオ常駐しセットデザイン衣装補修合わせ、すべてをこなしている。怪人デザイン初期蜘蛛男蝙蝠男・さそり男は石森章太郎によるデザイン用意されたが、さそり男は三上により造形デザイン直され第4話のサラセニアン以降デザイン高橋よる。三上造形手掛けた初期3体は型抜き作られたが、映画同様のこの手法では時間がかかるため、以降タイツ直付けする方法変更された。 後に平山によると、MBS側から東映支払われる制作費1話につき400万円で、美術予算足りず苦肉の策として機械パネルイメージ予定していたショッカーアジト内は、エキスプロ高橋章が描くおどろおどろしい模様描いたものとなった[要出典]。同プロ三上陸男は、「おかげで生物感のある不気味なものになった」とコメントしている。 仮面ライダーの造型 仮面ライダーマスク上下二分形式となっており、粘土原型FRP樹脂複製して作られている。粘土原型藤崎制作し三上仕上げたアクション用の「Aタイプ」と、電飾仕込んだアップ撮影用の「Bタイプ」の2種用意されたが、第1話Aタイプの「クラッシャー」(鼻下から顎へかけての牙状の部分)が破損し修復跡を残して撮影となっている。それ以降補修繰り返しながらの撮影にはアップ用のはずだったBタイプ駆り出され、常に2種画面登場することとなった2種明確な違いは、Cアイ複眼部分)の下の「覗き窓に付けられた、透明カバー留めネジ位置である。全98話で使用されマスクは、すべて同じ型から複製された。FRP製のほか、ラテックスゴムで抜かれ軟らかいアクション用のマスク使われている。 触角にはラジオアンテナが使われた。付け根第1話では同じ材質だったが撮影中に折れてしまったので、それ以降自転車ブレーキワイヤー使われている。Cアイには、型に流した透明のポリエステル樹脂がまだ軟らかいうちに裏側から角棒を押しつけ段差パターンをつけた。この手法は東宝映画『モスラ』1961年本多猪四郎監督)で怪獣モスラ複眼表現使われ技法である。 仮面ライダー衣裳は、三上提案によりウルトラマン用いられているウェットスーツ避け、ライダースーツが選択された。当初鹿革素材制作され上下スーツアクション裂けてしまい、第1話時点ですでに左ひざには補修跡が確認できるこのためビニールレザー素材となり、新1号以降ジャージ素材となった第1話撮影開始時点マスク制作が間に合わなかったため、マスク使用しないショッカーの手術室シーンから開始され2月10日にようやくマスク完成し11日小河内ダムロケから仮面ライダーアクション撮影が行われた。 当初緑色だった仮面基調は、渡邊の「緑色ヒーローなどあるか」との意見で黒に近い暗緑色となったが、暗いシーンでは判別できなくなるため、パール粉を加えた塗装施された。このAとBの2種は、色を塗り替えてそのまま2号ライダーとして使われている。新1号編に入ると緑色鮮やかになっていくが、これは塗装使ったカラースプレー季節ごとの乾燥度日照条件発色異なるためでもあった。また、ロケ地やキャラショーなどのイベント先での補修想定しアサヒペンカラースプレーなど、全国どこでも誰でも入手して塗れる色を優先したという配慮もある。

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美術・造形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:59 UTC 版)

帰ってきたウルトラマン」の記事における「美術・造形」の解説

特撮美術『ウルトラセブン』引き続き池谷仙克担当したが、1971年公開され実相寺昭雄劇場映画曼荼羅』に参加することとなったため、第12話降板した。後年インタビュー池谷本作品への参加には積極的でなかった旨を語っている。降板後、旧知特技監督である大木淳本編を初担当した第32話大木からの依頼により怪獣キングマイマイデザイン手掛けたオープニングにはクレジットされていないが、着ぐるみ造形は主に開米プロが、一部高山良策グドンツインテールステゴン)、東宝特殊美術部(タッコングザザーンアーストロン)、円谷プロ社内造形スタッフキングザウルス三世)が担当東宝美による3体は見た目しっかりしていたが硬くて動けず、開米プロ改修行いそのままプロ造形中心となった高山『ウルトラセブン』から引き続いて参加であったが、同時期に『スペクトルマン』担当していたため3体のみに留まった。 オープニングには未クレジットだが本作品の怪獣宇宙人デザインは、特撮美術池谷仙克高橋昭彦のほかに、プロデューサー補の熊谷健シーゴラスベムスターほか)や、米谷佳晃(グロンケン、バリケーンヤドカリンほか)、利光貞三サータン)、末安正博(ゴキネズラ)などが担当最終話登場したバット星人は、当時小学館編集部スタッフによる作とされている。

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