テキサス・レンジャーズの2011年とは? わかりやすく解説

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テキサス・レンジャーズの2011年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 10:13 UTC 版)

2011年のワールドシリーズ」の記事における「テキサス・レンジャーズの2011年」の解説

まず先にワールドシリーズ進出決めたのはテキサス・レンジャーズだった。10月15日デトロイト・タイガースとのアメリカンリーグ優勝決定戦を4勝2敗で制し2年連続2回目ワールドシリーズ進出となったこの前年の2010年レンジャーズ9072敗でアメリカンリーグ西地区11年ぶりに制しポストシーズンも勝ち進んで球団創設50年目で初のリーグ優勝成し遂げる。しかしナショナルリーグ王者サンフランシスコ・ジャイアンツ対戦したワールドシリーズには1勝4敗で敗れたシーズン終了後には、エース左腕クリフ・リー指名打者ブラディミール・ゲレーロ、正捕手ベンジー・モリーナらがFAに。チームは、このうちリー残留目指していたが、リー最終的にフィラデルフィア・フィリーズへの移籍選んだ。彼が抜けた先発ローテーションの穴を埋めようと、マット・ガーザザック・グレインキーなどをトレード獲得しようとするも交渉まとまらず最終的にエース投手獲得諦めて三塁手エイドリアン・ベルトレ契約し内野守備打線強化した。この補強により三塁ポジション奪われ指名打者ユーティリティーとなったマイケル・ヤングが、チーム対しトレード要求する一幕もあったが、最終的に彼はこの起用法受け入れ残留している。リー残留に熱心だったのとは対照的にゲレーロやB・モリーナら他のFA選手引き止めずヨービット・トレアルバマイク・ナポリの2捕手獲得捕手ポジションインサイドワーク優れたトレアルバを中心に起用し打撃のいいナポリ捕手以外に一塁手指名打者として出場させる構想描いたリーがいなくなった先発陣スプリングトレーニング経て救援右腕アレクシー・オガンド先発転向させることに決めた2011年レンジャーズ4月1日開幕戦から6連勝と好スタートを切ることに成功するが、その後野手救援投手故障者が相次ぐ野手陣ではまず同月13日ジョシュ・ハミルトンが、前日試合三塁から本塁突入した際に右上腕を骨折して故障者リスト入り続いて5月4日には、ネルソン・クルーズも右大腿四頭筋痛で故障者リスト入りとなったハミルトン離脱から彼らふたりが5月23日揃って復帰するまでの間、チーム1521敗と負け先行した救援投手陣では、抑えネフタリ・フェリス4月21日右肩炎症で、同月27日にはセットアップダレン・オデイ左股関節唇損傷で、それぞれ故障者リスト入り離脱するフェリス5月6日復帰する奪三振率前年から低下するなど投球の質が落ちオデイ手術受けたため7月2日まで復帰できない長期欠場となった。ただ、このような離脱続出状況でもレンジャーズは、5月16日以降地区首位の座を維持したままシーズン進めていく。前半戦92試合終えた7月10日時点でも、2位ロサンゼルス・エンゼルスとはわずか1.0ゲーム差ながら首位のまま。この時点でのチーム1試合平均得点は4.97で、ハミルトンらが一時的に抜けてもなおリーグ3位高水準だった。1番打者イアン・キンズラー2番打者エルビス・アンドラスはともに盗塁得点両部門でリーグ11以内と、ふたりが足で好機作って中軸還す流れができていた。チーム最多打点新加入のベルトレで71打点、その次が彼にポジション奪われヤング59打点で、このふたりは練習ではキャッチボールペアを組むなど、開幕前に起こったトレード騒動影響感じさせていない投手陣は、救援防御率が4.57でリーグ12位と低迷したに対して先発ローテーションクオリティ・スタート達成数が57リーグ3位安定自身初の開幕投手務めたC.J.