アース
【接地】(せっち)
せっち 接地 grounding、earth
接地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/19 19:05 UTC 版)
接地(せっち)とは、電気機器の筐体・電線路の中性点・電子機器の基準電位配線などを電気伝導体で基準電位点に接続すること、またその基準電位点そのものを指す。本来は基準として大地を使用するため、この名称となっているが、基準として大地を使わない場合にも拡張して使用されている。接地は文字通り大地へ接続することであるが、電子基板のシャーシアースなどは実際には接地していない。
- ^ 「●電燈線に觸れ即死したる後聞(こうぶん) 前號の欄外に神田區錦町二丁目三番地牛肉店ゑち勝の雇女(やといおんな)お花(十五)電燈線に触れて即死せしことを掲げしが此のお花といふㇵ主人山下萬吉(前號刑部伊三郎ㇵ誤り)の女房お繁(しげ)の血縁にて横濱市石川町一丁目三十五番地生形(おゐがた)庄吉の長女なり昨年の二月中普通の雇女同様の約束にて同家に來り頗る實直に立働くに太く(いたく)く主人夫婦の氣に適り(いり)居りしが一昨日午後五時二十分頃電燈を點(てん)せんとして同家の店頭(みせさき)にある十六燭の電燈線へ手を觸れたるに如何にしけん食指(ひとさしゆび)及び中高指(なかゆび)が電燈線に附着して離れず遂に肉剝け骨現れ其場に倒れたるまゝ即死せるなりといふ」(1897年10月8日『東京朝日新聞』第4054号 p.5 最下段)。
- ^ 『コードに觸れて變死を遂ぐ』(電氣之友 第七十五号、明治三十年十月十五日、五百七十八頁下段) 店名表記は「江知勝」となっていて、新聞記事にはない原因究明なども書かれており興味深い。( ウィキソースには、この記事の原文があります。)
- ^ 小林勲『第二種接地工事』(社団法人日本電設工業協会発行 『電気設備 設計データ・計算の基礎』 25. p.102-103)。このページには上記『電氣の友』の文が収録されており、事件の日付が誤植で「10月1日」となっている。
- ^ 電氣工事規程(明治四十四年九月五日 逓信省令第26号)第二十八條に「地線工事ハ左ノ二種トス」とあり、「第一種地線工事」と「第二種地線工事」の2種類が定められていた。
- ^ 高橋健彦「日本における感電保護の現状と課題」『建築設備工学研究所報』第30巻、建築設備工学研究所、 25-36頁、 ISSN 0386-6920、 NAID 120006024744。
- ^ 電気設備に関する技術基準を定める省令第十条に「電気設備の必要な箇所には、異常時の電位上昇、高電圧の侵入等による感電、火災その他人体に危害を及ぼし、又は物件への損傷を与えるおそれがないよう、接地その他の適切な措置を講じなければならない」とある。
- ^ 信頼性の高い電子機器の設計に関する研究
- ^ https://www.astrodynetdi.com/blog/functional-ground-and-protection-classes-in-power-supplies
- ^ https://www.techno-kitagawa.com/techinfo/tech/emc.html
- ^ https://www.kptc.jp/mtc/wp-content/uploads/2020_11-17.pdf
- ^ 電気事業法 第42条 により定められた保安規程に基づき実施する点検。
- ^ https://engineer-climb.com/ground-basic/
- ^ a b 接地抵抗の測定など専門的な技術を要するため、住宅などにおける接地工事は電気工事士でなければ行ってはならない。(電気工事士法施行規則 第2条第1項第1号ル、第2項第1号ロ)
- ^ 新潟大火 (1955年)では、ラスへの漏電で発熱・発火したとされているが、当時は技術基準の規定がなかったため施工者は無罪を主張したが、認められず施工不良による失火として厳しく処罰された。(新潟大火失火被疑事件:技術者は、規則がなくても事故の可能性を検討すべきという教訓になった)現在では『電気設備の技術基準の解釈』第145条【メタルラス張り等の木造造営物における施設】が制定されている。
接地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 07:30 UTC 版)
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接地(アース)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/11 02:39 UTC 版)
ボディ、キャップともに刃の本数は2本であり、接地極(アース)は有していない(極性表示の「接地側」とは異なることに注意)。 ただし、電線を金属製の管に収めて配線する金属管工事では、一部の例外を除き、管にD種接地を施すこと(使用電圧300V以下の場合)と、管とボックスその他の附属品は電気的に接続することが、電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)に定められている。 そのため、適切に接地された金属製アウトレットボックスに、取付金具を兼ねたシーリングハンガー付きの丸形埋込引掛シーリング、または高荷重形丸形埋込引掛シーリングを取り付ける場合は、取付ネジを介してシーリングハンガーがアウトレットボックスや金属管、そしてアースと電気的に接続されるため、シーリングハンガーと器具を電気的に接続することで器具をアースすることができる。
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接地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 06:09 UTC 版)
接地(アース)を必要とするアンテナでは、大地に直接接続して接地するのが基本である。ただし、この場合アンテナの地上高は0mになる。地上高を高くするために大地の代わりに波長に対して十分長い導線を四方八方に複数、水平に張ることで電気的に接地型アンテナと同じにできる。この導線をラジアルと言う。ラジアルは1/4波長まで短くできるが、その場合は指向性が上向きになる。またラジアルの本数が1本の場合は、もはや接地アンテナとは言えない。砂地や岩の多い大地では十分に接地抵抗を低くできない。そこで大地に平行に導線を展張することがある。これをカウンターポイズ(counterpoise)と言い、大地との間にコンデンサを形成させることで高周波的に接地と同じ効果を狙ったものである。
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「接地」の例文・使い方・用例・文例
- 建物に接地装置を取り付ける
- 装蹄をすると馬の接地が良くなる。
- 接地を行うことをお勧めします。
- 隣接地
- 電気器具を接地すること
- 安全上の理由で電気の接続を接地する
- 接地に接続する
- 回路を接地する
- タイヤに(接地面を)あてる
- イランとその隣接地域産の野生ヤギ
- 新しい接地面を与えるために改造された中古自動車のタイヤ
- 車輪の接地面を形づくる金属の環
- モンゴルおよび隣接地域で使われているアルタイ諸語の言語ファミリー
- 広東および隣接地方、香港さらに広く海外で使われている中国語の方言
- ベルギーとフランスの隣接地域で話されている、フランス語の方言
- 南中国とベトナム、ラオス、およびタイの隣接地の山村に伝統的に暮らしている民族
- ウイグル語を話し、新疆と隣接地に住む民族の構成員
- ミャンマーとタイ国の隣接地域に住む仏教徒の一団
- 前線へのパスを出すことで接地しようとするボールを持った選手
- チューリップのように直接地中から育つ直立した葉の少ない茎
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