猪高町大字猪子石とは? わかりやすく解説

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猪子石

(猪高町大字猪子石 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/18 13:16 UTC 版)

日本 > 愛知県 > 名古屋市 > 名東区 > 猪子石猪高町大字猪子石
日本 > 愛知県 > 名古屋市 > 千種区 > 猪高町大字猪子石
猪子石
地名の由来になったという猪子石神社に祀られる牡石
猪子石
猪子石の位置
猪子石
猪子石 (名古屋市)
北緯35度11分8.3秒 東経137度0分8.7秒 / 北緯35.185639度 東経137.002417度 / 35.185639; 137.002417
日本
都道府県  愛知県
市町村 名古屋市
名東区
町名制定[1] 1986年昭和61年)5月3日
面積
 • 合計 0.373962179 km2
人口
2019年平成31年)4月1日現在)[WEB 2]
 • 合計 3,598人
 • 密度 9,600人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
465-0021[WEB 3]
市外局番 052(名古屋MA[WEB 4]
ナンバープレート 名古屋
テンプレートを表示
猪高町大字猪子石
日本
都道府県  愛知県
市町村 名古屋市
名東区千種区
面積
 • 合計 0.093427407 km2
人口
2019年(平成31年)4月1日現在)[WEB 2]
 • 合計 174人
 • 密度 1,900人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
464-0012(千種区)[WEB 6]
市外局番 052(名古屋MA[WEB 4]
ナンバープレート 名古屋
テンプレートを表示

猪子石(いのこいし、いのこし)は、愛知県名古屋市名東区および千種区の町名。現行行政地名は、名東区猪子石一丁目から猪子石三丁目と猪高町大字猪子石および千種区猪高町大字猪子石。猪高町大字猪子石には、現在19の小字が設置されている[WEB 7]

地理

猪子石一丁目から三丁目は名古屋市名東区北部に位置し、西は山の手三丁目、東は猪高町大字猪子石、南は文教台一丁目・猪高台一丁目、北は香流三丁目・香南一丁目および二丁目に接する[2]

名東区猪高町大字猪子石は字鱣廻間が明徳公園の西半分(東半分は猪高町大字藤森)に残るほか、香流川沿いの僅かな区画にも残存する[WEB 7]。千種区猪高町大字猪子石は出来町通の南側、千代田橋汁谷町に挟まれた区域に残存している[WEB 7]

字一覧

猪高町大字猪子石における旧字の位置関係

猪高町大字猪子石とその前身である愛知郡猪子石村の小字は以下の通り[3][WEB 7]。以下の表において、

  • 消滅した字については背景色    で示す。
  • 現存する小字のうち名東区に所在するものには★を、千種区に存在するものには■を付した。
  • 括弧内には読みを示す。
赤坂(あかさか) 赤松(あかまつ)
油田(あぶらだ)★[注釈 1] 猪尻(いのじり)★[注釈 2]
鱣廻間(うなぎばさま)★ 打越(うちこし)
姥ヶ谷(うばがたに) 榎ノ木(えのき)
延珠(えんじゅ)★ 大畑田(おおはただ)
大林(おおばやし) 梶田(かじた)
化者業(かしゃご) 香流(かなれ)★
上垣外(かみがいと)★ 上菅廻間(かみすげはざま)[注釈 3]
上竹越(かみたけこし) 上道池(かみどうち)
神ノ木(かみのき)★ 上八反田(かみはったんだ)★
亀鳥(かめどり) 北久留里(きたくるり)
北比良 (きたひら) 京命(きょうめい)
九合田 (くごうた)★ 交換(こうかん)
小坂(こさか) 地アミ(じあみ)[注釈 4]
猪々道(ししみち)■ 下菅廻間(しもすげはざま)[注釈 5]
下竹越(しもたけこし) 下田(しもだ)
下坪(しものつぼ)★[注釈 6] 下道池(しもどうち)
下八反田(しもはったんだ)★ 社口(しゃぐち)[注釈 7]
新屋敷(しんやしき) 高根(たかね)
竹越(たけこし) 土久尻(つちくじり)★
栂廻間(とばさま) 中島(なかじま)★
名流(ななれ) 濁池(にごりいけ)
西洞(にしぼら)[注釈 8] 西山(にしやま)
如来道(にょらいどう)★ 野田(のだ)
八前(はちまえ) 八幡(はちまん)
東浦(ひがしうら) 東島(ひがしじま)
引山(ひきやま)★ 広田(ひろた)★
深場(ふかば) 福寿洞(ふくじゅぼら)[注釈 9]
前山(まえやま) 丸根(まるね)
水汲坂(みずくみざか)★ 南久留里(みなみくるり)
宮根(みやね) 八畝町(やせまち)
山ノ田(やまのた) 山ノ手(やまのて)
山之端(やまのはし)■ 蓬来洞(よもぎほら)

