ヘルシオ炊飯器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 15:11 UTC 版)
※現在は全機種生産を終了している。 KS-GX10A/PX10A 2012年10月発売。水の抵抗を低減するペンギンの後退翼と衝突を抑制する魚群の習性を応用し、日本国内の家庭用IHジャー炊飯器として初めて「かいてんユニット」を搭載。先端を内側後方にカーブし、内側に30度の傾斜を設けて攪拌することで、内側の周囲(回転水流)、中心部(上昇水流)、水面と底面(湧き出し・吸い込み水流)で異なる3つの水流を生み、吸水工程では米一粒一粒をしっかり引き離すことで米粒に触れる表面積が増え、吸水を促進する「匠の浸し技」、加熱工程では水面と底面の温度差をなくし、デンプンを糖分に変える糖化酵素が最も活性化する温度帯(約60℃)をキープしたまま加熱することで甘み成分をアップさせる「匠の加熱技」、沸騰行程ではユニットのウイングが収納し、沸騰によって大量に吹き上がるおねばを切り、吹きこぼさずに釜内に戻すことで高火力の連続沸騰を実現する「匠の連続沸騰技」の3つの技の相乗効果でごはん表面の呈味成分(旨みや甘みなど味を感じさせる成分)を向上させた。なお、通常の炊飯だけでなく、おかゆ(「極美(きわみ)がゆ」コース使用時)や炊き込みご飯(「炊きこみ(かいてん有り)」コース使用時)でも攪拌を加えることが可能である。 また、洗米機能「匠の洗米技」も搭載されており、「かいてんユニット」の攪拌が作り出す水流で洗うことで白米表面のサブアリューロン層の削れを抑制し、手洗い洗米時に比べて栄養素の残存率を向上するとともに、水温と抵抗の2つのセンサーによってユニットの回転時間や回転数をコントロールし、手洗い洗米では難しい微妙な調整も自動制御で行う。 さらに、肉じゃがやカスタードクリーム、クリームシチューなどこまめなかき混ぜや焦げ付きを気にしながら微妙な火加減が必要な料理に、自動で攪拌する「混ぜ技クッキングメニュー」も搭載されている。 GX10Aは内釜に厚さ2mmの「ハードガラス鉄釜」を採用し、3.7インチ高反射型液晶を搭載したスタンダードモデル。PX10Aは外側に中空ビーズを追加して3mmに厚くした「ハードガラス鉄釜」を採用し、4.3インチホワイトバックライト液晶に触れると文字が光る静電タッチキーを追加し、蒸し板を追加同梱したプレミアムモデルである。 KS-MX10B/MX18B/PX10B 2014年4月〜5月発売。既存の3つの技(匠の浸し技・匠の過熱技・匠の連続沸騰技)に加えて、沸騰したタイミングで重なり合った米を「かいてんユニット」で大きく混ぜることで一粒一粒に沸騰水を一気に吸い込ませてふっくらとした大粒のご飯に炊き上げる「匠の米粒返し技」を追加。 また、プレミアムモデルのPX10Bは内釜を改良し、底面にダイヤカット状の凹凸を加え、発熱面積を広げることで火力を向上し、内面にガラス片でコーティングすることでフッ素を剥がれにくくするハードフッ素コートを加えた「極美ダイヤカット鉄釜」を採用。さらに、当製品第10世代の一部機種に搭載されている「ココロエンジン」が本機種にも搭載され、旬の食材・祭事のおすすめ・健康サポートといったメニューの提案や使いこなしのコツなどを音声で知らせてくれる。 一方、GX10Aの後継機種となるスタンダードモデルのMX10BはGX10Aに搭載されていた「混ぜ技クッキングメニュー」を省いて炊飯器の基本性能に特化した仕様となり、内釜は材質をステンレスに変更し、厚さを3mmに厚くして底面にダイヤカット状の凹凸を加え、内面にハードフッ素コートを施した「極美ダイヤカット釜」に改良。また、これまでは5.5合炊き(1.0L)のみだった「ヘルシオ炊飯器」では初となる大容量1升炊き(1.8L)モデルのMX18Bが新設された。
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