ドラゴン以外の亜人種・異世界の住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 05:00 UTC 版)
「小林さんちのメイドラゴン」の記事における「ドラゴン以外の亜人種・異世界の住人」の解説
盗賊の少女 声 - 千菅春香 トールが世界を巡る旅の中で出会った少女。 明朗快活でドラゴンにも臆せず話しかける度量があるが、トールからは頭のネジが外れているのではないかと思われている。人生に奴隷になるか盗賊になるかの選択肢しかなく、盗賊を選んだ陰惨な過去を持ち、殺意を前にしてもその本質を嗅ぎ分けるほどにどこか達観しているほか、右頬には傷跡が残されている。貴族を商人と誤認して襲撃してしまい、追われる身となって逃走していた最中、とある廃墟に身を隠していたところでトールと出会い、束の間のひとときを共に過ごす。 「自由」についてトールに問いかけた会話の中で、「自由」を手にした未来に抱く「メイド」への憧れと、それが隷属であろうと「生き方を“自ら”選択する」という夢を吐露し、トールに別れを告げその場を後にした。後に悲願を叶え、メイドとして日々を送っている姿が描かれている。 この少女との邂逅は、トールがそれまで自ら何も選べなかった己の生き方や、「自由」の意味を考えるようになった大きな転機となっている。 サハギン、ゴブリン、魔女 声 - 高橋伸也(サハギン)、藤井隼(ゴブリン)、石原夏織(魔女) トールたちがコミケ会場で出会った異世界の住人たち。事故により人間界に飛ばされてしまい、以降は人間界で暮らしているが、いつも人間態のままでは窮屈なので、コミケ会場のようなコスプレイベントのある場所を隠れ蓑にして都合よく本来の姿に戻っている。トールと顔を合わせた際、彼女がドラゴンであることを知ると逃げ出したが、今度のコミケ用に「ドラゴンメイド娘」を用意することにした。なお、彼ら以外にも異世界の住人たちが幾人か本来の姿で訪れていた、とのこと。 アーザード / 浅戸 建(あさど けん) キムンカムイが率いる軍の軍師を務める、金髪で美形の青年。 冷静な性格で感情的になりやすいキムンカムイのフォロー役を務めているが、自らの手の内を明かそうとはしない。 その正体は異世界人の魔法使いであり、「カンナと龍玉を巡る一連の騒動」の黒幕。真ヶ土専務の弟弟子であり、かつてドラゴン同士の争いの巻き添えに遭い、故郷と妹を失っていることが示唆されている。端正な容貌と慇懃無礼な物腰で覆い隠しているものの、本性はドラゴンとそれに親しくする人間への憎悪と侮蔑、そしてドラゴンを苦しめ、いたぶり、死に追いやることへの昏い愉悦とが渦巻いており、感情が昂ると一人称が「私」から「俺」になり、口調も荒く汚いものとなる。普段からドラゴンの攻撃は通さない聖骸布のクロークをまとい、有事にあたっては聖剣を振るう。 戦いのこと以外まるで無頓着なキムンカムイに取り入る一方、ルミネースに長年仕えた密偵としても立ち回り、二枚舌を弄して両陣営を潰し合わせようと目論んだ。キムンカムイがカンナに送った手紙を改竄することでカンナを呼び戻すことに成功するも、カンナの奇策で自分の目的をキムンカムイ・ルミネースの両陣営に暴露されてしまう。キムンカムイから制裁を受けそうになるも、逆に自らの魔力を注ぎ込んだ龍玉の力で彼と両陣営のドラゴンを支配下に置いてカンナ達の始末を謀る。しかしキムンカムイはトールたちのサポートを得た小林さんに、両陣営のドラゴン達は助太刀に来たエルマとファフニールに制圧されてしまう。最後は一人逃走するも、トールに完膚なきまでに叩きのめされ、魔力を全て吸い取られた状態で「あとの処遇はキムンカムイがどうとでもすればいい」と、その場に放置されたが、殺しても復活する呪いがあるらしく、キムンカムイでは対処できなかったため、真ヶ土専務に預けられている。 その後は真ヶ土専務の依頼で守護者として人間界で暮らす異世界の住民達の素行調査を命じられ、興信所所属の探偵「浅戸 建」として活動するようになる。魔力がなくなっているため魔法は使えず、パンチ一発でダメージを受けてしまうが、不良グループを一人で壊滅させられる程度の強さは残っている。口では文句を言っているものの、キムンカムイの下でも似たような業務を行っていたこともあり、職務自体は無意識のうちに真面目に行っていたが、不良に絡まれていたジョージーをたまたま助けた際に彼女から「執事服が似合いそう」と興味を抱かれてしまう。当初はジョージーを自身の役に立つよう懐柔しようと目論んでいたが、彼女の趣味に付いて行けず、「特殊な変態」と認識してしまう。その後ファフニールの素行調査の際に小林さんとジョージーと再会するが、居合わせた滝谷がファフニールを固有名で呼んでいたことから逆に彼のことは警戒するようになる。一方で人間界の文化やかつて平和に暮らしていた頃の自分と現在のギャップに困惑しつつある。 その後興信所の仕事が予想以上に上手く行き、資金が貯まったこともあり新たに「浅戸探偵事務所」を設立する。ジョージーのことも上手く利用しようとしているものの、「女の子一人にやらせるなんてカッコ悪すぎる」という理由から彼女一人に仕事を押し付けたりしないなど本来持つ優しさも無意識のうちに見せるようになる。 神剣(しんけん) トールと戦った神が所持していた神剣で、トールの背中に刺さっていたところを小林さんに引き抜かれた。 その後は消失して行方知れずだったが、実は小林さんの魂に入り込んでおり、精神世界で自我が芽生えていた。小林さんのことは「ママ」と呼び慕っており、魂の中で眠りつつも度々目覚めては小林さんに語りかけている。その際は中性的な子供の容姿をしている。 元々は「どんな竜でも刺し貫くこと」を目的に神によって作られたものだが、小林さんの影響を強く受けているためか、今はただ「よりよい物語になること」を願っている。
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