三邪王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 16:32 UTC 版)
「ゼルダの伝説 リルトの誓い」の記事における「三邪王」の解説
ネイバットによって選出された三人の悪党たち。それぞれが恐怖、暴力、陰謀の心を持ち、トライフォースとは対となる負の感情を司る。 ハギス 本作の最終ボス。 【恐怖の心】を司る砂漠の盗賊。殺人が趣味の危険な男でナルシスト。特に殺す過程で恐怖に引きつった者の表情に『至高の美』を感じている快楽殺人者でもある。一人称は「俺」または「私」。 普段はクールに振る舞っているが本質は激情的。おぞましい『恐怖』で世界を埋め尽くすという野望を持つ。あらゆる場面で不気味な顔芸を披露し、舌を出すのもある。 弓術に長けており、かなりの距離から獲物を射抜くことができる。必殺技は、曲刀から生命エネルギーを光線にして放つ『閃光剣』。その他、曲刀を使った衝撃波も披露している。 物語序盤、禁断の谷に立ち入った際にリルトの姿を見て殺人衝動に駆られ襲い掛かる。しかしリルトの反撃で頭部を傷つけられ激昂。だがネイバットとフーイディンの制止により、復讐心を燃え上がらせながらもリルトを見逃した。 禁断の谷に隠されていたトライフォースから力を得、手始めに森の民が住む森林へ侵攻。名前を恐怖の森へと変え、自ら『恐怖王』を名乗るようになる。以後は戯れに動物と融合させた森の民たちを『狩って』いる。更に逃げようとした者たちを木と融合させ、磔にすることで見せしめとした。 王を名乗るようになってからは一人称に「私」を使うようになり、口調や外見も地位を意識したものとなった。このため登場するごとに段々と口調が変わっていった。 その後、ある計画のため配下ウルゲらをヘザラ村へと差し向け、賢者の末裔カリンを拉致させた。 ウサギ人間狩りを愉しんでいる最中にゴンザと遭遇し、痛めつけた後で駆け付けたリルトと再戦。マスターソードの使い手だと知って冷や汗を流すも、トライフォースの力を得た自分の敵ではないとして衝撃波によって二人を崖下に落として勝利する。 拉致したカリンを砦に幽閉する一方で、彼女が賢者の末裔(ゼルダ姫の子孫)であることを告げ「ハイラルの平和を私たちで守ろう」と告げる。無論、正義感からの言葉ではなく自分がハイラルの支配者として君臨するためである。 やがてカリンを救い出すべく砦に乗り込んで来たリルトたちと激突。リルトの誘いに乗って一騎討ちを繰り広げ、一度は回転斬りによって倒れるも即座に復活。切り札である古代ハイリア人が持っていた無敵のアイテム『力のペンダント』を用いて筋骨隆々の巨体へと変貌する。凄まじい力でリルトたちを圧倒するが、封印の能力に目覚めたカリンによって強化を解かれてしまう。その力を利用するべく再びカリンを連れ去ったため、結果的にリルトたちを見逃すこととなった。 その後、潜伏先にグラスゴーとフーイディンが現れる。動揺を押し隠して惚けるも「裏切者」と詰め寄られ、カリンを渡すように告げられる。しかし「私の気が変わった。それだけの話だ」と叛意を露わにし、二人を返り討ちにする。その際に「バカな奴らだ」と言葉を残した。 そしてガノンが復活した直後にカリンに再封印を命じ、自身はネイバットと対決。分が悪いと見てネイバットを誘い込み、能力を行使中のカリンに接触させることで消滅させ勝利する。直後にガノンもカリンによって再封印された。 邪魔者はいなくなり、ハイラルを支配するという野望は目前となった。そしてカリンを救い出すべく現れたリルトたちを最期の敵として抹殺することを宣言。リルトたちと壮絶な死闘を繰り広げる。 3人がかりでも歯が立たないほどの強さであり、更にリルトが生命エネルギーを消費して光線を放ち続けたことで優位を確信。手始めにゴンザとカーラを嬲り殺しにしようとする。だがそれによって激怒したリルトから光線を撃ち込まれ、力のペンダントを破壊されてしまう。これにより急激にパワーダウンを引き起こし、リルトの斬撃によって右腕を切断される。激昂して襲い掛かるもリルトと共に崖から落ち、自身は運よく岩肌にしがみ付く。落下して行くリルトを見下ろして勝ち誇ったのもつかの間、リルトが投擲したマスターソードによってドテッ腹をブチ抜かれ敗北。皮肉にも死の『恐怖』から解放されたところで致命傷を受け、自らが絶賛した『至高の美』を体現しながら消滅するという末路を辿った。 狂気性を持ったナルシストで激昂すると口調が一変したり(舌も出す)、変身後の形態が上半身裸になるという点でギラヒムと類似点がある。また歪んだ美意識から悪事に手を染めたり、ガノンの復活に加担しながらも上司を裏切るなど『神々のトライフォース2』のユガとも類似点が多い。 グラスゴー 【暴力の心】を司る王家兵士団幹部。3人の配下の中では最も年長で、粗野な外見通り力こそが絶対という考えを持つ。一人称は「オレ様」。 王家に仕えているが国王を軟弱と見下し、圧倒的な『暴力』によって王の座を奪うという野望を持つ。 最終巻にてネイバットの命を受け、カリンを連れ去ったハギスの居場所へと乗り込む。フーイディンと共にハギスに詰め寄るが、ハギスの力には敵わず呆気なく殺された。皮肉にも圧倒的な的な『暴力』の前に命を奪われることとなった。 王家に仕える身でありながら王位を奪おうとするのは、時のオカリナのガノンドロフを思わせる。 フーイディン 【陰謀の心】を司る闇の商人。常に落ち着いており必要のないことはしないリアリスト的な思考の持ち主。一人称は「オレ」。 人を陥れる悪しき知恵『陰謀』に心酔しており、人間同士が信じ合えない世界を作るという野望を持つ。 最終巻ではネイバットの命を受け、カリンを連れ去ったハギスの居場所へと乗り込む。仲間意識があったのかハギスを説得しようとしたり、激昂するグラスゴーを抑えるなどしていた。だがハギスから叛意を明確にされたことで戦いを挑むも、グラスゴーと共に呆気なく殺された。皮肉にも裏切った同胞の『陰謀』を阻止しようとして命を奪われることとなった。
※この「三邪王」の解説は、「ゼルダの伝説 リルトの誓い」の解説の一部です。
「三邪王」を含む「ゼルダの伝説 リルトの誓い」の記事については、「ゼルダの伝説 リルトの誓い」の概要を参照ください。
- 三邪王のページへのリンク