建造及び艦歴とは? わかりやすく解説

建造及び艦歴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:15 UTC 版)

ノヴゴロド (砲艦)」の記事における「建造及び艦歴」の解説

1854年から1856年クリミア戦争終了後パリ条約では、黒海におけるロシア帝国海軍軍備を、わずか排水量810tコルベット6隻に制限した。そこでセヴァストポリ帝国造船所ロシア汽船貿易協会貸し出された。これは、どのようなものであれ黒海任務用に建造される装甲艦サンクトペテルブルク建造し分解した後に港まで船舶輸送し、組立て直す必要があることを意味していた。ロシア条約の上条項廃止した時、長らく閉鎖されていたムィコラーイウ施設選ばれた。1870年海軍造船所再開するため、イギリス設備工具発注開始した1871年1月アドミラルティ造船所臨時造船台作られ4月13日ノヴゴロド建造開始された。この名称はノヴゴロド市の名前にちなんだものである速やかな建造のために2交代制シフト用いられた。艦の船体12月29日完成し、この時に公式の起工式開かれた船体分解2週間以内行なわれ最初に送り出され部品1872年4月2日ムィコラーイウ到着した8日後、再組立て特製造船台開始された。サンクトペテルブルクムィコラーイウ間には鉄道敷かれておらず、各部品はオデッサ鉄道輸送する必要があった。ここで荷物は川はしけと汽船積み替えられた。ボイラーは非常に大きく積み替えるためにはバルト海からオデッサまで貨物船出荷しなければならなかった。建造部品輸送熟練した労働力の不足のため、その年の後半まで遅れた1873年6月2日、艦はようやく進水し、この式にはロシア大公コンスタンチン・ニコラエヴィチ出席していた。ノブゴロド武器装備9月行なわれた。283ルーブル費用投じ翌年この艦は任務就いた1873年から1874年の冬の間、小さな上部構造物がバーベット後方作られ、さらに密閉構造操舵室この上設けられた。加えて上部構造物の前部改修され船首向かってオーバーハングしていた。また、突出した形の艦橋追加された。同時期に外装水雷用の伸縮ブーム備えられている。1875年、艦はタガンログへの訪問行ない、その10月にはクリミア沿岸沿って旅行中エドワード・リード卿の歓迎行なった露土戦争中のこの艦はオデッサ防衛の任に当たった。また艦の兵装口径86mmの4ポンド砲2門で強化されている。艦後方の上構造物据えられたこの砲は、水雷艇対抗して艦を守るものだった。4ポンド砲は5.74kgの砲弾撃ち出し射程は3,294mだった。この期間中海軍ではこの艦のもっとも外側機関速力にほぼ寄与していない理解した。また蒸気容量機関全てに対して不足していることから、1876年から1877年にかけてこれら外方機関撤去された。この処置ノヴゴロド総出力を2,000ihp(1500kW)に減らし、艦の速力は約6ノットになった戦後にこの艦は、ドナウ川河口にあるルーマニア都市スリナへと航行し機関室天窓防御する装甲カバーと、瞰射を防ぐバーベット中央部ハッチ受け取った1880年代ノヴゴロドセヴァストポリ駐留し毎年夏には短い巡航に出かけた。1883年砲艦ヴィツェ・アドミラル・ポポーフがボイラー交換した後、ノヴゴロドはこの艦の磨き直したボイラー受領した1892年2月13日、艦は沿岸防衛用の装甲艦に再分類され、この時には艦の兵装ホチキス製の37mm5砲身回転式機関砲、2門で増強された。これらの機関砲は2,778mの射程持ち発射率は1分あたり32発だった。翌年、この艦の船体と機関劣化した状態にあった1903年5月1日、艦は処分のためにムィコラーイウ港湾委員会引き渡され海軍リストから抹消された。この後、船は倉庫船として利用された。1908年ノヴゴロドブルガリア売却する申し込みなされたが、この提案応じられなかった。1911年12月、この船はスクラップとして売却された。

※この「建造及び艦歴」の解説は、「ノヴゴロド (砲艦)」の解説の一部です。
「建造及び艦歴」を含む「ノヴゴロド (砲艦)」の記事については、「ノヴゴロド (砲艦)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「建造及び艦歴」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「建造及び艦歴」の関連用語

建造及び艦歴のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



建造及び艦歴のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのノヴゴロド (砲艦) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS