建造中~現役時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 13:11 UTC 版)
国鉄連絡船の外舷色は黒と決められていたが、洞爺丸の代船として建造された十和田丸(初代)であさい緑(10GY6/4)が採用され、これが好評であったことから、既存の車載客船もその後、全船、緑系統の“とくさ色”(10GY5/4)に塗色変更されていた。津軽丸型では、当初、船体の塗色は建造する造船所に一任されていたが、その結果、津軽丸(2代)以外は全て、無難と思われた緑系統の塗色で工事が進められた。このため、本船でも、外舷下部をあさい緑(10GY6/4)、上部を象牙色(2.5Y9/2)塗装で建造中のところ、青函連絡船を運用していた現地局から、まぎらわしいので、船ごとに色を塗り分けて欲しいとの要望があり、本船では進水後にエンジ(4.5R3.3/9)とクリーム色(2.5Y9/4)に塗り替えられた。その後、津軽丸型では各船すべて違う船体色に塗り分けられることとなり、結果「津軽海峡に美しい花が咲いた」と喜ばれた。なおこのエンジ色は1958年(昭和33年)11月東海道本線で運転開始した初の電車特急151系「こだま」の窓周りの色であった。
※この「建造中~現役時代」の解説は、「羊蹄丸」の解説の一部です。
「建造中~現役時代」を含む「羊蹄丸」の記事については、「羊蹄丸」の概要を参照ください。
- 建造中~現役時代のページへのリンク