海軍興隆へ奔走とは? わかりやすく解説

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海軍興隆へ奔走

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 10:10 UTC 版)

勝海舟」の記事における「海軍興隆へ奔走」の解説

文久2年1862年)、安藤らが失脚した後に松平春嶽一橋慶喜一橋派島津久光(斉彬の異母弟)の台頭復帰文久の改革それぞれ政事総裁職将軍後見職就任それに伴い海舟も7月5日軍艦操練所頭取として海軍復帰し、閏8月17日軍艦奉行並に就任。これに先立ち一翁も7月4日御側御用取次として復帰、海舟は一翁および春嶽とその顧問横井小楠提携相手として手を組み、彼らが主張する公議政体論諸侯政治参加呼びかけ幕府共同政治を行う主張)の支持者となりその実現に向け動き出すことになる。 早速軍艦奉行就任から3日後の閏8月20日幕府海軍強化策話し合う会議開かれ意見披露した。海舟がいない間海軍木村安房館山藩稲葉正巳の下で改革案を練り上げ、この会議軍艦総数370隻以上、乗組員総数6万人集め全国6ヶ所に軍艦配置する一大構想をぶち上げたが、海舟は500年かかっても無理だ反対して地方からの人材登用育成論を語り木村の案を事実上廃棄追い込んだ反対根拠諸侯に金だけ出させ、幕府だけ軍事力強化に走る構想公議政体論合わず諸侯幕府協力するだけでなく海軍互いに手を取り合い強化すべきとする意見参考にして人材登用論を発表したのだった一方14代将徳川家茂の上洛が取り沙汰されると、6月費用節約観点から海路上洛書いた建白書を一翁を通して提出した却下された。代わりに手付金5000ドルイギリス船ジンキーを試乗して気に入り15ドル購入したジンキーを順動丸改名し上洛用に運用することが出来たが、11月5日に一翁が左遷され23日罷免朝廷からの攘夷催促反対政権返上を口にしたのが慶喜嫌われたためとされる)、小12月19日刺客襲われ事件京都行けなくなり同志2人失う痛手被った海舟は幕府首脳順動丸大坂移送する役目負い12月17日老中格小笠原長行乗せて品川出発24日大坂到着し滞在長行兵庫海軍操練所建造提案しつつ海岸線調査行い年を越した文久3年1863年1月13日兵庫出航16日品川戻ったこの間坂本龍馬の名前が海舟の12月29日付の日記に出るが、両者それ以前交流不明である。 2月将軍海路上洛陸路上洛変更され落胆するも、同月13日江戸出発した家茂後を追う形で24日順動丸海路上洛2日後26日大坂投錨して先回りした(家茂一行3月4日上洛)。そこで砲台設置命じられていたため検分務め4月23日京都から大坂下った家茂出迎え順動丸乗せて神戸まで航行した神戸は碇が砂に噛みやすく水深比較深く大きな船入れ天然良港であるので、神戸港日本中枢港湾欧米との貿易拠点)にすべしとの提案大阪湾巡回案内しつつ家茂にしている。 家茂にこの提案受け入れさせる一方、海舟は同行していた公家姉小路公知抱き込み27日幕府命令神戸海軍操練所設立許可下り、年3000両の援助金約束操練所とは別に海舟の私塾作ってよいと達し出た操練所はすぐには作れないため私塾の方が先に始動薩摩土佐藩荒くれ者脱藩者塾生となり出入りしたが、海舟は官僚らしくない闊達さで彼らを受け容れた。後に神戸東洋最大港湾へと発展していくが、それを見越していた海舟は付近住民土地買占め勧めたりもしている。海舟自身土地買っていたが、後に幕府取り上げられしまっている。 5月9日には朝廷からの命令通した幕府から製鉄所の設立命じられ姉小路公知朝廷説得に動いたとされる)、海軍強化大きく前進していった。しかし政局動乱が相次ぎ、まず3月から上洛していた家茂朝廷攘夷実行迫られ、これに反対して政権返上主張した春嶽が3月21日無断京都離れてしまった。続いて姉小路5月20日何者かに暗殺され朔平門外の変)、海舟は提携相手2人失い、度々幕閣攘夷主張して受け入れられず、戦争きっかけ考えていた生麦事件幕府賠償金イギリス支払い事態収拾されたため、政治的に不利になっていった

※この「海軍興隆へ奔走」の解説は、「勝海舟」の解説の一部です。
「海軍興隆へ奔走」を含む「勝海舟」の記事については、「勝海舟」の概要を参照ください。

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