敗戦を重ねるISAF
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 14:37 UTC 版)
「大陸戦争 (ACE COMBAT)」の記事における「敗戦を重ねるISAF」の解説
ISAFはエルジアに対しFCU軍を主力とする部隊を展開し、最終撤退期限を待たず両者は交戦状態に突入した。エルジアはストーンヘンジによってISAFの航空戦力を撃破し、制空権を確保した。航空支援を受けられなくなったISAF地上軍はエルジア軍の前に敗北を重ね、9月14日には大陸中部のロスカナスまで後退を強いられた。 ISAFにとって最大の脅威は絶大な対空性能を誇るストーンヘンジであり、これがある限り射程圏内での制空権確保は事実上不可能であった。そのためストーンヘンジの破壊がISAFにとって重要な課題だったが、戦線がロスカナスまで後退した現状では、これ以上東の基地から航空部隊を送り込むことが航続距離の問題から不可能であったため、ロスカナスからのストーンヘンジへの航空攻撃は残された数少ないチャンスだった。ISAF空軍は最高のパイロットを選抜し、航続距離の問題から最低限の爆装を施した12機のF-15Eと、護衛と空戦を担当する12機のF-15C、および空中管制機からなる部隊を編成して第一次ストーンヘンジ攻撃作戦を決行した。攻撃部隊は順調に飛行し目標のストーンヘンジに接近したが、エルジア軍の5機の戦闘機部隊が迎撃に向かい交戦状態に突入した。このエルジア軍機は第156戦術戦闘航空団アクィラ隊で、翼端を黄色に塗装したSu-37戦闘機に搭乗していたため黄色中隊と呼ばれていた。わずか5機の黄色中隊によってISAF側はF-15の全機が撃墜され、ストーンヘンジ攻撃作戦は失敗した。この敗北から数日後にロスカナスは陥落し、ストーンヘンジへの空爆は不可能となった。アクィラ隊の名声は大いに高まり、通称の黄色中隊という名は国内外に知れ渡った。 時期は不明であるが、工作員によるストーンヘンジ破壊作戦も実施された。工作員が撮影したストーンヘンジの画像データを送信する際に発生した電波の副次的放射(サイドローブ)が捕捉されたため、破壊工作は失敗した。 ISAFは組織だった抵抗すらできず後退を続け、東海岸まで追い詰められた。ISAF司令部は大陸からの撤退を決定し、大陸北東の島国ノースポイントへの大規模な撤退作戦を開始して海峡を渡った。2004年9月16日、ISAFは総司令部をノースポイントに設置した。しかしこの総司令部はレーダー警戒網に守られていたものの、防空能力が脆弱な「張り子の基地」であった。撤退が完了した東部とは対照的に、大陸北部では撤退未了のISAFに対して、「北の目」と呼ばれるシェズナ山のレーダー施設から支援を受けたエルジア軍によって航空攻撃が行われ、大陸北東の港湾都市セントアークを基点としたノースポイントへの撤退を妨害していた。エルジア軍はノースポイントを爆撃するため、大陸北東のリグリー飛行場にTu-95爆撃機を多数配備した。またエルジア軍は無敵艦隊とも渾名されるエイギル艦隊を大陸東部のコンベース港へと向かわせ、緊急展開軍の空輸および物資や燃料の補給を行った上でノースポイントの占領を行う準備を進めていた。この時点でISAFの支配領域はノースポイント、セントアーク、ロッキー諸島、フォートグレイス島、コモナ諸島に限られた。 ISAF総司令部はノースポイントで残存兵力の再編成を開始し、まず空軍を組織した。しかし各戦線を生き残ったパイロットを単純に人数分けしただけでしかなく、同じ中隊に複数機種の航空機が混在するなど、寄せ集めの様相を呈していた。大陸ではノースポイント陥落は時間の問題と囁かれていた。 9月19日、エルジア軍の工作員がノースポイントに設置されていた早期警戒レーダーの一部を破壊した。これに連携してリグリー飛行場からTu-95からなる爆撃機編隊が護衛機を伴って発進し、ニューフィールド島上空を経由しつつノースポイントへ向かう進路を取った。爆撃機編隊はニューフィールド島の市街地とアレンフォート飛行場を爆撃した後、ノースポイントへ爆撃を行う予定であった。ISAFは迎撃のためアンブレラ作戦を開始し、ニューフィールド島の南東に展開していた空母から戦闘機部隊を出撃させた。爆撃機編隊は全機撃墜され、ノースポイントへの爆撃は阻止された。この戦闘には本戦争で伝説的なエースパイロットとなるメビウス1が参加しており、爆撃機撃墜に戦功を上げた。 爆撃機を喪失したエルジア軍はリグリー飛行場にTu-95を増派し、ノースポイントへ再度の空爆を試みる動きを見せた。10月5日、ISAFは当面の脅威のひとつであるリグリー飛行場への航空攻撃を目的としたハーヴェスト作戦を開始した。ノースポイントから出撃した戦闘機部隊に対し、リグリー飛行場から戦闘機部隊がスクランブルしたが、ISAF機は駐機中の爆撃機を全機破壊することに成功し、ノースポイントに対する本格的な空爆は阻止された。 10月10日、ISAFはセントアークからの撤退を円滑化するため、シェズナ山の山頂にある「北の目」と呼ばれる2つのレーダー施設を破壊することを目的としたホワイトアウト作戦を開始した。ノースポイントから出撃した戦闘機部隊によってレーダー施設は全て破壊され、撤退の円滑化は成功した。ISAFは11月初頭までに大陸北部からの撤退を完了し、セントアークはエルジア勢力圏となった。
※この「敗戦を重ねるISAF」の解説は、「大陸戦争 (ACE COMBAT)」の解説の一部です。
「敗戦を重ねるISAF」を含む「大陸戦争 (ACE COMBAT)」の記事については、「大陸戦争 (ACE COMBAT)」の概要を参照ください。
- 敗戦を重ねるISAFのページへのリンク