内務省での活動とは? わかりやすく解説

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内務省での活動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:53 UTC 版)

山縣有朋」の記事における「内務省での活動」の解説

明治18年1月京都府知事北垣国道疏水起工特許下し5年後明治23年4月挙げられ琵琶湖疏水竣工式出席以後琵琶湖疏水との関わり続き、のちに京都琵琶湖疏水のほとりに別荘無鄰菴建てると、庭池疏水流してもらっている(これは京都市疏水事業推進した山縣への恩義からではないかとされている)。 内務大臣として地方自治形成尽力し市制・町村制府県制郡制制定した内相就任前から地方制度に関する意見政府提出していた山縣は、市町村制公布際し明治20年1887年1月から開かれた地方制度編纂委員会で委員長務めドイツお雇い外国人アルベルト・モッセ同郷青木周蔵野村靖らを委員として、ドイツ制度参考にした自治制日本に合うように修正定着する方針決めた。 しかし、地方財政難の中各地方長官急激な制度改革反対元老院大蔵省反対した。山縣制度実現向けて明治21年2月までに立案審議を終わらせ、4月25日にまず市制町村制公布明治22年4月1日以降各地順次施行明治23年1890年5月17日府県郡制公布された(施行明治32年1899年3月16日まで遅れた)。 地方財政対応策として明治の大合併推進し明治21年末から明治22年末までに約7から約1万5,000町村の数が激減するほどの合併実行したが、地方妥協し実情合わせて配慮したため、旧町村新町財政一本化されない新町吸収されたはずの旧町村区域が名前を変えて残り実際町村分離されたままという中途半端な結果終わっている。 山縣地方自治熱心に取り組んだ理由は、日本国民政治仕組み地方政治通して理解させること、および急進派過激思想(特に自由民権運動)を政治から遠ざけ穏健派政治迎え入れる意図があった。府県と郡の政治機関官選知事郡長)と補佐する執行機関府県参事会郡参事会)、地方議会にあたる府県会郡会)で構成され市町村も同じ構造市長市参事会市会政治機関で、町村それぞれ町長村長)・助役町会村会)を置き、等級選挙と複選制(間接選挙)を導入して富裕層政治参加図った山縣狙い普通選挙導入して混乱を招くより、等級選挙地方有力者政治参加望み地方議会政治通して彼らを行政事務慣れさせ、政治家として成長した地方議員達がやがて中央進出将来帝国議会堅実に政治を行うことを考えていた。 この山縣意図はあまりうまくいかず、府県会選挙をめぐり市町村会員選挙混乱明治32年帝国議会との妥協府県郡制施行の際に府県郡会の複選制と大地主参加廃止府県会直接国税3円以上の納税者による直接選挙変更され府県官選知事に対して府県会権力が弱いなど(代わりに府県参事会ある程度知事制限かけられた)、地方自治発達につながらず当初の目的から後退した例が多かった。それでも府県会知事相互牽制して両者の関係成り立たせ、郡には町村難題抱えたときに代議持たせるなど、工夫凝らして自治育成方針残そう努力した自治促しつつ国から地方へのコントロール行え仕組みにも取り組み、国から地方への行政執行命令国税徴収通して規制強化で、中央地方の関係を構築させよう試みた。ただし、のちに山縣方針変え府県郡制施行知事郡長権限拡大山縣官僚が郡を通して町村統制したため、軍と並んで地方山縣派閥根拠地となっていった。

※この「内務省での活動」の解説は、「山縣有朋」の解説の一部です。
「内務省での活動」を含む「山縣有朋」の記事については、「山縣有朋」の概要を参照ください。

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