線路と線路上の設備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 18:15 UTC 版)
山手線は、線路名称としての山手線区間(品川駅 - 田端駅間)に加え、東北本線区間(田端駅 - 東京駅間)と東海道本線(東京駅 - 品川駅)の線区を走行する。これらの他線区区間でも、山手線は専用の独立複線上を走行する。 並行する独立した線路を有する運転系統と区間 山手線と並行する区間のみ記載。( )内の駅は、山手線と並行するものの連絡する駅施設がない駅。 山手線区間山手貨物線(複線) : 田端駅 - 品川駅間湘南新宿ライン : 田端駅 - 池袋駅 - 新宿駅 - 渋谷駅 - 大崎駅間 埼京線 : 池袋駅 - 新宿駅 - 渋谷駅 - 大崎駅間 中央線快速(複線) : 新宿駅 - (代々木駅)間 中央・総武緩行線(複線) : 新宿駅 - 代々木駅間 東北本線区間上野東京ライン(複線) :東京駅 - 上野駅間 宇都宮線・高崎線(複線) : 上野駅 - (日暮里駅)間 常磐線(複線) : 上野駅 - 日暮里駅間 東北新幹線(複線) : 東京駅 - 上野駅 - (田端駅)間 京浜東北線(複線) : 田端駅 - 東京駅間田端駅 - 東京駅間は、各駅で京浜東北線と山手線が同一ホーム上で同一方向の電車が発着する方向別配線となっており、京浜東北線が外側、山手線が内側である。両線が各駅停車で運転する時間帯は同一ホーム上での先発列車に乗車ができる。また、京浜東北線が快速運転する時間帯では、各駅停車の山手線との同一ホーム上での緩急乗り換えが可能であるが、運転間隔や停車時間の関係で必ずしも快速が先着するとは限らない。 中央線(複線) : 東京駅 - 神田駅間 東海道本線区間東海道線(複線) : 東京駅 - 新橋駅 - 品川駅間 横須賀線(複線) : 東京駅 - 新橋駅 - 品川駅間 東海道新幹線(複線) : 東京駅 - 品川駅間 京浜東北線(複線) : 東京駅 - 品川駅間このうち、東京駅 - 田町駅間は、各駅で京浜東北線と山手線が同一ホーム上で同一方向の電車が発着する方向別配線となっており、京浜東北線が外側、山手線が内側である。両線が各駅停車で運転する時間帯は同一ホーム上での先発列車に乗車ができる。また、京浜東北線が快速運転する時間帯では、各駅停車の山手線との同一ホーム上での緩急乗り換えが可能である。なお、品川駅や高輪ゲートウェイ駅は配線の都合上山手線と京浜東北線のホームが独立しているため、京浜東北線の快速は田町駅にも停車し、乗り換えの案内も田町駅と品川駅で行われる。 田端駅 - 東京駅 - 田町駅間では京浜東北線と方向別運転になる(2019年4月27日 田町駅) 乗降の様子(2002年4月、恵比寿駅。車両は205系) 山手線に現存している第二中里踏切(2016年2月)。撮影者の後方で山手貨物線がこの道路下をくぐっている。 なお、各駅で連絡する鉄道路線は、本節には記さない。駅一覧を参照。 1988年3月13日に京浜東北線で日中に快速運転が開始されるまでは、田端駅 - 東京駅 - 田町駅間(厳密には田端駅南側の渡り線と田町駅北側の渡り線との間)で日中の閑散時間帯に同線の電車と交互に同一の線路を走行させ、使っていない側の線路で保守工事を行っていた。使用する線路は1か月ごとに交代していた。中間の各駅では、たとえば、当時存在していたホームの路線名案内看板の番線表示が「[3]←|[3]←」「[3]←|→[4]」「→[4]|→[4]」のように矢印つきで切り替え可能(島式ホームの反対側に矢印を向けられる)になっていて、時間帯や月によって表示する番線を変えていた。その後も年に数日程度「リフレッシュ工事」と称してこの区間の保守点検作業を日中10 - 16時ごろの間に行うことがあり、その間は京浜東北線も各駅停車で運転して、山手線と京浜東北線が同一の線路を走行する。そのために山手線11両編成化後はこの区間の京浜東北線ホームも11両対応に改修された。なお、両線の転線は現在でも田端駅・田町駅のポイントで行われている。 軌道はTC型省力化軌道が採用されている。架線はインテグレート架線が用いられている。 踏切は、貨物線のものを除けば、田端駅 - 駒込駅間の「第二中里踏切」が唯一のもので、ピーク時の遮断時間が1時間当たり40分超になるため、国土交通省から開かずの踏切に指定されている。これについて、東京都北区とJR東日本は踏切の改良方法を検討していた。その結果、2020年11月27日に行われた東京都北区建設委員会において、東京都が事業主体である都市計画道路補助92号線の完成後に撤去する方針を決めた。計画は山手線の上に橋梁を建設して道路を結ぶものであり、2021年3月5日に着手した。2024年度ごろに橋の工事を着工し、2029年度に完了する予定。第二中里踏切の廃止によって山手線の踏切は全廃となり、JR東日本による山手線の自動運転化に向けた整備が進むとみられている。なお、1993年3月31日までは歩行者専用の「第一中里踏切」が第二中里踏切の駒込寄りに存在し、2005年1月12日までは池袋駅 - 目白駅間に「長崎道踏切」があった。 跨線橋は、アメリカ橋(恵比寿南橋)などがある。 トンネル(隧道)は、かつて駒込駅 - 田端駅間に「道灌山隧道」、目黒駅 - 五反田駅間に「永峰隧道」があったが、現在は環状運転線上からは消滅している(貨物線のトンネルは後述)。
※この「線路と線路上の設備」の解説は、「山手線」の解説の一部です。
「線路と線路上の設備」を含む「山手線」の記事については、「山手線」の概要を参照ください。
- 線路と線路上の設備のページへのリンク