えいがものがたり〔エイグワものがたり〕【栄花物語/栄華物語】
栄花物語
主名称: | 栄花物語 |
指定番号: | 204 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1955.02.02(昭和30.02.02) |
国宝重文区分: | 国宝 |
部門・種別: | 書跡・典籍 |
ト書: | |
員数: | 17帖 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 藤原道長の栄華を中心に描いた歴史物語『栄花物語』最古の写本。もと三条西家に伝来したもので、大型本10帖、枡型本7帖の2種を取り合わせて1部としている。両方とも奥書はないが、前者は鎌倉中期、後者は鎌倉初期の書写とみられる。『栄花物語』は古本系、流布本系、異本系に分類されるが、本書は古本系統の最古写本である。三条西実隆はその日記『実隆公記』永正6年(1509)11月4日、8日の条に、本書を全17冊を百疋にて入手した旨を記している。 |
栄花物語(富岡本)
主名称: | 栄花物語(富岡本) |
指定番号: | 1933 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1959.06.27(昭和34.06.27) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 書跡・典籍 |
ト書: | |
員数: | 10冊 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 鎌倉時代の作品。 |
栄花物語
主名称: | 栄花物語 |
指定番号: | 2320 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1976.06.05(昭和51.06.05) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 書跡・典籍 |
ト書: | |
員数: | 15帖 |
時代区分: | 室町 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本帖は栄花物語の流布本系中の古写完本として夙に著名なものである。全四十巻を綴葉装桝型本十五帖に収め、各冊中央題簽に外題を一筆で墨書する。本文料紙は斐紙、各帖の初めにその帖の巻名を列記し、巻の初めには本文項目の標記がある。筆者は各帖別筆で室町中期の書写と目される。本帖はもと禁裏本で、天文八年(一五三九)後奈良天皇より証如上人の母慶寿院に下賜されたもので、栄花物語の善本として貴重である。 |
栄花物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/25 13:56 UTC 版)
『栄花物語』(えいがものがたり)は、平安時代の歴史物語。仮名による編年体の物語風史書である[1][2]。『栄華物語』の表記があるほか『世継物語』あるいは単に『世継』ともいう[2]。
注釈
- ^ 文化庁サイトの「国指定文化財等データベース」及び「文化遺産オンライン」では保管先が「東京国立博物館」となっているが、九州国立博物館の開館後は同館に移管されている[7]。
- ^ 最終巻「紫野」は「祭の儀式、有様、世の常ならずめでたくてまゐらせたまふ。積れる人、大殿のかくておはしまししに、御孫にてかくおはしますを、枝々栄え出でさせたまふを、春日の神も心ゆかせたまひてや、めでたく見たてまつらせたまひけんと、心の中に思ひ余りけるを、同じ心に賤の男までめで思ひ申しけり。またの日帰らせたまふ。御供の人々みな、今日ばかり装束うち乱れ、今すこし思ひやり深く、世にまた三笠の山のかかるたぐひなく、めでたう思ひ余りて、車ひきとどめつつ、道すがら見る人の、『行く末もいとど栄えぞまさるべき春日の山の松の梢は』など、古めかしき人の思ひける。」で締めくくる。
出典
- ^ a b c d 山中 裕「栄花物語と摂関政治―特に後宮を中心として―」『日本學士院紀要』第34巻第3号、1977年、151-189頁。
- ^ a b c d e f g 渡辺 守順「栄花物語における叡山仏教」『印度學佛教學研究』第23巻第2号、1975年、886-889頁。
- ^ 増淵, 勝一「大鏡著作の文学史的意義」『文藝論叢』第5巻、立正女子大学短期大学部文芸科、24–31頁、ISSN 0288-7193。
- ^ 『日本大百科全書』「栄花物語」の項、竹鼻績 著。ジャパンナレッジより2024年1月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 久保木 秀夫「『栄花物語』本文再考―西本願寺本を中心とする―」『中古文学』第80巻、中古文学会、2007年、68-79頁。
- ^ a b c 小島 明子「『栄花物語』富岡本の成立背景」『語文と教育』第30巻、鳴門教育大学国語教育学会、2016年8月30日、9-21頁。
- ^ 「収蔵品ギャラリー」(九州国立博物館サイト)
- 1 栄花物語とは
- 2 栄花物語の概要
- 3 各巻の巻名と内容
- 4 脚注
榮花物語と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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