構造・仕様など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 05:25 UTC 版)
艦諸元(全高、全幅はバンダイの1/1600プラモデルより算出した数字に基づく)デスシャドウ号 所属 太陽系連合軍 → イルミダス地球占領軍 種別 宇宙戦艦 等級 ア・ドミラル級 全長/全幅/全高 286m/約40m/約70m 推進エンジン 1基動力:次元流動型ヒート機関 艦長 ハーロック → ベンツェル(最終的には無人化) 設計者 大山トチロー(改造はMr.ゾーン) 主な武装など 主砲 3連装エネルギービーム砲×3(正面側に2基、船尾に1基) 四連装艦首ミサイル×2 舷側多連装レーザー砲郭×4 衝角×1 註:ここでは主に映像化されている作品『銀河鉄道999』映画版1作目、『わが青春のアルカディア』、『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』での設定を元に記す(右記の諸元も同様)。 かつてハーロックが乗っていたア・ドミラル級の戦艦。ハーロックとトチローとの会話から、本艦以外の同型艦は存在したものの、いずれもイルミダスとの戦いにより撃沈されたことが判明している。『無限軌道SSX』小説版第1巻で明らかにされているスペックでは全長286メートル、動力は次元流動型ヒート機関、武装は主砲として3連装エネルギービーム砲を3基装備するほか、ミサイル発射管を多数装備となっている。主砲配置は前甲板に2基、後甲板に1基であり、艦尾左右後方45度(アニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』第12話のハーロックの台詞より)が死角のアルカディア号と違って、射界は全周に対応している(これは敵が艦の水平面より上に位置している場合、との仮定になるが)。 『SSX』の前作にあたる映画『わが青春のアルカディア』では、イルミダスの地球侵略の際にはハーロックが艦長を務めていたが、戦歴は劇中のセリフとして「キャスルメイン星団区の戦い」という会戦について言及されるのみである。艦長としての最後の任務は、太陽系連合の支配下に置かれていた植民惑星からの市民(主に地球からの移民者)の引き上げだった。この映画の冒頭において、ハーロックはイルミダス軍に利用させないためにわざと無理な着陸を行い航行不能にさせたが、その後同軍に接収・修復され『SSX』作中に2回登場し、ハーロックを苦しめた。 1回目は艦長をレビの父ベンツェルが務めた。イルミダスはフルオート化を嫌っており、艦長などのポストに地球人やイルミダス人を配置する傾向がある。この時の本艦の修理にはMr.ゾーンは関わっていない。2回目の登場時には、修理をMr.ゾーンが担当してフルオート化され、自動化船(セルフ・コントロール船)になっていた。 アルカディア号は苦戦を強いられたが、ベンツェルが後述する中央コンピューター室を破壊したことにより難を逃れ、本艦は惑星ヘビーメルダーに墜落した。後にトチローが最期を迎えるのも、本艦内になる。 本艦はハーロックの分身のようなもので、搭載されているコンピューターにはハーロックの戦法やそれに基づくアルゴリズム(思考手順)がインプットされている。このコンピューターはいわば本艦の心臓部であり、内部から破壊されることがないよう、その中央コンピューター室は侵入者に備えて探知ビームが張られている。銃や爆発物を持っているとセンサーがその反応を捉え、それに連動したレーザー砲が侵入者に対して容赦なく攻撃を加えるが万一コンピューターが破壊された場合、本艦の自爆装置が作動する。 人格を瞬時に電子データに変換し、アルカディア号の中枢大コンピューターへ伝送するシステムを備えている。『SSX』では、第21話で死期を悟ったトチローが本艦内のベッドに横たわり、自らレバーを引いて自分の人格(魂)を伝送しているが、『999』劇場版1作目では、機械伯爵の情報を聞きに訪れた星野鉄郎の手により自分の人格を伝送してアルカディアの心となったとされており、詳細が異なる。また『SSX』第21話冒頭でアルカディア号のコンピューターの改造作業を行った際のハーロックとの会話で「アルカディア号はデスシャドウと並んで俺が作りだした最高傑作」との発言から、太陽系連合時代に設計したことがわかる。 『ハーロック』漫画版や『999』劇場版に登場している、ヘビーメルダーでトチローの墓近くに埋没している艦は本艦であるが若干デザインが異なっている。同作品でのハーロックの弁によれば、トチローと生涯を賭けた夢を追っていた時に乗っていた艦とされる。
※この「構造・仕様など」の解説は、「デスシャドウ号」の解説の一部です。
「構造・仕様など」を含む「デスシャドウ号」の記事については、「デスシャドウ号」の概要を参照ください。
- 構造・仕様などのページへのリンク