ポイマンドロス_(ギリシア神話)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ポイマンドロス_(ギリシア神話)の意味・解説 

ポイマンドロス (ギリシア神話)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/19 07:15 UTC 版)

ポイマンドロス古希: Ποίμανδρος, Poimandros, : Poemander)は、ギリシア神話の人物である。ボイオーティア地方南東部の都市タナグラ英語版の創建者。タナグラの伝承によると、エレウテールの子イーアシオスの子カイレシレオースの子で、アイオロス[1]あるいはアーソーポスの娘とされる女性タナグラと結婚した[2]プルタルコスによると母親の名前はストラトニーケー。またエピッポス、アケストールという息子がいた[3]。タナグラの地はポイマンドリアとも呼ばれた[4]

神話によるとポイマンドロスはトローイア遠征に協力しようとしなかったため、アキレウスから敵視された。ポイマンドロスはステポーンの地でギリシア人に包囲され、アキレウスによって息子アケストールを殺され、母ストラトニーケーを略奪された。そのためポイマンドロスは闇夜に乗じて脱出し、ポイマンドリアに城塞を築こうとした。このとき建築家ポリュクリトスがその出来栄えを嘲笑し、堀を飛び越えようとしたので、ポイマンドロスは岩を持ち上げて彼に投げつけたところ、その子供レウキッポスを殺してしまった。そのため彼は殺人の罪による嘆願者として国外に退去しなければならなくなったが、ギリシア人に包囲された状況では困難であった。そこで息子エピッポスを使者として送ると、エピッポスはアキレウスだけでなくトレーポレモスペーネレオースまで説得することができたため、ポイマンドロスは彼らに守られてカルキスまで行き、エレペーノール王に罪を浄めてもらった。ポイマンドロスは彼らに感謝して英雄たちの神域を造営した。そのうちアキレウスの神域は、歴史時代になってもアキレイオンという地名としてタナグラに残っていた[3]

脚注

  1. ^ パウサニアス、9巻20・1。
  2. ^ コリンナ断片(パウサニアス、9巻20・1による引用)。
  3. ^ a b プルタルコス「ヘラス設問集」37”. バルバロイ!. 2020年1月29日閲覧。
  4. ^ ストラボン、9巻2・10。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ポイマンドロス_(ギリシア神話)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ポイマンドロス_(ギリシア神話)」の関連用語

ポイマンドロス_(ギリシア神話)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ポイマンドロス_(ギリシア神話)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのポイマンドロス (ギリシア神話) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS