書類等の審査および車内通貨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/04 19:01 UTC 版)
「ドイツ領域通過列車」の記事における「書類等の審査および車内通貨」の解説
乗車にあたっては、全ての乗客・乗務員に旅券の所持が義務づけられていた。ベルリンでの乗車は、東ドイツ側からの場合、まずフリードリヒ通り駅での出国審査と税関手荷物検査を受けてから西側市民も通行するトランジットゾーンへ移動してから乗車する。西ベルリン市民等も事実上の起点となるフリードリヒ通り駅から乗車することは可能であるが、トランジットゾーンとはいえ東ドイツの管轄区域なので好んでこの駅から乗車する乗客は少なかった。 フリードリヒ通り駅出発後、列車は西ベルリン区域を通過するが、ここではフランス・イギリス・アメリカ合衆国の三国連合側による入国管理等は行われない。西ベルリンを越えた最初の東ドイツ側の駅で停車し、国境警備隊並びに入国審査官が乗車し、東ドイツ領域を通過中に旅券の確認と通行証の発行を行う。税関も同乗するが、通過中に東ドイツ地域内へ影響を与えるような荷物・金銭の授受がない限り、原則として税関検査は行われない。 車内での清算および食堂車・車内販売での代金支払については西側の通貨で行われる。東ドイツ市民に関しても、出国以前に規程内での西ドイツマルクへの両替が可能なので、原則として西ドイツマルクでの支払いを求められることがほとんどであった。
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