休業、離婚と映画界への復帰とは? わかりやすく解説

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休業、離婚と映画界への復帰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 01:48 UTC 版)

不忍鏡子」の記事における「休業、離婚と映画界への復帰」の解説

大戦が始まると、夫の藤田は、当時東宝傘下であった榎本健一座長とする「エノケン一座」(東宝榎本健一一座)の座付き作家劇作家・演出家)に転向し1942年昭和17年11月公演で『河童の国』(原作塩谷寿雄)を脚色演出している。戦後1946年昭和21年8月、「エノケン一座」は東宝から独立し株式会社榎本健一劇団組織変更しているが、藤田その後も同劇団作品書き演出した。夫は劇作家演出家として成功し家庭でも2男に恵まれたが、放縦な生活を送るようになっていた。結婚生活10周年迎えた1951年昭和26年)、不忍は、松竹楽劇時代同期生で、日活多摩川撮影所でも同僚だった日暮里子が大友伸相手役主演した『君を夢みて』(監督三枝源次郎)に出演同作同年6月19日公開された。翌1952年昭和27年)には、当時実兄進藤吾が在籍する新東宝製作した恋の応援団長』(監督井上梅次)に小さな役を得て出演している。同作美術は兄が手がけており、同作同年6月19日公開された。1953年昭和28年)、不忍は藤田とついに離婚、まだ学童であった2男は不忍が引き取り育てることになった。不忍との離婚以降3年間、藤田仕事については、伝えられるものがなかった。 女手一つで子どもを育てていく決心をした不忍は、1954年昭和29年)、東映東京撮影所入社日活多摩川撮影所時代にも数本出演したことのある千葉泰樹監督作『悪の愉しさ』(主演伊藤久哉)に脇役出演、満34歳本格的に映画界復帰した1955年昭和30年5月17日公開された『サラリーマン 目白三平』(監督千葉泰樹)に、主人公演じ笠智衆望月優子隣人細川奥さん」を演じたのを最後に芸名を不忍 郷子と表記改め、翌6月21日公開された『終電車の死美人』(監督小林恒夫)から新表記でのクレジットがされるようになった。翌1956年昭和31年)夏には、兄の進藤吾が新東宝から東映東京撮影所移籍1957年昭和32年3月4日公開の『米』(監督今井正)、同年5月7日公開の『多情仏心』(監督小沢茂弘)では、兄が美術を手がけ、妹の不忍が小さな役で出演している。同年11月24日公開され亜炭発掘場舞台にした映画どたんば』(監督内田吐夢)では、花澤徳衛演じる「伴野多吉」の妻「伴野勝子」役を演じた劇場用映画では、圧倒的に脇役・端役多かったこの時代の不忍であったが、東映教育映画部の作品にも積極的に出演し1959年昭和34年10月1日公開され教育映画六人姉妹』(監督堀内甲)では、主人公演じ大森暁美たち子役ばかりの同作のなかで、大きな役柄である母親役を演じている。同年3月6日放映開始した連続テレビ映画捜査本部』(監督石原均)、同年6月3日放映開始した七色仮面』といった、東映製作するテレビ映画にも積極的に出演した1964年昭和39年)に撮影始まった内田吐夢大作映画飢餓海峡』では、伴淳三郎演じた物語上の重要人物である函館警察刑事弓坂の妻「織江」役に抜擢され、満45歳出演した同作をもって芸名本名である進藤 幸と改めた同作は製作に時間がかかり、同作公開までに、同年8月26日放映テレビ映画特別機動捜査隊』第148回『老刑事の死』(監督今村農夫也)、同年11月21日公開劇場用映画肉体盛装』(監督村山新治)ではすでに「進藤幸」とクレジットされている。『飢餓海峡』は、翌1965年昭和40年1月15日公開され大ヒット記録した。『日本映画俳優全集女優編』の不忍の項には、同年3月10日公開された『孤独の賭け』(監督村山新治)を最後に引退した旨の記述があり、確かに出演本数激減1966年昭和41年2月以降3年間は出演記録欠如しているが、劇場用映画にもテレビ映画にも出演続けていた。 1970年昭和45年8月7日内田吐夢が満72歳亡くなり同年10月発行された『月刊シナリオ』(日本シナリオ作家協会誌上行われた座談会追悼特集 内田吐夢 その死と作家執念」に、伊藤大輔入江たか子風見章子片岡千恵蔵小杉勇椎野英之菅井一郎田坂具隆紅沢葉子村田知栄子八木保太郎八尋不二依田義賢岸松雄とともに参加誌面には「不忍鏡子」とクレジットされた。

※この「休業、離婚と映画界への復帰」の解説は、「不忍鏡子」の解説の一部です。
「休業、離婚と映画界への復帰」を含む「不忍鏡子」の記事については、「不忍鏡子」の概要を参照ください。

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