斜里岳
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 09:19 UTC 版)
斜里岳 | |
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北から(斜里町)
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標高 | 1,547[1] m |
所在地 | 北海道斜里郡斜里町・清里町、 標津郡標津町 |
位置 | 北緯43度45分56秒 東経144度43分04秒 / 北緯43.76556度 東経144.71778度座標: 北緯43度45分56秒 東経144度43分04秒 / 北緯43.76556度 東経144.71778度[2] |
山系 | 知床半島 |
種類 | 成層火山 |
最新噴火 | 25万年前[3] |
斜里岳の位置 | |
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斜里岳(しゃりだけ)は北海道の知床半島にある火山。標高は1,547 m。斜里岳道立自然公園に属し、深田久弥による日本百名山に選定されている[4]。清里町の観光スポットの一つである。
概要
アイヌ語名は「オンネヌプリ(onne-nupuri)」であり「大なる(←年老いたる)・山」を意味する[5][6]。現在の名称については斜里川の水源に当たることからとされている[5]。オホーツク富士、斜里富士とも呼ばれる。
山頂部は斜里岳、南斜里岳、東斜里岳、西峰からなる。二等三角点名は「斜里岳」[7]。
火山の基底は直径約12 km[3]、山体比高950 m[3]。活動時期は約30万 - 25万年前[3][注釈 1]。中央火山は溶岩円頂丘[3]。山頂には6個の爆裂火口がある[3]。
登山
山頂には展望がある。登山道は3つあるが、清里町側から登るルートが一般的で、途中で沢筋の旧道と尾根筋の新道に分岐する[9]。登山口には山小屋「清岳荘」がある[9]。
2025年(令和7年)7月21日、集中豪雨により登山道が横断する沢が増水。3パーティー14人が下山できなくなり、ヘリコプターによる救助が行われた[10]。
平岳
斜里岳から南西方向に平岳と呼ばれる標高763.9mの山があり、山頂には三等三角点「台峰」が設置されている[7]。名前の通りなだらかな山体であり、付近には道路があることから山頂付近までアプローチができるが、山頂への道はなく藪漕ぎを強いられる。残雪期であれば藪漕ぎはないが付近の道路が通行できなくなるため山頂から離れた所から登ることになる。
参考画像
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斜里火山の地形図
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北西より(清里町)望む
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熊見峠から山頂を望む
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沢筋の旧道コース
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新道コース脇にある竜神ノ池
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新道コースからの斜里岳
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新道コースからの清里町
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藻琴山展望台から望む
脚注
注釈
出典
- ^ “地図閲覧サービス 2万5千分1地形図名:斜里岳(斜里)”. 国土地理院. 2012年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月30日閲覧。
- ^ “日本の主な山岳標高:北海道”. 国土地理院. 2010年12月29日閲覧。
- ^ a b c d e f “日本の第四紀火山 斜里岳”. 産業技術総合研究所 地質調査総合センター. 2017年3月25日閲覧。
- ^ 深田久弥『日本百名山』朝日新聞社、1982年。ISBN 4-02-260871-4。
- ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、219頁。 ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ “斜里岳登山ガイド 斜里岳 実話・逸話・裏話”. きよさと観光協会. 2014年9月30日閲覧。
- ^ a b “国土地理院 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2013年6月28日閲覧。
- ^ “斜里岳道立自然公園”. 北海道. 2014年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月30日閲覧。
- ^ a b “観光情報斜里岳”. 清里町. 2014年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月30日閲覧。
- ^ “斜里岳で沢増水、14人下山できず ヘリで救助 けが人なし”. 北海道新聞 (2025年7月21日). 2025年7月25日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 日本の第四紀火山 斜里岳 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
- 斜里岳 | 観光スポット - 清里町
- 斜里岳登山ガイド - きよさと観光協会
- 斜里岳道立自然公園 - 環境生活部自然環境局 - 北海道
- 南斜里岳のページへのリンク