公設民営時代(2003-2010)
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「滋賀会館シネマホール」の記事における「公設民営時代(2003-2010)」の解説
.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{text-align:left;background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;text-align:center}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{text-align:center}} 滋賀会館と同じくRCSが作品選定を担当した京都みなみ会館 同じくRCSが作品選定を担当した千里セルシーシアター 2003年1月に滋賀県が滋賀会館シネマホールの閉館を発表すると、国松善次滋賀県知事や滋賀会館事務局に存続を求める意見が多数寄せられた。映画愛好者団体、映画事業者、滋賀県文化振興事業団の三者が協議した結果、4月25日には限定的に上映が再開され、『たそがれ清兵衛』(山田洋次監督)、『刑務所の中』(崔洋一監督)、『ごめん』(冨樫森監督)の3作品で限定再開された。『たそがれ清兵衛』の初上映時には約120人が来場して立ち見客も出た。5月18日までの週末に9日間に渡って試験上映が行われ、目標を上回る計2,909人が入場した。 その後、公設民営方式での本格的な上映再開が決定され、6月4日に『夜を賭けて』(金守珍監督)で本格的に再開、初日には金守珍監督が舞台挨拶を行った。滋賀会館を管理する滋賀県文化振興事業団が滋賀会館シネマファンクラブにホールを貸出し、上映主催者の滋賀会館シネマファンクラブが広報などを担当、映画上映集団RCSが上映作品の選定などで協力する形をとった。水曜日から日曜日までの週5日が営業日であり、1作品を1週間から2週間に渡って上映、公営映画館時代と同じくミニシアター系の作品が上映された。採算ラインは上映1回あたり30人であり、現実は2003年8月時点で上映1回あたり19人だった。ファンクラブや自治体が主体となって再開館したことから、公設民営時代の滋賀会館シネマホールはコミュニティシネマのひとつとされる。『夜を賭けて』に続く2本目の作品は10年前のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した『さらば、わが愛/覇王別姫』(チェン・カイコー監督)を上映した。2004年(平成16年)5月から6月には大津市内のユナイテッド・シネマ大津と連携し、両館でスタンプラリーなどを行う映画祭「ビワコ・シネマ・アラーゴ」を行った。開館後1年間で約100本の作品を上映、その内訳は洋画・邦画・アジア映画の新作などであり、約2万人が来場している。 2004年(平成16年)9月には滋賀会館の開館50周年を記念して、『七人の侍』(1954年、黒澤明監督)や『2001年宇宙の旅』(1968年、スタンリー・キューブリック監督)など昭和の名作10本を上映する「昭和レトロ映画祭」が開催された。この特集上映に合わせて滋賀会館内のドリンクコーナーでは、ソフトクリームやガラス瓶入りのラムネなどレトロ感あふれる飲食物を販売されている。2005年(平成17年)11月には1階ロビーに弁当の販売所が復活し、近江八幡市の総菜屋が調理済みの弁当を持ち込んで販売した。同月にはシネマホールではなく大ホールを用いて、「昭和レトロ映画祭 日本の喜劇編」が開催された。『本日休診』(1952年)、『幕末太陽伝』(1957年)、『ニッポン無責任時代』(1962年)、『喜劇 女は男のふるさとヨ』(1971年)の4作品が縦5m×横13mの大スクリーンで上映されている。 かつての赤字額は年間300万円ほどあったが、2006年度には年間50万円ほどに減少した。2007年(平成19年)7月には4年前の営業再開からの延べ入場者数が10万人を超え、10万人目となった女性には半年分のフリーパスが贈られた。同年10月3日、滋賀県は滋賀会館内の文化施設を2010年3月末で廃止する方針を発表した。 2009年(平成21年)2月から4月にはアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した『おくりびと』(滝田洋二郎監督)が上映され、初日の初回上映時には固定椅子では足らずにパイプ椅子を設置する必要があるほどの盛況だった。同年8月には滋賀県内でロケを行った溝口健二監督作品4作品の特集上映を行い、看板絵師が新しく製作した手描きの映画看板も設置された。 滋賀会館シネマホールは2010年(平成22年)3月31日に閉館となった。3月後半には『ボーイ・ミーツ・ガール』と『汚れた血』(いずれもレオス・カラックス監督)を上映し、3月30日・31日の最終上映作品は『浮き雲』(アキ・カウリスマキ監督)と『ラッチョ・ドローム』(トニー・ガトリフ監督)だった。最終上映時には100人以上の観客が詰めかけて満員となった。2003年の再開館以後の上映作品数は約1,000本である。
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