山陽無煙炭鉱の全盛期とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 山陽無煙炭鉱の全盛期の意味・解説 

山陽無煙炭鉱の全盛期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 03:11 UTC 版)

大嶺炭田」の記事における「山陽無煙炭鉱の全盛期」の解説

深部開発による月産7万トン計画進行中1955年昭和30年)度の年産44トンから深部開発工事完成した1959年昭和34年)度には66トンあまりと、産出量は順調に伸びていった。その後出炭量は拡大続け1961年昭和36年3月には月産7トン到達し1964年昭和39年12月、8トン大台達した。そして1965年昭和40年12月、83000トン頂点に達する1965年昭和40年)度、年産86トンあまりと最高を記録した当時出炭量は毎月コンスタントに7トン超え、また生産性向上し山陽無煙炭鉱は全盛期迎えた昭和30年代全盛期迎えた山陽無煙炭鉱では、戦前期引き続き社宅家賃修繕費無料水道浴場無料燃料である石炭はもちろん無料供給された。電気代有料であるものの低く抑えられ、畳代には補助出され散髪市価の約7割と手厚い福利厚生なされていた。当時山陽無煙炭鉱への入社希望者は多かったものの、合理化によって基本的に人員増を行わない方針であったため、1961年昭和36年)頃までは募集はあまり行わなれず、条件極めて良い人物でなければ採用されることはなかった。 豊浦社宅隣接する商店街は、昭和30年代には82軒の店舗が軒を連ね全盛期迎えていた。1957年昭和32年)頃からはテレビ出回り始め最初電器屋陳列されていたテレビ大勢人々群がっていた。しかし高価な商品であり庶民にとってなかなか手が出なかったテレビが、あっという間に社宅全体広まっていった。電器屋仕入れた先からテレビ売れていき、うれしい悲鳴をあげていた。当時テレビ普及率日本一であると豊浦社宅報道されたと伝えられている。 山陽無煙炭鉱の全盛期は、文化スポーツ活動全盛期でもあった。映画楽劇団の活動テレビの普及により衰退していくが、文化系では俳句同好会である「青ぐみ句会」、短歌同好会川柳同好会謡曲同好会盆栽同好会、そして女子コーラス同好会などが活躍をしていた。また囲碁将棋を楽しむ人々多かった俳句同好会の青ぐみ句会は、炭鉱が3交代制勤務体系取っており、しかも職場坑内坑外大別される上に地域的に分かれていたため、句会開催したところでどうしてもメンバー3分の1出席できないため、定例句会開催せず、句会中心活動にするといった運営上の工夫をして、最盛期には40名を超える会員集めヤマ俳句会として各新聞でも紹介された。なお句会大明炭鉱にもあって、一時期注目されたこともあった。 スポーツ活動昭和30年代全盛期迎えていた。水泳部陸上部部員国民体育大会始めとする各種大会好成績収め、また軟式テニス部卓球部ラグビー部各大会活躍した軟式野球部は昭和20年代後半から30年代にかけては近隣最強と言われ、やはり各大会活躍見せた。そして水泳軟式テニスラグビーなどでは、山陽無煙炭鉱の部員たちが地元の中、高校生に対して熱心に指導行った。そして美祢市体育協会発足について、山陽無煙炭鉱の軟式テニス部指導者尽力するなど、全盛期山陽無煙炭鉱のスポーツ活動地域スポーツ振興にも大い貢献した1954年昭和29年)に復活したボーイスカウト活動昭和30年代入っても活発であった1957年昭和32年)には社宅に住む主婦たちが主導してガールスカウト発足する。そして年少者から一貫したスカウト教育を行う必要性認識されてきたため、子供会タイアップする形で1965年昭和40年)にカブスカウト発足した。そして1957年昭和32年)、修養団山陽支部結成され明る社会建設モットーに、各種講習会研修会奉仕活動といった修養団活動行った1957年昭和32年)から1961年昭和36年)にかけて、日本各地炭鉱から炭鉱技術習得日独親善目的として、西ドイツルール地方ルール炭田若手鉱員派遣することになった山陽無煙炭鉱でも計4名の鉱員派遣され派遣鉱員のうち1名が事故殉職する不幸に見舞われたが、残りの3名は西ドイツ炭鉱技術習得し帰国した

※この「山陽無煙炭鉱の全盛期」の解説は、「大嶺炭田」の解説の一部です。
「山陽無煙炭鉱の全盛期」を含む「大嶺炭田」の記事については、「大嶺炭田」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「山陽無煙炭鉱の全盛期」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山陽無煙炭鉱の全盛期」の関連用語

山陽無煙炭鉱の全盛期のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山陽無煙炭鉱の全盛期のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの大嶺炭田 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS