ヘルシオホットクック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 15:11 UTC 版)
KN-HT99A 2015年11月発売。日本国内の家庭用電気鍋において初めて無水調理(水を使わずに野菜などの食材に含まれる水分を活用した調理方法)が可能な電気無水鍋。蓋の内側には円盤状の突起「旨味ドリップ加工」を施しており、食材から出た蒸気を水滴にして鍋の中を循環させることで、調味料を味付けなどの必要最低限にとどめて食材本来の旨みを活かした調理が可能である。また、メニューに合わせて最適なタイミングでかき混ぜる「まぜ技ユニット」を搭載するほか、温度と蒸気のダブルセンサーで火加減も自動調整するため、メニューを選択して食材をセットしておくだけで良く、料理の際にかき混ぜや火加減調整のためにそばにいる必要もない。さらに、空いた時間に食材をセットして設定時間に合わせて仕上げるタイマー予約機能「食べごろ予約調理」を搭載しており、ワンキー操作で一旦冷めた料理の温め直しも可能。残ってしまった場合でも付属の保存専用ふたをすることで内鍋ごと冷蔵庫に保存することが可能で、保存専用ふたがフラットなため、上に密閉容器などの小物も載せることができる。「まぜ技ユニット」や内ぶたは取り外して水洗いが可能である。内鍋は単品(TJ-KN1)でも発売されており、用途に応じて使い分けることも可能である(なお、内鍋は当初、本体との同時発売が予定されていたが、事情により発売日が約1ヶ月延期となり、同年12月発売となった)。 KN-HT24B 2016年12月発売。直径216mm・深さ147mm・容量2.4Lの広口深鍋となっており、魚1匹を切らずにそのまま投入するなど、食材を丸ごと投入して調理することが可能となり、最大6人分まで一度に調理可能な大容量サイズとなった。また、付属のメニュー集に掲載のメニュー数を143種類(HT99A比43種類増)、自動調理メニュー数を119種類(HT99A比34種類増)、「食べごろ予約調理」対応メニュー数を35種類(HT99A比19種類増)とメニュー数を拡充。「温め直し機能」はメニューにより「まぜる」機能の選択が可能となった。HT99A同様、HT24B専用の内鍋単品(TJ-KN2)も同時発売される(ただし、内鍋単品には保存専用ふたが同梱されない)。 KN-HW24C 2017年10月発売。前述のHT24Bの上位機種にあたるもので、無線LAN機能が搭載され、AIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」に対応。これにより、本体と無線LAN接続を行うことでメニュー集の内容をディスプレイ表示と音声読み上げで行うほか、本体の「聞いて」キーを押すことでメニュー提案を行ったり、ダウンロードによる自動調理メニューの追加も可能となった。ディスプレイは3インチに大型化するともに、メニュー表示が番号表示から文字表示となり、メニューの検索も可能となった。そのほか、自動の「お手入れ」メニューが新たに搭載され、予約調理可能時間を15時間に延ばした。 KN-HW16D/HT99B HW16Dは2018年7月、HT99Bは同年9月発売。初代となる1.6Lタイプが約3年ぶりにモデルチェンジされ、無線LAN機能搭載・「COCORO KITCHEN」対応モデルのHW16Dが追加設定された。HW16Dでは、液晶がHW24C同様にフルドット液晶となるほか、新たに3種類の火加減(強火・中火・弱火)、4種類のまぜかた(まぜない・たまにまぜる・よくまぜる・高速にまぜる)、時間が設定可能な「好みの設定加熱」やふたを開けたままでの加熱が可能な「煮詰め」機能が搭載された。また、カラーバリエーションが強化され、レッド系に加えてホワイト系が新たに設けられ、2色展開となった。なお、HT99Bは従来のHT99Aでは付属されていたふたが付属されなくなった。 KN-HT16E/HW16E/HW24E HT16Eは2019年7月、HW16E/HW24Eは同年8月発売。HW24Eは従来からのレッド系に加え、2.4Lタイプでは初となるホワイト系を追加した2色展開となり、HW16Dで搭載された「好みの設定加熱」や「煮詰め」機能も搭載。HW16E/HE24Eは本体画面のヘルシオデリメニューで、下ごしらえ済み調理キット「ヘルシオデリ」をスマートフォンで発注するためのQRコードが新たに表示された。HT16Eは本体に搭載の自動メニュー数が増えた(HT99B:114 → HT16E:121)。 KN-HW10E 2019年11月発売。新たに設定された1-2人用の1.0Lタイプで、「まぜ技ユニット」の改良とコンパクトモーターの採用により、1.6Lタイプ(2-4人用)のHW16Eよりも設置幅が144mm削減され220mmにコンパクト化。内蔵メニューには「カンタン煮魚」や「カット野菜で1品」など、単身世帯向けのメニューが設けられた。また、付属の蒸しトレイを使用することで、下段で汁物や煮物などを、上段で蒸し物やおかずなど2つのメニューを1台で同時に作る「上下2段調理」も可能である。カラーバリエーションはホワイト系に加え、「ホットクック」では初となるブラック系の2色展開である。 KN-HW16F/HW24F 2020年9月発売。1.6Lタイプ・2.4Lタイプがモデルチェンジされ、公式ファンコミュニティ「ホットクック部」でユーザーから投稿されたオリジナルレシピを「COCORO KITCHEN」レシピサービスからダウンロードしての自動調理や、市販のジッパー付き食品保存袋と付属の蒸しトレイを用いての低温調理が可能となった。内鍋には1.6Lタイプ・2.4Lタイプで初のフッ素コートが施され、オープンオムレツやじゃがいものガレットがメニューに追加された。スマートライフアプリ「COCORO HOME」との連携にも対応し、情報が届くと本体の「聞いて」キーが点滅して通知し、キーを押すとスーパーの特売情報を発話して知らせる(専用アプリからの登録により、指定した店舗や食品に関連した特売情報が優先して発話される)ほか、予約メニューはクラウドメニューを含めて12メニューが追加された。 なお、本機種で初採用されたフッ素コート内鍋は、歴代モデルにも使用が可能なように、「ホットクック専用フッ素コート内鍋」としてオプション品でも発売される(TJ-KN1FB/KN2FB)。 KN-HW10G/HW16G/HW24G 2021年9月発売。1.0Lタイプは初のモデルチェンジとなる。3機種共通で、「COCORO KITCHEN」レシピサービスから食材や料理のテーマ、ジャンルごとにメニューがまとめられた「クックリスト」の登録が可能となり、クラウドメニューからユーザーの使用状況に応じて順にメニューを提案するステップアップメニューも搭載された。1.6Lタイプと2.4Lタイプは「混ぜ技ユニット」の最大回転回数が2020年モデル比で約2倍に高速化されたことで生クリームの泡立てが可能となり、かき混ぜ機能を加熱時だけでなく準備や仕上げの段階でも使用可能となったことで自動調理の範囲を拡大。また、本体幅を1.6LタイプはHW16F比で3.4cm、2.4LタイプはHW24F比で5cmそれぞれ短くしてコンパクト化された。1.0Lタイプで新設されたブラック系をレッド系と入れ替わる形で1.6Lタイプにも設定された。1.0Lタイプはジッパー付き食品保存袋を使用する低温調理メニューや焼き物メニューが追加された。
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