ネパール帰国後とは? わかりやすく解説

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ネパール帰国後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:53 UTC 版)

中沢新一」の記事における「ネパール帰国後」の解説

1982年ネパールより帰国博士課程満期退学し、1983年4月から1993年まで山口昌男のもとで東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助手務める。1983年、『チベットモーツァルト』(せりか書房)を発表同書は、同じく現代思想的な内容扱った浅田彰の『構造と力とともに同年話題書となり、2冊は人文書としては異例売り上げ果たした世界的な人類学再編成が行われた1970年代にはみずからの研究分野文化人類学一領としての宗教人類学限定したが、『チベットモーツァルト以後領域横断的活動によって、中沢一部新しアカデミズムスタイル体現する知識人として受け入れられ人気博した中沢浅田のふたりは、前後デビューした他の若手研究とともにニュー・アカデミズム旗手」に祭り上げられる。しかし、本人は「当時ニュー・アカデミズム呼ばれた一種言語構築主義対す反発」から、ダーシー・トムソン生物学ゲーテ自然論デューラー人相学等から影響受けたというレヴィ=ストロース神話研究や、人里離れた熊野森の中で華厳経研究行った南方熊楠思想惹き付けられ、その成果として『雪片曲線論』(青土社)という論集書かれたという。 1987年から1988年東京大学中沢教官として受け入れか否か巡り騒動起きる(東大駒場騒動)。1989年から1991年国際日本文化研究センター研究員務める。1992年平成4年)、南方熊楠についての包括的な研究バロック』(せりか書房)を発表最新社会学カルチュラル・スタディーズなど現代思想表舞台には背を向け、『東方的』(1991年)、『バロック』、『はじまりレーニン』(1994年)など、反時代的人物思想取り上げる反時代的書物書き上げることに熱中したという。 1993年に『チベット死者の書』として知られるニンマ派の『バルド・トェ・ドル』やそれに関連するゾクチェン思想について述べた『三万年の死の教え - チベット死者の書』の世界』を発表NHK放映された『NHKスペシャル チベット死者の書』の脚本担当し評判呼んだ著者によれば本書は『バルド・トェ・ドル』の仏教としての正統性を問う以前に、その思想人類精神史という普遍的な文脈において論じようしたものである(チベット学者の山口瑞鳳は、埋蔵経典である『バルド・トェ・ドル』は偽経であると批判している)。 1993年には中央大学新設され総合政策学部教授として就任同じく1997年新設され中央大学大学院総合政策研究科教授兼任する2006年3月まで2006年度は同客員教授)。1998年にはチベット仏教ニンマ派伝承するゾクチェン思想翻訳伝承採集など基礎研究活動目的とするゾクチェン研究所設立2006年4月中央大学から多摩美術大学移籍し、「21世紀人間の学を、芸術機軸とし人類学基盤として再構築するため」の新たな研究拠点として多摩美術大学芸術人類学研究所IAA)を開設同大美術学部芸術学科教授兼務しつつ、初代所長として「芸術発生学」「神話生命力」「野外をゆく詩学」「ユーロアジアをつらぬく美の文明史」「生命と脳」「平和学構築」という6部門研究プロジェクト推進したこうした研究成果は、2011年第二所長就任した鶴岡真弓引き継がれるまた、2006年6月より糸重里主催するほぼ日刊イトイ新聞」で「芸術人類学研究所 青山分校!と題する全7回の講義実施2011年日本文明潜在能力目覚めさせ21世紀に必要とされる新しい学」の創出をめざす「明治大学 野生科学研究所」(ISS)が設立され、その所長就任2013年平成25年)より河合隼雄学芸賞選考委員務める。

※この「ネパール帰国後」の解説は、「中沢新一」の解説の一部です。
「ネパール帰国後」を含む「中沢新一」の記事については、「中沢新一」の概要を参照ください。

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