世界のエンジニア資格とは? わかりやすく解説

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世界のエンジニア資格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 10:36 UTC 版)

技術者」の記事における「世界のエンジニア資格」の解説

英語圏の国で名称では、チャータード・エンジニア(Chartered EngineerCE)とプロフェッショナルエンジニア(Professional EngineerPE) の二つ勢力がある。CEの方はイギリスでの資格のため、イギリス本土の他アイルランドまた、インドスリランカオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカアラブ諸国といった旧植民地で、CE使用される。ただし旧英連邦のうちオーストラリアニュージーランドでの名称は「Chartered Professional Engineer」とチャータードとプロフェッショナル言葉重ねている。他英連邦ではカナダ隣国アメリカ合衆国同様にPEとしている。 アメリカPEでは多く技術部門があるが、独占業務日本で言う土木分野で、建築分野構造エンジニアリングだけをPEにしている。プロフェッショナルエンジニアはアメリカ各州が州ごとに設けているエンジニア公的資格となっており、第1グループ:①化学工学、②土木工学、③電気工学、④機械工学、⑤環境工学第2グループ:①農業工学、②制御システム工学、③防火工学、④産業工学、⑤製造工学、⑥冶金工学、⑦鉱業鉱物工学、⑧原子力工学、⑨石油工学 とがある。これを日本ではNPO法人日本プロフェッショナルエンジニア協会日本PE・FE試験協議会がこの資格試験主催している。プロフェッショナルエンジニアに関連する資格は他に、FE試験国際認定生産技術者を設けている。 ほとんどの国は技術者資格英訳自体は「Professional Engineer」を当てている。自国語の技術者資格例え韓国は「技術士」、中国は「高級工程師」で英語は「Professional Engineer」としている。日本技術士も、発足時に英名は「consulting engineer」としていたが、現在は「Professional Engineer」と表現している。 中国語では技術の職を「工程師」と呼ぶが、中華人民共和国工程師を4段階にしており、エンジニア相当しているのは高級工程師で、また一種名誉称号である技術職名制度エンジニア当の高級工程師と、建築分野の高級建築師などが、国家工程技術職務条例定められている。1985年より名誉称号から仕事独占資格適時移行しているが、名称は従来同様にしている。ただし、独占業務としているのはやはりアメリカ日本同様、建築土木分野だけである。 中国では、日本技術士総合技術監理部門同等くらいの建設設計技術者教授階高エンジニア[要出典]、日本技術士やRCCMなどと同等くらいの高級エンジニア、そしてエンジニア[要出典]、副エンジニアという具合であり[要出典]、専門知識人員として国家1級登記構造エンジニア日本の建築設備士にあたる国家登記公用装置エンジニア日本電気設備士にあたる国家登記電気系エンジニア国家登記土木(岩土)エンジニア中国政府認定予算管理士となる国家登記造価エンジニアといった各専門エンジニア定めている[要出典]。なお、建築士に当たるものは国家1級登記建築士国家2級登記建築士がある[要出典]。 プロフェッショナルエンジニア(PE)の制度は、分野として機械専門技術者であるメカニカルエンジニア部門電気専門技術者であるエレクトリカルエンジニア部門などが含まれている。 アメリカ合衆国では建設分野では早くから建築家アーキテクト制度存在させているが、それと平行して土木建築構造全般に渡る建設エンジニアであるシビルエンジニア部門は、シビルエンジニアリング専門分野として構造エンジニアを表すストラクチュラルと地質のそれを表すソイル各分野がある。このストラクチュラルエンジニア(structural engineer)の資格を取る場合は、シビルエンジニア部門資格取った上で、さらに2年間の実務経験積み各自専門に関する2日間にわたる試験を受け、試験合格する必要がある。 なお、アメリカアーキテクト資格日本の建築士と同様に建築に関するすべての設計携わることが認められるが、プロフェッショナルライアビリテイの関係上、実際に小規模建物場合以外はすべて上記それぞれの専門家専門分野部分任せるのが通常となっている。このため、州によって異なるが、前述シビルエンジニア資格者建築構造設計をする場合には制限課せられ、一定高さ以上の建物などは、ストラクチュラル・エンジニアの関与求められている。事実建築家には、建物の構造が確かかどうかについての責任はなく、建築構造設計技術者であるストラクチュラル・エンジニアの役割となる。このため建築家は、構造エンジニア呼んで、かつ建物には電気機械系の技術者も必要となる。建築業務の場合建築家チーム内の専門家内のひとりであっても、建築家だけがクライアントとのやり取り把握をなす。 一方英国では、構造技術分野では、構造技術者集まりである構造技術者協会1908年設立され1934年英国王室から正式な認知受けた王立協会となり、会員数約22000人を有する世界的構造エンジニア組織となっている。また、英国では建築見た目意匠から一歩踏み込み、ファサードデザインと統合させようとする「ファサード・エンジニア」というエンジニアもおり、多岐にわたるエンジニアリング結集させ構造・構法や材料設備選択に際して耐久性地球環境配慮し、かつ居住環境都市環境良い影響与えることを目的としている。

※この「世界のエンジニア資格」の解説は、「技術者」の解説の一部です。
「世界のエンジニア資格」を含む「技術者」の記事については、「技術者」の概要を参照ください。

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