ねいかかいぞく‐じちく〔ネイカクワイゾク‐〕【寧夏回族自治区】
寧夏回族自治区
寧夏回族自治区概要 | ||
ローマ字表記 | Ningxiahuizu | ![]() |
略称 | 寧 Ning | |
省都 | 銀川 Yinchuan | |
位置 | 黄河中域に位置する。東は陝西省、北は内蒙古自治区、南は甘粛省と隣接している。 | |
面積 | 51,800平方キロメートル | |
気候 | 典型的な大陸性気候で、冬は寒さが厳しく、夏は酷暑となる。 | |
人口 | 約7805万人。人口の3分の1を回族が占める。その他満州族等の少数民族が住んでいる。 | |
主な都市 | 石咀山、固原、中寧など。 | |
概要 | 中国のイスラム教徒回族の中心地。 枸杞子、毛皮、甘草、髪菜、賀蘭石を寧夏特産の五宝という。 秦代から建設された灌漑水路をもとに銀川平原では米・小麦などが作られている。この豊かな地を『塞北の江南』とも呼ぶ。 市内には黄河などの河がある。 |
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観光スポット | 西夏陵、賀蘭山脈の岩画(春秋戦国時代から元代にかけて描かれたもの) | |
歴史 | 旧石器時代の遺跡・洞溝遺跡が霊武で発見されている。又、省南部では4000~5000年前の新石器時代の農耕遺跡が発見されている。 春秋戦国時代は羌戎、匈奴が分散して居住していた。 秦代に始皇帝の将軍・蒙恬がオルドス地方から匈奴を追い払い、当時「北地郡」と呼ばれていた寧夏で長城を築いた。この頃、黄河流域で灌漑工事が行われている。 宋代にはタングート族の王である李元昊が西夏王国を築き、この隆盛は200年間続き、最大版図は敦煌に及んだ。 1227年、西夏王国はチンギス・ハンによって滅ぼされ、元王朝が寧夏行省を設置、『寧夏』という名称が登場した。寧夏とは、『西夏平定、永遠の安寧』という意味。 明代には寧夏衛が設置され、清代には甘粛省に属し、1929年、再び寧夏省が設置された。 共和国建国後は甘粛省に属していたが、1958年に分離した。 |
寧夏回族自治区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/11 01:08 UTC 版)
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寧夏回族自治区 | |
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略称: 寧 (拼音: ) | |
![]() | |
簡体字 | 宁夏 |
繁体字 | 寧夏 |
拼音 | Níngxià |
カタカナ転記 | ニンシャー |
自治区首府 | 銀川市 |
最大都市 | 銀川市 |
区委書記 | 梁言順 |
自治区主席 | 張雨浦 |
面積 | 66,000 km² (27位) |
人口 (2020年) - 人口密度 |
7,202,654[1] 人 (29位) 89.1 人/km² (25位) |
GDP (2020年) - 一人あたり |
3920.55億元 (29位) 54,432 元 (20位) |
HDI (2014年) | 0.727[2] (中) (22位) |
主要民族 |
漢民族 - 79% 回族 - 20% 満州族 - 0.4% |
地級行政区 | 5 個 |
県級行政区 | 21 個 |
郷級行政区 | 219 個 |
ISO 3166-2 | CN-NX |
公式サイト http://www.nx.gov.cn/ |
寧夏回族自治区(ねいか かいぞく じちく)は、中華人民共和国西北部に位置する自治区である。ニンシャー・ホイ族自治区とも呼ばれる。首府は銀川市。
地理
自治区北部は内モンゴル自治区、南部は甘粛省と接する。東部の一部は陝西省と接している[3]。
自治区は黄河の上流域に位置し、地勢は全体として南が高く北が低い。南部は黄土高原や六盤山地が大部分を占め、北部は寧夏平原が大部分を占め、西北部は賀蘭山が占めている。
黄河沿いの寧夏平原には、銀川をはじめとする都市が集中し、人口も集中している。
中部の固原より北は北部、南は南部と区分されている。
砂漠化が進んでいる地域の一つでもある。
気候
1月の平均気温は北部が-10度、南部が-8度、7月の平均気温は北部が22度、南部が18度で、北部が南部より温度差が大きいのが特徴である。
年の平均降水量は北部が約200ミリ、南部が500ミリで、南部が湿潤で北部が乾燥している。
