プロ野球開催について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 14:21 UTC 版)
「静岡県草薙総合運動場硬式野球場」の記事における「プロ野球開催について」の解説
プロ野球では、2014年まで横浜DeNAベイスターズが前身の大洋ホエールズ以来、主催公式戦とオープン戦を年間1試合ないし2試合開催していた。なお大洋及び横浜大洋時代には1963年から1971年にかけてと、1974年から1986年にかけ、春季キャンプを実施したこともある。 1970年代半ばには、当時宮城球場を暫定的に本拠地としていたロッテオリオンズが主催公式戦を通算16試合開催しており、特に1974年には最多の14試合を開催した。この他にも中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツ(巨人)、ヤクルトスワローズ、日本ハムファイターズ、西武ライオンズも主催公式戦を開催したことがある。また2006年からは東北楽天ゴールデンイーグルスが主催春季オープン戦を毎年開催している。加えて1988年から2006年までの間、毎年11月に開催されていたパ・リーグオールスター東西対抗においては、主たる開催球場として知られていた。 2011年のプロ野球公式戦は、当初日程では5月25日の横浜ベイスターズ対東北楽天ゴールデンイーグルスと、7月5日の東京ヤクルトスワローズ対巨人の計2試合が予定されていたところを、同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震で各地の発電所が被災したことによる電力需要の逼迫と、それに伴って東北電力及び東京電力の管内で計画停電が実施される点などを考慮して、同年4月中は両社管内においてプロ野球の夜間開催が取りやめられることになり、加えてヤクルトが本拠地とする明治神宮野球場は日中は東京六大学野球などのアマチュア公式戦の開催が優先されるためにプロ野球のデーゲーム開催が困難なことから、ヤクルトは同球場で4月26日から4月28日に予定していた対巨人3連戦の開催地を急遽草薙球場に振り替えたことで、計5試合が開催されることになった。なお、4月26日には浜松球場でも中日ドラゴンズ対横浜戦が開催され、1975年8月24日の大洋対中日(草薙)・日本ハム対近鉄バファローズ(浜松)以来、36年ぶりに静岡県内で1日に2球場でプロ野球公式戦が開催された。 過去には静岡県を本拠とする、NPBや独立リーグのプロ球団設立構想が幾度か浮上している。過去の構想に関する詳細はプロ野球再編問題 (2004年)、関西独立リーグ、ジャパン・フューチャーベースボールリーグを参照。前掲以降のプロ球団招致等に関する動きとしては2010年秋、当時の横浜ベイスターズのオーナー企業である東京放送ホールディングスが、保有する球団株式を住宅設備大手の住生活グループとの間で売却交渉を進める過程においては、住生活グループ側が将来的に本拠地を草薙球場へ移転する構想を示したとされているが、結局売却交渉は破談に終わっている。なお前述の2011年に開催された横浜対楽天戦は既にこの売却交渉の開始前から決定していたもので、交渉との直接の関連は一切ない。その後2012年には静岡市と浜松市が共同で、草薙球場を本拠地とするプロ野球球団の創設を目標に活動を開始している。 なお2013年シーズンは、日本女子プロ野球機構ではトーナメント戦「ティアラカップ」、リーグ戦「ヴィクトリアシリーズ」のいずれも静岡県内では開催されなかったが、プロとアマチュアによるトーナメント戦「第3回女子野球ジャパンカップ」が11月2日から3日間開催された。2014年は4月15日にヤクルト対巨人、7月4日にDeNA対阪神タイガースが組まれた。 2015年は6月26日・27日にヤクルト対巨人2連戦が組まれたが、26日は雨天により中止となった。27日の試合ではホームチームであるヤクルトが三塁側ダッグアウトを使用した。またこの試合は、ヤクルトのマスコットキャラクターであるつば九郎が主催連続1500試合出場を達成し、2022年5月に開設された特設サイトにおいて、当時の思い出を筆談型式で述べている。 2016年は、4月1日に北海道日本ハムファイターズ対福岡ソフトバンクホークスが開催された(日本ハムは一塁側ダッグアウトを使用)。当初は東京ドームで開催予定だったものが後に変更された。パ・リーグの公式戦が草薙球場で開催されるのは1994年の西武対日本ハム以来22年ぶり、日本ハムの主催試合は1991年以来25年ぶり、北海道移転後初である。8月23日にはヤクルト対中日が開催された(ヤクルトが三塁側ダッグアウトを使用した)。 2017年には当地でフレッシュオールスターゲームが開催された。 2020年は東京オリンピック開催に伴い、北海道日本ハムの本拠地である札幌ドームがサッカー会場として使用されるため、6月27日と28日の対楽天戦が当球場にて開催される予定であったが、後に新型コロナウイルス感染拡大の影響でオリンピックの開催が1年近く延期となり、更にプロ野球公式戦を開催する際に観戦者の検温チェックや入場制限などの対策が必要となり、その為の準備期間が不足するため、静岡での地方開催を見送ることになった。 2021年は同年に延期となった東京オリンピック開催に伴い、北海道日本ハムの本拠地である札幌ドームがサッカー会場として設営期間を含めて6月15日 - 8月19日の2ヶ月間使用できなくなる関係で、6月26日・27日に対ロッテ戦が開催された。また東京ヤクルトの本拠地である明治神宮野球場が7月13日 - 9月9日の2ヶ月間国立競技場の資材置き場と来賓待機所として使用される関係で、8月24日・25日に対中日戦が開催された。 2022年は7月13日・14日に北海道日本ハムファイターズ対東北楽天ゴールデンイーグルス戦が開催された。
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