団一郎関係
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「美味しんぼの登場人物」の記事における「団一郎関係」の解説
団 一郎 29巻「『究極』の弱点」で登場した、若くハンサムなIT関連企業の創業者。30歳。究極VS至高のメニューの対戦を掲載する雑誌「週刊タイム」を発行する「大研社」を買収して社長に就任、山岡や栗田ゆう子と深く関わることに。妹の名前は、偶然にも栗田と同じ「ゆう子」。 実の両親と死に別れて妹ゆう子と施設に預けられ、その後別々の養親に引き取られるという不遇な少年時代を送ってきたが、大学在学中にコンピュータ事業に乗り出し、巨万の富を築く。 仕事に関する能力は非常に高く、三河との確執を東西新聞に打ち明けるなど公明正大であり、買収された大研社の人々にも支持を受けている。また、恵まれない子どもの施設に力を入れるなど篤志家としての一面も見せている。料理の腕は、子供の頃養父母を喜ばそうと必死に磨いた(このエピソードのモデルは北大路魯山人)ため、究極・至高の両メニューを再現できるほどの力量がある。 栗田ゆう子に惹かれ、近城勇(山岡は結婚に興味なし)と争奪戦を繰り広げるが実らず、士郎・栗田ゆう子夫婦と共に仕事で訪れたオーストラリアで出逢ったジュディ・クリスティと結婚。以後「議論が絶えない夫婦」となる。その後息子一郎太を儲けるが、現在も周囲の心配を余所に本人たちは議論を楽しんでいる。 登場当初は、自尊心が強く野心的な青年実業家として描かれていた。山岡に対しても栗田ゆう子をめぐって一方的にライバル視し正々堂々の勝負を申し出る(30巻「イカメシ」)も、鮭対決の際にミスをしたとみられた山岡を究極のメニューから外そうと画策したり(30巻「鮭勝負!!」)、山岡たちが「世界味めぐり」でオーストラリアに行くと知ると、雄山を巻き込んで究極VS至高のメニューの対戦に仕立て上げて自らも割り込むなど(33巻「魅惑の大陸」)、手段を選ばずに山岡を排除しようとする一面も見られたが、徐々にそうした面は弱まった。また山岡も当初は一郎への協力を断るなど(30巻「成り上がり」)折り合いが良くなかったが、山岡が妹の問題を解決するなど少しずつ関係を深めていく。また、その過程で栗田ゆう子の気持ちが山岡から離れないと悟った後は、一転して山岡と栗田ゆう子の仲を取りもつ方向に180°転換した。 現在は山岡のことを「旦那」と呼ぶなど公私共に親しい友人となった。山岡曰く、「いつも『究極』と『至高』の対決をけしかけている悪い人」。山岡士郎・栗田ゆう子と近城勇・まり子の合同結婚披露宴では司会を担当し、披露宴の最中にケンカをはじめた山岡と栗田ゆう子をたしなめたりした。 ゆう子 一郎の妹。初登場34巻「兄のトウモロコシ」。登場時に姓の記述が無く、立村との入籍の有無も描写されていないため、現在の姓は不明。 両親に早くに死なれて、兄弟共々施設に預けられた後、それぞれ別の家庭に養子として引き取られた。その後ゆう子の義理の父母が不仲になり、一時落ちるところまで落ちたが、一郎が活躍していることを知り一念発起し工場で働いていた。一郎がゆう子の居所を探し出して一緒に暮らしたいと伝えるも、当初一郎の名声に傷が付くことを恐れて会うことを拒否していたが、山岡たちの尽力と一郎の熱意により元通り一緒に暮らすこととなった。 その後和食料理人の立村と交際していたが、自分の過去を気にして結婚を諦めていた。しかし立村の過去にこだわらない態度に感動、結婚を約束する(43巻「過去との訣別」)。この件では同じく過去に縛られて一歩を踏み出せずにいた山岡が、栗田ゆう子にプロポーズをするきっかけともなった。 立村 ゆう子の婚約者。初登場43巻「過去との訣別」。和食料理店「千旗」の調理主任。男気が強くダジャレ好き。結婚をためらっていた彼女に山岡たちの協力も得てプロポーズ、婚約する。しかし独立するまでは結婚できないと言い、早く店をもつための団一郎からの金銭援助の申し出を受けることも潔しとしなかった。だが「千旗」の主人の説得で山岡たちのオーストラリア取材に同行したことをきっかけに、店を持ってゆう子と結婚する決心をする(59巻「対決再開!オーストラリア」)。 ジュディ・クリスティ オーストラリア人で、旅行ガイド会社の社員。一郎の妻。初登場57巻「対決再開!オーストラリア」。それまでガイドをしていた伸江の代わりに山岡たち「究極のメニュー」側の案内をしたときに団と知り合った。日本には高校の交換留学生として四国に一年滞在した他、4年間仕事していたこともあるため、日本語は非常に堪能。古き良き日本の文化を愛するあまり、現在の日本と日本人は嫌っていた。かなり議論好きの女性で、一郎と事あるごとに互角に議論しているうちにお互い惹かれあい、妊娠を機についに結婚した。子供は息子の一郎太がいる。2人目を妊娠しているとの記述があったが、その後の経過はまだ描かれていない。結婚後も一郎と議論は絶えず、他人からは口論、夫婦喧嘩と解釈されることが多いが、両者の主観ではそのような意図は全くなく、仲の良い夫婦である。
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