第一審関係者とは? わかりやすく解説

第一審関係者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 08:16 UTC 版)

白い巨塔の登場人物」の記事における「第一審関係者」の解説

関口 仁(せきぐち ひとし) 演 - 鈴木瑞穂映画版)、渥美国泰67年版)、児玉清78年版)、江藤潤90年版)、上川隆也03年版)、斎藤工19年版) 職業 - 関口法律事務所所長佐々木よし江・信平・庸一の弁護士 2019年版では関口徹(せきぐち とおる)の名称で登場大阪市内法律事務所経営する弁護士胃癌肺転移による癌性肋膜炎により死亡した佐々木商店代表取締役佐々木庸平の遺族が、浪速大学第一外科財前五郎訴えた裁判で、原告側代理人引き受ける。 正義感あふれる社会派弁護士で、報酬度外視して奔走。自ら医学学び医者の厚い壁に阻まれながらも証人鑑定人探し回り出廷要請説得して回った初診をした里見脩二財前前任教授東貞蔵やその娘佐枝子バックアップもあり、第一審では敗訴したものの、控訴審では勝訴予備的な請求認められたもので、いわば一部勝訴であるが、鑑定重きを置く故に医師側に有利とされた医事紛争一石投じたものとなった控訴審終えて請求どおりの額が認められなかった事を原告側詫びていた。2003年版 佐々木庸平が亡くなる前から登場しており、就活中の東佐枝子面接のために訪れている。大手事務所から独立して事務所開業したものの大きな裁判連敗し廃業決意した矢先佐々木よし江・庸一から依頼を受ける一審敗訴するも里見・東らの援護を受け徐々に弁護士としての自信誇り取り戻していく設定となっている。控訴審でも途中までは劣勢だったが、争点を「医師患者への説明義務」へずらした事によって形勢逆転させる2019年版 かつて河野法律事務所所属していたという設定追加されている。財前側の弁護担当する国平とはその頃からの知り合いで、彼のやり方には反発しており、良く思っていない。 初めは、医療裁判医師側に有利である事や、財前側が示談金として1億6000万円支払う事を佐々木親子に話すが、最終的に裁判で戦う決意固めた佐々木親子支える形で弁護担当する第一審では敗訴するが、控訴審では佐枝子バックアップ新たに原告側証人として出廷した亀山君子証言第一審財前のために心ならずも偽証し財前が全責任転嫁させようとした事に耐えかねた柳原在廷証人として語った真実と彼が保管した改ざんの手書きカルテ原本という新たな証拠決め手となり、控訴審勝利するその結果佐々木親子求めた損害賠償金8000万円とこれに対す支払済みまでの年五部割合による金員支払い財前側に命じられ財前注意義務違反認められるなど、全面勝訴という形で裁判勝利したまた、「庸平の死は不可抗力よるもの」という財前主張認定されず、周囲にそう思わせるため柳原カルテ改ざん命じたに対しても、「財前倫理的社会的責任厳しく追及すべき」という裁判所の判断下される事となった。 河野 正徳(こうの しょうとく) 演 - 清水将夫映画版)、清水元67年版)、北村和夫78年版)、近藤洋介90年版)、福島勝美03年版)、矢島健一19年版) 職業 - 河野法律事務所所長大阪弁護士会会長財前五郎弁護士 大阪市内法律事務所経営胃癌肺転移による癌性肋膜炎により死亡した佐々木商店代表取締役佐々木庸平の遺族が、浪速大学第一外科財前五郎訴えた裁判で、被告側代理人引き受ける。老練な策士で、第一審では巧みに柳原責任転嫁するなど財前側を勝訴に導く。しかし、控訴審では汚職事件弁護引き受けた関係で、少壮国平弁護士が主に手がけるとなった財前控訴審敗訴翌日代理人として最高裁に上告して以降国平と共に描写無くなるが、財前病床上告理由書書き上げているため、打ち合わせのため面会した可能性示唆される2003年版では、国平草案手術後の財前渡している)。 なお、2003年版では河野国平紹介するだけの登場に留まっている。 小山 義信(こやま よしのぶ) 演 - 久松保夫67年版)、田中明夫78年版) 職業 - 千葉大学教授日本癌学会会長財前五郎鑑定人 千葉大学医学部外科教授財前五郎と同じ噴門部癌を専門とし、メス切れ味財前以上ともされるまた、財前似たタイプ医師であり、財前高く評価している(小山学究肌東貞蔵からは「彼は学者じゃない」と酷評された)。転移のある癌は手術すべきではないという当時学会主流の中で、転移はあっても積極的に手術を行うべきだという考え方持っていた。その一方で化学療法に対して極めて否定的であった財前五郎裁判当たっては、一審二審共に被告側証人として出廷し医学的に財前措置間違いではなかったと証言した。しかし、控訴審では化学療法タカ派である北海道大学長谷部一三対決するかたちになり、原告代理人関口弁護士尋問前に化学療法有効性認めざるを得なかった。 一丸 直文(いちまる なおふみ) 演 - 見明凡太朗67年版)、庄司永建78年版) 職業 - 東北大学名誉教授佐々木よし江・信平・庸一側鑑定人 東北大学医学部名誉教授転移のある癌は手術すべきではないという考え堅持しており、財前五郎裁判にあたって財前前任教授東貞蔵より紹介状を受け、原告側鑑定人として出廷した被告代理人河野正弁護士反対尋問で「一、二犠牲があってもやってみるべきではないのか」という言葉激高。「たとえ一、二犠牲があってもとは何事か!人間モルモットではない」と一喝した。また、裁判長からの尋問に対して「こと尋問に関する限り、私には賭けできない」と答えた唐木 豊一(からき とよかず) 演 - 村上冬樹78年版)、平泉成03年版職業 - 洛北大学名教授大阪地方裁判所依頼した鑑定人 洛北大学医学部名誉教授誤診シンポジウム座長務めた財前五郎裁判にあたって裁判所選定した鑑定人として出廷し本件誤診と扱うのは妥当ではないと証言、これがある意味一審勝訴決め手となった。しかし、その際財前医師としての倫理観欠如していた事を指摘し判決文盛り込まれた。なお、この証言背後には、鵜飼医学部長からのそれとない依頼があったという。1978年財前に対して落ち度指摘する場面省略されており、ここでは終始財前擁護する形になる。そのため彼の証言に対して財前受けた印象異なっている。また控訴審にも出廷し、当作での第一審証言維持した

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