型式 N30型(1997年-2001年)
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「日産・ルネッサ」の記事における「型式 N30型(1997年-2001年)」の解説
1997年10月22日 - 第32回東京モーターショー開幕(一般公開は25日から)。日産自動車は「“パッケージ・ルネッサンス”~車輪の上の自由空間~」をコンセプトに開発したM.A.V(マルチ・アメニティ・ビークル)「ルネッサ」を発表。「セダンの乗り心地、ワゴンの積載性、ミニバンの解放感をミックス」を謳い文句としており、同日より全国一斉発売。専用外観を持つオーテックジャパン架装のAXISも同時発表。月販目標は6,500台。取り扱いは日産店とサニー店。発表展示会は25・26日に行われた。ターゲットは子供の居る30代から40代の核家族層や子供の居ない夫婦、一方GTターボ等のスポーツグレードはファミリー層のみならず、20代から30代の若年層やカップルもターゲットとしていた。全てのグレードが直列4気筒DOHCガソリンエンジンを横置き搭載する。2.0リッターSR20DE型、2.0リッターターボ付SR20DET型、および2.4リッターKA24DE型の三種。重量区分はエンジン毎に異なっており、2.0リッターSR20DE型のみ1.5t以内に収まっているが、他は1.5tを超えているため、重量税はかなりの差がある。 全長は4,680mmで5ナンバーサイズにかろうじて収まっているが、全幅が1,765mmとワイドなため、3ナンバー登録となる。アクシスは全幅は標準仕様と同一だが、全長が4,700mmを超えているため(4,740mm)、完全な3ナンバーサイズとなる。 グレードは上からGTターボ(スポーツタイプ)、X(ラグジュアリータイプ)、G(スタンダードタイプ)、B(ベーシックタイプ)。Bグレードのみエアコンが標準装備されず、ほかはオートエアコンが標準装備されていた。 サスペンションはフロントがマクファーソン・ストラット、リアはセフィーロ、プレサージュなどと同じマルチリンクビーム式。 前述の通り、ステーションワゴン・ミニバン・SUV・ハッチバック・トールワゴンと分類はまちまちであり、それらのクロスオーバー的な車と見なす者も居る。ポジションとしてはステーションワゴンとして考えればアベニールとセフィーロワゴンの中間、ミニバンとして考えればセレナやラルゴやプレーリージョイ(1998年以降はプレーリーリバティ→2001年以降はリバティ)とほぼ同じポジション乃至は前述3車と派生車であるプレサージュ/バサラの中間、SUVとして考えればラシーンとテラノの中間、ハッチバックやトールワゴンとして考えれば同車が最上級車種となる。 1997年11月17日 - 第18回('97-'98)日本カー・オブ・ザ・イヤーが決定、ルネッサも選出される。 1998年5月11日 - 特別仕様車「ブラック リミテッド」を発売。「G」をベースに、スーパーブラックの専用色、GTターボと同意匠のエアロパーツ、15インチアルミホイールなどの専用装備を施し、本来のターゲットであるファミリー層や夫婦層のみならず、20代から30代の若者もターゲットとしていた。価格はベース車より5万円アップの、2WDが214万8千円、4WDが236万8千円となる(共に東京地区)。 1998年5月13日 - ルネッサEVを発表。3年リースで月額約27万円。 1998年9月24日 - 日産、アルトラEVで「ミシュラン・ビバンダム・チャレンジ」参戦を発表。ドライバーはステファン・ペテランセル。現地時間24日に仏クレルモンフェランをスタート、27日朝にパリのコンコルド広場でゴールとなる、全行程450kmのラリー。電気自動車部門でアルトラEVは、走行距離、加速、居住性の3項目で1位を獲得。 1998年11月24日 - ハイパーCVTを搭載した特別仕様車「Xリミテッド」「Gリミテッド」追加。「ブラックリミテッド」同様、GTターボと同意匠のフロントエアロバンパー、バンパー組込みフォグランプ、サイドシルプロテクター、4本スポークステアリング(抗菌仕様、スポーツタイプ)などに加え、クロームカラーコートの15インチアルミホイールを装備し、さらにスポーティなスタイリングとなっており、ブラックリミテッドに続いてこちらもファミリー層や夫婦層のみならず、20代から30代の若者もターゲットとしていた。 1998年12月29日 - 米ロサンゼルスオートショー開幕(一般公開は翌1月2日から)。日産はルネッサEVの輸出仕様、「アルトラEV」を発表。 1999年5月13日 - 日産、ルネッサEVをベースにメタノール改質式の燃料電池車「ルネッサFCV」を開発、走行実験を開始したと発表。国内メーカーでは1996年のトヨタ・RAV4、1997年のマツダ・デミオFCEVに次いで3番目。またメタノールを燃料とするFCVとしては、1997年のダイムラークライスラーECAR3に次いで世界で2番目である。メタノール改質機は三菱化工機との共同開発。フューエルセルはカナダのバラード・パワー・システムズ製で、最高速度100km/h、走行距離300km。車両総重量はノーマル車に比べ+500kgの約2t、燃費効率はガソリン車の約80%。 2000年1月 - マイナーチェンジ。内外装の意匠変更のほか、SR20DE型エンジン搭載モデルのトランスミッションがCVTとなった。同時にAXISも一部改良され、アルミホイールのデザインがプレサージュAXISに採用されていたものと同様になる。 2001年9月 - 販売不振のため生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 2001年12月販売終了。総販売台数は約4万台。これにより日産におけるステーションワゴンは今後、ステージア、アベニール、ウイングロードが受け持つことになる。
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