建造中断、ウクライナへの編入とは? わかりやすく解説

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建造中断、ウクライナへの編入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 20:50 UTC 版)

ヴァリャーグ (空母)」の記事における「建造中断、ウクライナへの編入」の解説

ソ連崩壊した1991年12月、すでに中央政府からの建造資金供給停止していたが、それでも建造元の黒海造船工場は、「ヴァリャーグ」および「ウリヤノフスク」の建造工事を「自腹で」細々続行した。だがそれも長く続かず、翌1992年3月に両艦とも工事中止された。のちに本艦売却委託されノルウェー船舶ブローカー、リーベックによると、この時点での「ヴァリャーグ」の完成度は、船体100%機関80%、その他の部分20%であった(艦全体で67.3%という説もある)。新生ロシア海軍は「あと7億5,000ドルあれば、『ヴァリャーグ』は竣工漕ぎ着けられる」という見積もり算出したが、極度財政難にあえぐロシア連邦政府にはそれだけ資金を出すことはできなかった。しかも、本艦建造していた黒海造船工場自体独立したウクライナ接収されてしまい、本艦所有権自体ロシアとウクライナ争われることになったのである。 その数ヵ月後、ロシアウクライナの両政府は、共同ノルウェー船舶ブローカー、リーベックを通じて海外売却する事で一旦は妥結した。リーベックは、同艦は船体及び機関がほぼ完成し兵装電子機器は未搭載なので、これらの機器類は購入した国が自由に選べることのメリット強調して売込み図りインド中国アルゼンチンブラジル等の新興国接触図った。この時の売却価格は、搭載機込みで約40ドル(艦そのもの20ドル、さらに搭載機20ドル)と見込まれていたが、この金額当時売り込み先と目され国々一年分の軍事費半分以上に当たるものであり、結局過ぎてどの国も買えないまま宙に浮いたとなった一方、まだ船体完成していなかった「ウリヤノフスク」は、早々に解体された。 海外売却の話も消えロシア海軍就役する見込みもない「ヴァリャーグ」は、ムィコラーイウ岸壁係留されたまま放置され、他の艦に移設可能な装備撤去される有様であった1993年ロシアは「ヴァリャーグ」の所有権諦め、同艦はウクライナ管轄となった

※この「建造中断、ウクライナへの編入」の解説は、「ヴァリャーグ (空母)」の解説の一部です。
「建造中断、ウクライナへの編入」を含む「ヴァリャーグ (空母)」の記事については、「ヴァリャーグ (空母)」の概要を参照ください。

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