美保関灯台

- 所在地:
- 島根県八束郡美保関町
- 点灯年月日:
- 明治31年11月8日
- 塗色:
- 白色
- 構造:
- 円形・石造
- 光り方:
- 単閃白光
毎12秒に1閃光 - 光りの強さ:
- 490,000cd
- 光りが届く距離:
- 23.5海里
- 構造物の高さ:
- 14.0 m
- 海面から光りまでの高さ:
- 82.91m
- レンズ:
- LB−M 60型
- 電源:
- 商用電源
灯塔は荒々しい石の肌を持つ美しいもので,当時の姿を残している。
明治32年7月,勅令第342号をもって「浜田」と「境」の両港が開港場の指定を受け外国貿易の活発化に伴い,経ケ岬・美保関・出雲日御碕の各灯台が設けられた。
灯台に隣接した旧事務室,宿舎は払い下げられて食堂・売店に改造されているが,外観は明治そのままの佇まいを損なわないよう細やかな配慮がなされている。
美保関灯台
名称: | 美保関灯台 |
ふりがな: | みほのせきとうだい |
登録番号: | 32 - 0048 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 基 |
構造: | 石造、直径5.7m、高さ14m、付属舎付 |
時代区分: | 明治 |
年代: | 明治31年 |
代表都道府県: | 島根県 |
所在地: | 島根県松江市美保関町美保関1338-17 |
登録基準: | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考(調査): | 『島根県の近代化遺産』(島根県教育委員会 2002)。 昭和10年までの名称は「地蔵埼灯台」。 |
施工者: | |
解説文: | 島根半島東端の地蔵崎に位置する。底部直径5.7m、半円形付属舎付の円形灯塔を砂岩の布積で築き、その上にガラスと青銅製ドーム及び斜骨子より構成される灯籠をのせ、総高は14mとする。山陰の海運振興に寄与し、地域のシンボルとして今も親しまれている。 |
その他工作物: | 明治村小那沙美島燈台 明治村皇居正門石橋飾電燈 清水港テルファー 美保関灯台 美保関灯台旧吏員退息所石塀 美保関灯台石塀 若桜鉄道八東駅プラットホーム |
美保関灯台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/29 07:39 UTC 版)
美保関灯台 | |
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航路標識番号 [国際標識番号] | 0848 [M7316] |
位置 | 北緯35度34分03秒 東経133度19分31秒 / 北緯35.56750度 東経133.32528度座標: 北緯35度34分03秒 東経133度19分31秒 / 北緯35.56750度 東経133.32528度 |
所在地 |
島根県松江市美保関町 美保関字大平 |
塗色・構造 | 白色、塔形(円形)、石造 |
レンズ | LB-M60型灯器 |
灯質 | 単閃白光 毎12秒に1閃光 |
実効光度 | 490,000 cd |
光達距離 | 23.5海里(約44km) |
明弧 | 115度 - 52度 |
塔高 | 14.0 m (地上 - 塔頂) |
灯火標高 | 82.91 m (平均海面 - 灯火) |
初点灯 | 1898年(明治31年)11月8日 |
管轄 |
海上保安庁 第八管区海上保安本部 境海上保安部 |
区分 | 重要文化財(建造物) |
指定日 | 2022年2月9日 |
指定コード | 02734 |
美保関灯台(みほのせきとうだい)は、山陰最古[1]の石造灯台。1898年(明治31年)、島根半島の東端 地蔵崎の馬着山に、フランス人の指導により建設された。国の重要文化財に指定されている。
概要
「世界灯台100選」および「日本の灯台50選」に選ばれている[1]。その歴史的文化財的価値が高さから、Aランクの保存灯台に指定され、灯台として初の登録有形文化財に登録された。毎年7月の第3月曜日の海の日には灯台内部が一般公開される[1]。
敷地内には美保関地ノ御前島照射灯(航路標識番号 0849)が併設されている。また、沖合約4 kmに浮かぶ沖ノ御前島には沖ノ御前島灯台(航路標識番号 0850)[註釈 1]が設置されている。
灯台横の官舎(旧吏員退息所)の建物は現在、美保関灯台ビュッフェ(レストラン)に改装され活用されている[2]。
1930年に与謝野鉄幹・晶子夫妻が地蔵埼を訪れており、夫妻が残した歌が灯台施設前の石碑に記されている。
歴史
- 1898年(明治31年)11月8日 - フランス人技師による設計、美保関町片江の石工であった寺本常太郎の施工により第1等灯台 地蔵崎灯台として初点灯[2][3][4][5]。光度は6万7,500カンデラ。
- 1922年(大正11年) - 光源が電化される。
- 1935年(昭和10年) - 地蔵崎の名称が全国的に多いことから、美保関燈台に改名[2][4]。
- 1954年(昭和29年) - 第1等レンズを変更して、LB-90型灯器になる。
- 1962年(昭和37年) - 無人化[2]。
- 1993年(平成5年) - 最新設備に改良し、メタルハライド電球を使用するLB-M60型灯器となる[5]。
- 1998年(平成10年) - 国際航路標識協会 (IALA) により、「世界各国の歴史的に特に重要な灯台100選(世界灯台100選)」に選ばれた[1][4]。
- 2007年(平成19年) - 灯台としては初めて国の登録有形文化財に登録された(石塀、主屋、倉庫、トイレ含む)[6][7]。
- 2009年(平成21年)2月6日 - 近代化産業遺産に認定される。
- 2022年(令和4年)2月9日 - 出雲日御碕灯台・江埼灯台とともに国の重要文化財に指定[8]。
ギャラリー
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灯台設置当時から使用されていた第一等フレネル式閃光レンズ
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LB90型灯器
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登録有形文化財、近代化産業遺産であることを表すプレート
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沖から望む島根半島東端と美保関灯台(右端)
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美保関地ノ御前島照射灯
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沖ノ御前島灯台
アクセス
脚注
註釈
- ^ 2013年10月11日付で灯標から灯台に変更
出典
- ^ a b c d “美保関灯台”. 美保関町観光公式サイト. 松江観光協会 美保関町支部. 2019年9月26日閲覧。
- ^ “市報松江2007年8月号” (PDF). 松江市. 2019年9月26日閲覧。
- ^ a b c “美保関灯台” (PDF). 一般社団公人 中国建設弘済会. 2019年9月26日閲覧。
- ^ a b “美保関灯台”. 公益社団法人 燈光会. 2019年9月26日閲覧。
- ^ “美保関灯台”. 文化遺産オンライン. 文化庁. 2019年9月26日閲覧。
- ^ “美保関・美保神社・美保関灯台・青石畳通(散策)”. 神々のふるさと山陰. 山陰ポータルサイト運営会議. 2019年9月26日閲覧。
- ^ 令和4年2月9日文部科学省告示第10号。
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
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