復興・発展
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「山陽本線優等列車沿革」の記事における「復興・発展」の解説
1948年(昭和23年)12月 東京駅 - 鹿児島駅間運転の急行1・2列車に「特別寝台車」(翌年5月、「一等寝台車」となる)を連結。寝台車が復活した。 1949年(昭和24年)9月 このときのダイヤ改正で、1・2列車に食堂車を連結。食堂車も復活。 1950年(昭和25年)11月 この年10月実施のダイヤ改正に続いて、このときそれまで特急列車に限られていた列車愛称が、以下の急行列車にも付けられることになる。「阿蘇」 東京駅 - 熊本駅間運転の31・32列車 「きりしま」 東京駅 - 鹿児島駅間運転の33・34列車(10月の時刻改正で、1・2列車から列車番号変更) 「雲仙」 東京駅 - 長崎駅間運転の35・36列車 「筑紫」 東京駅 - 博多駅間運転の37・38列車 「安芸」 東京駅 - 広島駅間運転の39・40列車大阪駅 - 広島駅間に準急307・308列車新設。 1951年(昭和26年)4月 大阪駅 - 博多駅間に、臨時急行3033・3034列車を運転開始。関西から九州へ向かう夜行急行列車が誕生した。 11月 それまで京都駅 - 博多駅・都城駅間にて設定されていた準急205・206列車から分離して、「阿蘇」に東京駅 - 門司駅間にて併結する形で、東京駅 - 都城駅間に急行「たかちほ」を設定。 1952年(昭和27年)4月 連合軍専用列車として運行されていた列車が日本人にも一部開放され、それらの列車は「特殊列車」と呼ばれた。 9月 臨時急行3033・3034列車は定期急行に格上げられ、「げんかい」と命名された。 1953年(昭和28年)3月 京都駅 - 博多駅間に特急「かもめ」を運転開始。1944年に「富士」が廃止された後、9年ぶりに山陽本線に特急列車が復活した。「げんかい」は、東京駅 - 博多駅間運行となる。 1954年(昭和29年)10月 「特殊列車」が普通の不定期急行列車に転換され、そのうち東京駅 - 佐世保駅間を運転していたものに「西海」、東京駅 - 博多駅間を運行していたものに「早鞆」と命名。「筑紫」は鹿児島駅までの運転となり、夜に出発して翌々日朝に目的地に到着するという夜行二泊の列車となった。「たかちほ」は併結相手を「阿蘇」から「げんかい」に変更。 1955年(昭和30年)7月 「げんかい」は、漢字書きの「玄海」となる。また同月、一等寝台車が利用率の悪かったことから廃止され、それまでの一等寝台は二等寝台A・B室、それまでの二等寝台は二等寝台C室となる。 10月 中国地方から九州への便を図るべく、広島駅 - 門司駅間に臨時準急3207・3208列車を設定。 1956年(昭和31年)11月 東海道本線の全線電化完成。ダイヤ改正東京駅 - 博多駅間に、特急「あさかぜ」を運転開始。優等列車では初めて関西圏を深夜通過する列車となる。関東 - 山陽・九州間を結ぶ特急としては前述した「富士」以来12年ぶりの復活。東京駅 - 博多駅間の所要時間は17時間25分で、戦前の水準(「富士」20時間3分)を、大幅に更新した。なお、当時の急行列車は同区間に21 - 25時間を要した。 他には、「玄海」は「あさかぜ」に輸送を譲り、京都駅 - 長崎駅間(大村線経由)に運行区間を変更。 同年3月から京都駅 - 熊本駅間に運行されていた臨時列車を定期急行「天草」に格上げ。 「西海」が定期列車になる。 このとき定期化された「早鞆」が「筑紫」に改称され、それまでの「筑紫」は「さつま」となる。 「きりしま」は、漢字書きの「霧島」となる。 「たかちほ」は単独運転になるとともに、漢字書きの「高千穂」と改められて西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)まで区間延長、日本最長距離運転の急行列車となる。 3207・3208列車が定期405・406列車となって長崎駅行き(大村線経由)となる。 京都駅 - 広島駅間(呉線経由)に準急305・306列車が新設される。 といった動きがあった。 このダイヤ改正時の優等列車の様子は下記のとおりである。またこの年7月に経済企画庁(現在の経済産業省・内閣府)は経済白書で「もはや戦後ではない」と説き、日本は戦後復興から高度経済成長の時代へ突入していくことになった。特急列車 2往復 「かもめ」 京都駅 - 博多駅。昼行。 「あさかぜ」 東京駅 - 博多駅。夜行。 急行列車 10往復 昼行列車 「筑紫」 東京駅 - 博多駅 「安芸」 東京駅 - 広島駅(呉線経由) 「さつま」 東京駅 - 鹿児島駅 夜行列車 「阿蘇」 東京駅 - 熊本駅(筑豊本線経由) 「西海」 東京駅 - 佐世保駅 「高千穂」 東京駅 - 西鹿児島駅(日豊本線経由) 「霧島」 東京駅 - 鹿児島駅 「雲仙」 東京駅 - 長崎駅 「天草」 京都駅 - 熊本駅 「玄海」 京都駅 - 長崎駅(大村線経由) 準急列車 3往復 305・306列車 京都駅 - 広島駅(呉線経由)。昼行。 307・308列車 大阪駅 - 広島駅(呉線経由)。夜行。 405・406列車 広島駅 - 長崎駅(大村線経由)。昼行。 1957年(昭和32年)6月 特急「かもめ」の三等車を特急用客車のスハ44系から急行用のナハ10系に変更。博多駅周辺での編成ごと方向転換いう大掛かりな作業を廃止して車両運用上の不便を解消するため、居住性を犠牲にしたうえでの車種変更であった。
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