新1号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 06:17 UTC 版)
第53話から登場した、1号が強化を遂げた姿。2号同様に風力エネルギーを体内に蓄えることで自在に変身できるようになっており、その際は「ライダー……変身!」の掛け声とともに独自のポーズをとる。変身時間は0.5秒。 身体能力は以前より向上しているが、敵怪人もまた強くなってきているので、技の多彩さをもって対抗している。必殺技の代表であるライダーキックには戦況に応じた様々なバリエーションがある他、打撃技や投げ技も充実している。このため、「技の1号」の異名を持つようになった。本郷から新1号に変わる0.5秒の間、どちらでもない状態と化すため、その間にタイフーンの風車を凍らされてしまうと身動きが取れなくなってしまう。 こうした一連の変化に関する説明は、劇中ではまったくされていない。新1号編のオープニングや第86話の回想シーンでは、新1号編の衣装を着た本郷の改造シーンらしき新規撮影カットがあるが、これが「再改造の場面である」と明確に述べられているわけでもない。阿部征司はこの件に関し、「わざわざ説明する必要はないだろうし、子供達も気にしないだろうという意識があった。大人は理由に気を遣うだろうけど(要約)」と、細かな連続性を番組内で追及する姿勢は取らない旨を語っている。 1972年当時の児童向けには「体の機械の仕組みが変化した」とだけ解説されており、どのような過程を経て強化されたのかまでは語られていなかったため、設定の解釈には諸説がある。最もよく知られているのは「ショッカーにわざと捕獲され、死神博士の手で再改造手術を受けた。本郷は自己催眠によって意識を保ち続けており、脳改造される前に脱出した」という『テレビランド』発祥の説で、これは平山亨の承諾も得ている。それとは別に『テレビマガジン』や黒崎出版の図鑑の類では「本郷が自らの手で改造を加えた」と語られており、こちらの説を支持するファンも多い。また前述の通り『仮面ライダーメモリアル』では「戦闘経験を積み重ねることによって肉体が変化した」とされている。『仮面ライダー1号ぴあ』では「2号の身体を研究して得たデータを基に肉体を再改造して強化された」と記述している。 1号の変身ポーズは二刀流をイメージしている。右腕を上に掲げ、左腕を胸に合わせるという構え自体は、旧1号時代に放送前の撮影会で用いられた構えと、第10話以降ライダーファイトのポーズとして取り入れられていた構えが元になっている。前者は擬闘の高橋一俊が子供が真似をしやすいポーズとして、風呂場で体を洗う仕草から発想したものである。
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