民族
回族はイスラム教徒で、長年の混血のため外見上は漢族と見分けがつかないが、起源は元代に中国に流入したテュルク人・ペルシア人・アラブ人などの西域民族とされている。回族が自治区人口の三分の一を占め、残りはほとんどが漢族である。
歴史
秦の属地の北地郡であり、漢代には朔方郡となった。宋代には党項民族が勢力を拡大して西夏王国を建国した。西夏の国都は興慶府に在り、シルクロードを押さえて強盛を誇るもモンゴル帝国に侵攻され、チンギス・カンは西夏遠征中に六盤山で死去した。元代に寧夏路が設置されたが、この頃から西方民族が流入してイスラム化が進行した。明代には寧夏衛が置かれた。1591年に起きた明への叛乱である哱拝の乱は別名「寧夏の役」とも呼ばれている。清代には寧夏府が置かれた。
中華民国成立後も甘粛省寧夏道とされたが、1929年に寧夏省が新設された。六盤山は長征最後の難所となり、中国共産党が実効支配する陝甘寧辺区も成立した。中華人民共和国成立後は甘粛省寧夏地区とされたが、1958年に省級の寧夏回族自治区が設置され現在に至る。
行政区画
寧夏回族自治区は5地級市(地区クラスの市)を管轄する。
№ | 名称 | 中国語表記 | 拼音 | 面積 (Km2) |
人口 (2020年) |
政府所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
# | 寧夏回族自治区 | 宁夏回族自治区 | Níngxià Huízú Zìzhìqū | 66400.00 | 7,202,654 | 銀川市 | |
寧夏回族自治区の行政区画 | |||||||
— 地級市 — | |||||||
1 | 銀川市 | 银川市 | Yínchuān Shì | 8874.61 | 2,859,074 | 金鳳区 | |
2 | 石嘴山市 | 石嘴山市 | Shízuǐshān Shì | 5208.13 | 751,389 | 大武口区 | |
3 | 呉忠市 | 吴忠市 | Wúzhōng Shì | 21420.14 | 1,382,713 | 利通区 | |
4 | 固原市 | 固原市 | Gùyuán Shì | 13449.03 | 1,142,142 | 原州区 | |
5 | 中衛市 | 中卫市 | Zhōngwèi Shì | 17448.09 | 1,067,336 | 沙坡頭区 |
経済
黄河が流れる寧夏平原は昔から魚や米がよく収穫され、「天下黄河富寧夏」といわれた。
農業における主要な作物は、北部ではコムギ・米・トウモロコシ・アブラナ・テンサイ・スイカ等、南部では麦・ゴマなどが有る。また、自治区は中国でも上位に位置する著名な羊の毛皮の産地で、中国各地に売られている。
国際的にも高品質の石炭、太西石炭を産出する。また石膏の埋蔵量は中国一[3]。
教育
- 寧夏大学
- 寧夏師範大学
- 北方民族大学
- 寧夏医科大学
脚注
出典
- ^ “Communiqué of the National Bureau of Statistics of People's Republic of China on Major Figures of the 2010 Population Census [1 (No. 2)]”. National Bureau of Statistics of China (29 April 2011). 27 July 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。4 August 2013閲覧。
- ^ “《2013中国人類発展報告》” (中国語). United Nations Development Programme China (2013年). 2014年5月14日閲覧。
- ^ a b “寧夏回族自治区 概況” (PDF). みずほコーポレート銀行 (2011年12月). 2012年3月29日閲覧。[リンク切れ]
外部リンク
寧夏回族自治区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 07:01 UTC 版)
「中華人民共和国のナンバープレート識別記号一覧」の記事における「寧夏回族自治区」の解説
寧夏回族自治区(宁 (Níng)=寧)は以下の通り。 宁A - 銀川市 宁B - 石嘴山市 宁C - 呉忠市 宁D - 固原市 宁E - 中衛市
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