第一審福岡地裁小倉支部(2016年)
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「豊前小5女児殺害事件」の記事における「第一審福岡地裁小倉支部(2016年)」の解説
9月12日 福岡地裁小倉支部で裁判員裁判による初公判が開かれた。 検察側は冒頭陳述で、「事件当日、同級生と遊ぶために母親に車で送ってもらった女児が1人になったところを待ち伏せしていたXが声をかけ、近くの民家に連れ込み暴行。口封じの目的で殺害した」と主張した。 弁護側は、女児とは顔見知りで事件前から親密な関係だったとして、「同意の上」だったと主張した。わいせつな行為に及んだことは認めたが、死亡した経緯については「 女児が大きな声を出したため、手で口をふさいだだけ」と主張し、殺意を否認した。 9月15日 福岡地裁小倉支部(柴田寿宏裁判長) では、女児の母親が検察側証人として出廷し、極刑を求めた。 Xがわいせつな行為について女児の同意があったと主張している点に関しては、「娘が何も言えないことをいいことに、勝手なことを言っている」と批判し、「娘は同意するような子ではない。親としても女性としてもこれほど屈辱的なことはない」と意見を述べた。さらに、「娘を侮辱しないでほしい」とすすり泣きながら訴えると、涙を流す裁判員もいた。 9月20日 Xの弁護側が最終弁論し、被告の殺意を改めて否定した。 被害者参加制度に基づいて、女児の両親の代理人弁護士が意見陳述し、死刑を求めた。検察側はこれを汲み取り、死刑を求刑。 10月3日 裁判員裁判は、殺意を認めた上で無期懲役の判決がされた。
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