光度_(光学)とは? わかりやすく解説

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光度 (光学)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/27 15:20 UTC 版)

光度
luminous intensity
量記号 I, Iv
次元 J
種類 スカラー
SI単位 カンデラ(cd)
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物理学
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Category:物理学
ウィキプロジェクト 物理学

光度(こうど、英語: luminous intensity)は、点状の光源からある方向へ放射される可視光)の明るさを表す物理量である。 光束を光源を中心とする立体角による微分として表される。

光度はヒトの感じる物理量の一つであり、心理物理量と呼ばれる。 光度は国際量体系基本量の一つとして位置付けられており、光度の次元は J で表される。これに対応して国際単位系では、光度の単位としてカンデラ(記号: cd)が定められている。

背景

光度はヒトが感じるの「明るさ」を定量的に定義したものである。従って光度の定義にはヒトの視覚の特性が反映されている。

ヒトが見ることできる光は可視光線に分類される電磁波の一種である。ヒトは眼球の中の網膜を通じて光を感じ取ることができる。網膜の中の錐体細胞桿体細胞にはそれぞれフォトプシンロドプシンと呼ばれるタンパク質があり、それらのタンパク質が特定の波長の光を受け取ることで視覚が生じている。

電磁波としての光の強さ(光が持つエネルギー)はその振幅によって決まるが、一方でヒトが感じる「明るさ」はそのまま電磁波の強さには比例しない。ヒトの網膜を構成する視細胞は特定の波長(可視領域)の光にのみ反応するため、例えば赤外線紫外線などの非可視領域の波長の光に対してヒトは明るさを感じることができない。このヒトの視覚の特性により、光の明暗の感じ方(「明るさ」)は光の強さだけでなく波長にも依存する。

定義

光度 I の点光源により面積 S の断面を貫く光束 Φ

断面 S が点光源の周りに張る立体角ω とする。断面 S を貫く光束Φ であるとき、微小立体角 で指定される方向への光度は


「光度 (光学)」の例文・使い方・用例・文例

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