九里浜学園高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 08:15 UTC 版)
伊東宏という天才レフティを擁し、伊東を中心に据えた4-5-1や3-5-2を基本とした「キングダムサッカー」を展開する。監督の大原由実子によると、掛川に多いオールラウンダーな選手は少ないが、ポジション別に見ると能力の高い選手が揃っている。 伊東宏(いとう ひろ) 学年 : 0 ポジション : ミッドフィールダー 背番号 : 10 『新たなる伝説』におけるもう一人の主人公。サッカーに関しては監督の大原が惚れ込むほどの天才的ともいえる才能を見せるが、基本的にお調子者でチームのムードメーカー的な存在でもある。現在は、完治しているものの中学生の頃まで小児麻痺を患っており、その副産物として左足の卓越したテクニックと、独特なリズムのドリブルが生み出され、その優れたテクニックから「奇跡の左」と呼ばれた。神奈川インターハイ予選決勝前にテレビ出演した際、番組から大原と共に障害を患っていたことを勝手に明かされた時には、掛川高校にしか眼中にないことを宣言し、カメラの前で尻を見せて放送を止めてしまったことがある(神園によると、ヒロなりの照れ隠しらしい)。 左足しか使わない独特のプレイスタイルであるため、左右のバランスを求める1年生時の監督・前沢とは反りが合わず部活動もサボりがちであったが、2年生時に大原由実子が監督に就任するとファンタジスタとしての才能を開花させる。ピッチ全体を支配する姿は「王様(キング)」そのものであり、元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナを彷彿とさせる。シュートの威力では同じレフティの田仲や恩田には及ばないものの、鋭い回転を与えたフィニッシュシュート「アクセルシュート」「トルネードアクセル」は一級品。2010年W杯の時点ではフェイエノールトに所属。 牧野新平(まきの しんぺい) 学年 : +1 ポジション : ミッドフィールダー→ディフェンダー(リベロ) 背番号 : 10→4 九里浜のキャプテンで、2年生時まではミッドフィールダーで司令塔であった。3年生時に大原由実子が監督に就任すると、オーバーラップできる豊富なスタミナを持ち、戦術眼・統率力に優れた理論家であることからリベロの適正を見出される。当初は急激な変化に反発していたが、紅白戦を通じての由実子としての采配と認めている。シャドーストライカーでもあるとともに守備の要であり、後に中長距離ストライカーを封じる「パーフェクトディフェンス」を身につける。2010年W杯の時点では横浜マリノス(現在の横浜F・マリノス)に所属。 藤長佳幸(ふじなが よしゆき) 学年 : 0 ポジション : ミッドフィールダー(ボランチ)、ディフェンダー 背番号 : 8 中学生時代からの伊東の親友で、「あいぼー(相棒)」と呼び合う仲である。中学時代から伊東とともに練習を繰り返すうち、藤長自身にも高いキープ力という武器が備わっている。基本的にはオールラウンダータイプの選手だが牧野と並ぶ守備の要であり、相手チームの中盤の重要選手と対峙する機会が多い。インターハイ決勝・掛川戦では馬堀に執拗なマークを仕掛け「天敵」と呼ばれた。 大原裕(おおはら ゆたか) 学年 : 0(年齢は+1) ポジション : ゴールキーパー 背番号 : 16→1(中学 : 1) 姉・由実子を庇って事故に遭い、右足の足首から先が義足となっている。選手生命を絶たれてしまったと思われたがリハビリテーション後に見取中に転入してレギュラーとなり、掛西中トリオと対戦している。姉が初めての給料で買ってくれたスパイクを気に入っており、事故でサッカーを諦めたと由実子が勝手に思い込んで、そのスパイクを健二にあげてしまったことから遺恨が生まれるも、掛西中との試合後に健二自らがスパイク交換を提案して和解。中学での対戦以後、健二とは互いにライバル視する関係。アメリカ合衆国でサッカーを続けていたが、九里浜の監督となった由実子に呼び寄せられ、入部に納得できない牧野・香坂らによる入部テストのPKで5人全員を止めている。鍛え上げられた強靭な肉体を武器に、数々の必殺技も1発で破るなどの堅牢な守備から「鉄壁」「超人」などの異名を持つ。握力70kg、垂直跳び90cm。相手チームのラフプレイによるスライディングで義足を壊されたことがあり、その際に替えの義足を忘れたことで交代を余儀なくされ、それがチームのピンチに繋がったことがある。2010年W杯の時点ではロサンゼルス・ギャラクシーに所属。 篠塚憲(しのづか けん) 学年 : -1 ポジション : フォワード 背番号 : 15 1年生で自分で勝手に引き受けて洗濯係をしていたが、大原由実子にストライカーの適正を見出されレギュラーとして定着した。掛川・平松に匹敵する100mを10秒8で走る俊足と、平松や帝光・木ノ内すら圧倒するといわれる瞬発力を武器とし、努力の結果として狙いが読まれにくいナチュラルキッカーというスタイルを身につけている。ただし、極度に気が小さいのが欠点。「世界最高峰チョロランマ」と呼ばれるほどの巨根。2010年W杯の時点では浦和レッズに所属しており、「レッズの赤い稲妻」と呼ばれている。 香坂真人(こうさか まさと) 学年 : +1 ポジション : フォワード 背番号 : 6 通称「ゴリ」。2年生時まではフォワードでレギュラーであったものの80分通して動ける持久力が無く、シュート精度は今一つであった。その代りとして圧倒的なフィジカルを誇り、1人や2人程度のディフェンダーならば物ともしないヘディングシュート「ゴリヘッド」を得意とする。牧野と同様に当初は急激な変化に反発し一時はサッカー部を離れるに至ったが、後に復帰して主にスーパーサブとして活躍し、篠塚とは名コンビと称されるコンビネーションを見せた。2010年W杯の時点では浦和レッズに所属。 大原由実子(おおはら ゆみこ) 監督。掛西中のサッカー部の監督でもあり、中学時代の田仲たちの担任でもある。以前は自身もサッカー選手で、アメリカのアマチュアリーグで得点王を取ったこともあるが、弟の裕が自らを庇って事故に遭ってからは指導者としての道を歩んでいる。サッカーに関しての采配に間違いはないが、その際のメンタル面のフォローに関しては無頓着で、九里浜の監督就任当初にチーム分裂の危機に瀕している。掛西中トリオの生みの親といっても過言ではなく、白石をサッカー部へ引き込み、平松にチャンスメイカーとして開花するきっかけを与え、また田仲の左足の潜在能力にも真っ先に気づいている。『新たなる伝説』の決勝戦後に一美にサッカーのイロハを教えたらしく、それが後の常勝掛川サッカー部監督誕生に繋がった模様。 神園あゆみ(かみぞの あゆみ) 学年 : 0 マネージャー。伊東の幼馴染で、友達以上恋人未満といった位置づけ。掛川を強く意識した行動を取る伊東が原因となって、掛川の2人のマネージャーから一方的に野次られる場面もある。
※この「九里浜学園高校」の解説は、「シュート!」の解説の一部です。
「九里浜学園高校」を含む「シュート!」の記事については、「シュート!」の概要を参照ください。
- 九里浜学園高校のページへのリンク