歴史

町名の由来

江戸期春日井郡猪子石村を前身とする。当地域内の神社にある石の名前に由来するとされる[4]。石の名前の由来は、「の形に似ていることから付いた」とされている。現在では、香流川の北にある猪子石神社に牡石(おすいし)が、南にある大石神社に牝石(めすいし)がある[5]。牝石は安産の神として敬われているが、牡石に触るとたたりがあるといわれている。

近世以降は春日井郡所属となっていたが、16世紀前半まで山田郡に属していた。「猪子石」という地名は南北朝時代には既に成立していたらしく、1365年貞治4年)付『足利義詮御教書』に「尾張国山田庄...猪子石郷...長母寺」とある。戦国期の史料には「猪子石」「猪腰」「いのこし」「いのこうし」などと書かれたものが散見される。

行政区画の変遷

猪高町大字猪子石

猪子石

  • 1986年(昭和61年)5月3日 - 名東区猪高町大字猪子石の一部より、同区猪子石一〜三丁目が成立[1]

世帯数と人口

2019年平成31年)4月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[WEB 2]

猪子石

丁目 世帯数 人口
猪子石一丁目 657世帯 1,464人
猪子石二丁目 542世帯 1,149人
猪子石三丁目 378世帯 985人
1,577世帯 3,598人

猪高町大字猪子石

町丁 世帯数 人口
千種区 猪高町大字猪子石 97世帯 174人
名東区 猪高町大字猪子石

人口の変遷

猪子石

国勢調査による人口の推移。

1995年(平成7年)[WEB 8] 3,379人
2000年(平成12年)[WEB 9] 3,527人
2005年(平成17年)[WEB 10] 3,393人
2010年(平成22年)[WEB 11] 3,556人
2015年(平成27年)[WEB 12] 3,468人

世帯数の変遷

猪子石

国勢調査による世帯数の推移。

1995年(平成7年)[WEB 8] 1,194世帯
2000年(平成12年)[WEB 9] 1,299世帯
2005年(平成17年)[WEB 10] 1,302世帯
2010年(平成22年)[WEB 11] 1,426世帯
2015年(平成27年)[WEB 12] 1,428世帯

学区

市立小・中学校に通う場合、学校等は以下の通りとなる[WEB 13]。また、公立高等学校に通う場合の学区は以下の通りとなる[WEB 14]

猪子石

丁目 番・番地等 小学校 中学校 高等学校
猪子石一丁目 全域 名古屋市立猪子石小学校 名古屋市立猪高中学校 尾張学区
猪子石二丁目 全域
猪子石三丁目 全域

猪高町大字猪子石

番・番地等 小学校 中学校 高等学校
全域 名古屋市立富士見台小学校 名古屋市立千種台中学校 尾張学区

施設

300 m
5
4
3
2
1
略地図
1
名古屋市立猪子石小学校
2
名古屋市上下水道局猪高配水場
3
名古屋香流郵便局
4
コスモスベリーズ本社
5
東海技術センター

猪子石一丁目

猪子石二丁目

交通

備考

地名の読みについては、官公庁では現在「いのこいし」としているが、地元住民の多くは「いのこし」と読む。また、古くに名称の定められた施設(バス停留所など)では、現在も後者の読み方である(「猪子石小学校」バス停や「猪子石中学」バス停は、校名の読みにならって前者の読み方)。

津本陽著の小説「下天は夢か」で、「織田信長が、(この場所に)今川義元への備えに兵を置いた」などと書かれている。

この地名がつく学校は、既述のように猪子石小学校猪子石中学校(千種区千代が丘所在)があるが、前者の小学校の学区住民が公立の中学校に通う場合は猪高中学校が指定され(地図)、後者の中学校の対象は蓬来(よもぎ)学区と平和が丘学区の全域と宮根学区の一部地域の各住民(地図)である。

その他

日本郵便

集配担当する郵便局は以下の通りである[WEB 19]

