通過する列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 04:33 UTC 版)
「アールベルクトンネル (鉄道)」の記事における「通過する列車」の解説
2011年のダイヤ(2010年12月改正)では、アールベルクトンネルを経由するレイルジェットまたはユーロシティが2時間間隔で運転されており、ウィーン、ザルツブルク、インスブルックなどとフォアアールベルク州のフェルトキルヒやスイスのチューリッヒを、またはフェルトキルヒから分岐しブレゲンツやドイツのリンダウを結んでいる。このウィーン - ブレゲンツ間にはこの他にもÖBBインターシティがあり、またザルツブルクとドイツのミュンスターをアールベルクトンネル、リンダウ、ウルム経由で結ぶインターシティも1日1往復存在する。 夜行列車列車としては、以下の3往復のユーロナイトがある。 「ウィーナー・ワルツァー」 : ブダペスト - ウィーン - チューリッヒ 「チューリッヒゼー」 : グラーツ - チューリッヒ (列車名なし) : ウィーン - ブレゲンツ チューリッヒゼーにはチューリッヒ - ベオグラード間を直通する客車も連結されている。ただし、これはチューリッヒゼーとは別の急行列車として運転される日もある。 第一次世界大戦後、オリエント急行のドイツ領内通過が困難だった時期には、アールベルクトンネルを利用してスイス、オーストリア経由の迂回運転が行われていたことがある。1924年にオリエント急行がドイツ経由に戻った後も、この経路でパリ - ウィーン間に「スイス・アールベルク・ウィーン急行(Suisse-Arlberg-Vienne Express)」が運転された。この列車は1931年からは「アールベルク・オリエント急行(Arlberg Orient Express)」を名乗った。第二次世界大戦による中断を挟み、1962年には区間短縮の上アールベルク急行と改名された。1991年には季節列車化(その後廃止)され、パリからアールベルクトンネルに至る定期列車はなくなった。ただし、観光列車のベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスは、1984年以降パリとヴェネツィアの間をアールベルクトンネル経由で走っている。
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