デハニ201形・デハニ211形とは? わかりやすく解説

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デハニ201形・デハニ211形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 07:29 UTC 版)

伊勢電気鉄道ハ451形電車」の記事における「デハニ201形・デハニ211形」の解説

デハニ201形・デハニ211形とも、当初大型電動車であったため伊勢電気鉄道本線主力車として運用された。 しかし、ほどなく112kW級電動機搭載の強力電動車であるデハニ231形新造開始され大神宮延長線開業までに同形式が12出揃ったため、以後は低出力であることから同出力同程度収容力備えデハニ221形と共に各駅停車支線区での運用中心とするローカル運用もっぱら充当されようになった1932年3月26日には他の電動車各形式と同様、記号変更して以下の通り改番されている。 デハニ201形デハニ201 → モハニ201形モハニ201 デハニ211形デハニ211 → モハニ211形モハニ211 伊勢電気鉄道参宮急行電鉄への合併の際には特に変更実施されなかったが、1941年3月15日関西急行鉄道成立時には両形式実質的に同一であったことから整理統合され以下の通り改番された。 モハニ201形モハニ201モニ6201形モニ6201 モハニ211形モハニ211モニ6201形モニ6202 なお、この際塗装他形式と同様、従来のイムペリアル・スカーレットから濃緑色変更されている。 前述のク6451形と同様、戦時中網棚木製化が実施され戦後すぐに雨樋の設置標識灯の2灯化、それに乗務員室仕切設置実施されている。 1953年には車体更新実施され幕板部について補強帯を内側隠したノーヘッダーの溶接構造改造された。この際幕板部の飾り窓は既にガラス板材交換され実質的に機能していなかったこともあって埋められのっぺりし印象平凡な外観となったまた、この際トラス棒の撤去実施されている。 地味な運用終始した形式であるが、車体更新から間もない1954年に、モニ6201を対象1,067mm軌間線区適した駆動システムとして直角カルダン駆動方式実用試験を行うこととなり、同駆動システム搭載するよう改造工事実施され以下の通り改番された。 モニ6201形モニ6201 → モニ6211形モニ6211 この改造では台車新造近畿車輛KD-8シュリーレン式円筒案内金属ばね台車交換主電動機として日立製作所HS-510Arbを各台車に2基ずつ装駆動装置はやはり日立製作所製のOP75K-5109直角カルダン駆動装置装着し歯数比は9:51=5.67とした。なお、ブレーキ基礎ブレーキ装置が各台車に4基ずつブレーキシリンダーを搭載する台車シリンダーとなったことから、A動作弁中継弁(Relay valve)を併用するAR(AMAR)自動空気ブレーキとされたが、制御器は従来と同様、芝浦製作所RPC-101電空カム軸制御器が搭載された。この改造により自重は37.2tから31.8tと実に6.4tもの軽量化実現した。もっとも、近畿日本鉄道では狭軌線を含め直角カルダン駆動方式本格採用されることはなく、本形式試験終了後原状復元され再度モニ6201形モニ6201へ改番されている。 モニ6211形モニ6211 → モニ6201形モニ6201 本形式は低出力車であったことから1959年名古屋線改軌の際には改軌工事対象から外された。そのため、狭軌養老線転属、さらに1961年には伊賀線再度転属となったその後伊賀線運用続けられたが、HL制御器を備える同線所属他形式とは異な制御器を搭載していたことから本形式2両、あるいは同じく伊勢電気鉄道出自とするクニ5360形を連結して運用された。 1974年には南大阪線向け新型冷房車である6200系番号を譲るため、以下の通り改番された。 モニ6201形モニ6201・モニ6202 → モニ5200形モニ5201・モニ5202 もっとも、老朽化進行したことからこの番号での使用期間短期間とどまり1977年伊賀線体質改善計画に伴うモ5000形伊賀線転入同年3月に2両とも廃車解体された。

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デハニ201形・デハニ211形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 01:47 UTC 版)

伊勢電気鉄道」の記事における「デハニ201形・デハニ211形」の解説

1928年製造した17m級半鋼製電車。両形式とも車体設計は共通で、先行するクハ451形準じる。ただし、制御器がデハニ201形ゼネラル・エレクトリック社製PC自動加速制御器、デハニ211形がこれをライセンス生産した芝浦製作所RPC異なっていたことから別形式与えられた。もっとも制御シーケンスは共通で取り扱いには差違存在しなかったことから関西急行鉄道発足時形式統合されモニ6201形となった同時期製作の制御車2形式とは異なり終始地味なローカル運用使用され戦後養老線経て伊賀線使用された。1977年全廃

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