町丁 郵便番号 郵便局
名東区 猪子石 465-0021[WEB 3] 名東郵便局
千種区 猪高町大字猪子石 464-0012[WEB 6] 千種郵便局

脚注

WEB

  1. ^ a b 愛知県名古屋市名東区の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2019年5月4日閲覧。
  2. ^ a b c 町・丁目(大字)別、年齢(10歳階級)別公簿人口(全市・区別)”. 名古屋市 (2019年4月22日). 2019年4月23日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年3月17日閲覧。
  4. ^ a b 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年1月6日閲覧。
  5. ^ 愛知県名古屋市千種区の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2019年5月4日閲覧。
  6. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年3月17日閲覧。
  7. ^ a b c d 名古屋市道路認定図”. 名古屋市. 2020年11月21日閲覧。「名古屋市名東区猪高町猪子石」及び「名古屋市千種区猪高町猪子石」のページを参考とした。
  8. ^ a b 総務省統計局 (2014年3月28日). “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等” (CSV). 2021年7月20日閲覧。
  9. ^ a b 総務省統計局 (2014年5月30日). “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等” (CSV). 2021年7月20日閲覧。
  10. ^ a b 総務省統計局 (2014年6月27日). “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等” (CSV). 2021年7月21日閲覧。
  11. ^ a b 総務省統計局 (2012年1月20日). “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等” (CSV). 2021年7月21日閲覧。
  12. ^ a b 総務省統計局 (2017年1月27日). “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等” (CSV). 2021年7月21日閲覧。
  13. ^ 市立小・中学校の通学区域一覧”. 名古屋市 (2018年11月10日). 2019年1月14日閲覧。
  14. ^ 平成29年度以降の愛知県公立高等学校(全日制課程)入学者選抜における通学区域並びに群及びグループ分け案について”. 愛知県教育委員会 (2015年2月16日). 2019年1月14日閲覧。
  15. ^ 名古屋香流郵便局”. 日本郵政グループ. 2018年9月28日閲覧。
  16. ^ 会社概要”. コスモス・ベリーズ. 2018年9月28日閲覧。
  17. ^ 学校案内”. 名古屋市立猪子石小学校. 2018年9月28日閲覧。
  18. ^ 事業案内 名古屋本所・セントラルラボ”. 東海技術センター. 2018年9月28日閲覧。
  19. ^ 郵便番号簿 2018年度版” (PDF). 日本郵便. 2019年4月23日閲覧。

文献

注釈

  1. ^ 『名東区制20周年記念誌』では読みを「あぶらでん」としている。
  2. ^ 『名東区制20周年記念誌』では読みを「いのしり」としている。
  3. ^ 『名東区制20周年記念誌』では読みを「かみすげばさま」としている。
  4. ^ 『日本 町字マスターデータセット』では読みを「ちあみ」としている。
  5. ^ 『名東区制20周年記念誌』では読みを「しもすげばさま」としている。
  6. ^ 『名東区制20周年記念誌』では読みを「しもつぼ」としている。
  7. ^ 『日本 町字マスターデータセット』では読みを「やしろぐち」としている。
  8. ^ 『名東区制20周年記念誌』では読みを「にしほら」としている。
  9. ^ 『名東区制20周年記念誌』では読みを「ふくじゅほら」としている。

参考文献

関連項目

外部リンク

  • ウィキメディア・コモンズには、猪子石に関するカテゴリがあります。

猪高町大字猪子石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 13:51 UTC 版)

猪子石」の記事における「猪高町大字猪子石」の解説

大和時代 - 尾張国山田郡属す奈良時代 - 山田荘東大寺荘園)に属す室町時代 - 月心寺付近に猪子石城があった。 安土桃山時代 - 小牧・長久手の戦い集落や城が徳川方焼かれる江戸時代 - 猪子石村として存在現在の猪子石香流蓬来(よもぎ)、平和が丘引山宮根学区あたりに該当)。 1889年明治22年10月1日 - 猪子石村藤森東春日井郡猪子石原合併し愛知郡猪子石村大字猪子石となる。 1906年明治39年5月10日 - 高社村合併し猪高村大字猪子石となる。 1955年昭和30年4月5日 - 猪高村名古屋市千種区編入し、同区猪高町大字猪子石となる。 1966年昭和41年4月20日 - 一部汁谷町となる。 1975年昭和50年2月1日 - 千種区の旧猪高村地区中心とした地域から名東区新設され一部名東区猪高町大字猪子石となる。 1976年昭和51年10月10日 - 名東区猪高町大字猪子石の一部が同区平和が丘一〜五丁目八前三丁目よもぎ台一〜三丁目となり、一部社台一丁目編入1977年昭和52年1月23日名東区猪高町大字猪子石の一部が同区桜が丘となり、一部平和が丘三〜四丁目社台一丁目高社一丁目編入千種区猪高町大字猪子石の一部を同区桜が丘編入1981年昭和56年9月20日 - 名東区猪高町大字猪子石の一部千種区平和公園三丁目となり、一部名東区平和が丘一〜三丁目編入1981年昭和56年10月25日 - 千種区猪高町大字猪子石の一部が同区竹越一〜二丁目千代田橋一〜二丁目となり、一部東区鍋屋上野町編入1983年昭和58年8月28日 - 千種区猪高町大字猪子石の一部が同区千代が丘宮根台一〜二丁目新西一〜二丁目京命一〜二丁目となる。 1984年昭和59年12月3日 - 千種区猪高町大字猪子石の一部が同区光が丘一〜二丁目となる。 1986年昭和61年5月3日 - 名東区猪高町大字猪子石の一部が同区猪子石一〜三丁目香坂神月町引山一〜二丁目延珠町香南一〜二丁目香流一〜三丁目山の手一〜三丁目赤松台つつじが丘八前一〜二丁目若葉台文教台一〜二丁目猪高台一〜二丁目となり、一部平和が丘一丁目および四〜五丁目八前三丁目よもぎ台一〜三丁目藤森西町藤森一丁目丁田町上菅一〜二丁目社口一〜二丁目社台一丁目編入

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