ウィルソン制球力向上し9勝3敗・防御率3.20、先発転向のオガンドは初先発勝利からの7連勝を含む9勝3敗・防御率2.92という成績残した7月14日から後半戦始まり8試合消化したところで、今度はベルトレが左ハムストリング痛によって故障者リスト入りとなる。彼が欠場している間は、主にヤング三塁手として出場したヤングシーズン通して内野各ポジション欠場者が出たときなどは代役として守備に就きつつ、打撃でも打率.330前後順調なペース安打打点積み重ねていき、その存在試合に臨む姿勢含めてチームメイトから高く評価された。加えてナポリ後半戦入って調子上げOPS 1.000超と強打発揮するこのように野手陣には故障者が出て穴埋めできる層の厚さがあったことから、チーム7月31日トレード締切日を前に弱点救援投手陣を補強すべく他球団との交渉進めていった。その結果ボルチモア・オリオールズから上原浩治を、サンディエゴ・パドレスからマイク・アダムスを、それぞれ獲得する8月以降上原被本塁打増加苦しみ成績落としたが、アダムスオデイ代わるセットアップ定着して好投続け、またこの頃から抑えフェリス復調するなど、補強後は全体的に状況改善された。救援防御率前半戦の4.57から後半戦は3.53と1点以上良くなり、救援敗戦数も前半戦92試合中17試合あったのが後半戦70試合中9試合減っている。戦力強化成功したレンジャーズ勝率はさらに上がり2位エンゼルスとのゲーム差8月17日時点7.0まで開く。エンゼルスもそこから食い下がって9月10日時点1.5ゲーム差まで縮めたものの、最後は再びレンジャーズ突き放して同月23日2年連続地区優勝決めたこの年打線1試合平均5.28得点奪ったに対して投手陣チーム防御率を3.79に抑え得失点差+178リーグ2位の高さ。ヤングチーム最多106打点挙げ移籍1年目のベルトレとナポリがともに30本塁打到達一方で球団史初め先発投手5人が二桁勝利を記録するなど、投打豊富な戦力擁して9666敗・勝率.593と球団最高勝率記録更新するシーズン送った地区シリーズ(5試合制) リーグ優勝決定戦(7試合制) ヤンキース 2 タイガース 3 タイガース 2 レンジャーズ 4 レンジャーズ 3 レイズ 1 ポストシーズンでは日程上、先発ローテーションレギュラーシーズンよりひとり少な人数回せるため、レンジャーズはオガンドを先発から救援再転向させる。オガンドは後半戦成績が4勝5敗・防御率4.48と、前半戦比べて調子落としていた。地区シリーズは、前年引き続き2年連続タンパベイ・レイズとの対戦に。レイズレギュラーシーズン最終戦でのサヨナラ勝利によって、逆転東地2位となってワイルドカード決めるという劇的な形で勝ち上がってきた。シリーズ初戦レンジャーズ投手陣が9失点打ち込まれる一方で打線は2安打零封という完敗喫する。しかし第2戦・第3戦と相手先制許しながらも逆転勝ち連勝すると、第4戦ではベルトレが3打席連続ソロ本塁打放って1点差の接戦制し、3勝1敗でレイズ下したリーグ優勝決定戦では中地区優勝タイガースと戦う。タイガース野手故障者を多く抱えていて代走を出す余裕すらなく、また信頼が置ける投手の数も限られており、シリーズ選手層厚さ上回るレンジャーズ優位の展開で進んでいく。このシリーズではクルーズ好調で、初戦では相手エースジャスティン・バーランダーからソロ本塁打、第2戦では延長11回にポストシーズン史上初のサヨナラ満塁本塁打、第4戦では外野守備相手勝ち越し点を防ぐ補殺、など攻守活躍見せたレンジャーズは3勝1敗とワールドシリーズ進出王手をかけ、迎えた第5戦こそバーランダーを打ち崩せ敗れたものの、第6戦に17安打15得点猛攻勝利を収め、4勝2敗でタイガース破った。この2シリーズ通して、オガンドは10試合中7試合登板。10.1イニング投げ2勝0敗3ホールド防御率0.87・奪三振率10.5と相手打者抑え込みワールドシリーズ向けてレンジャーズ救援投手陣の切り札存在となった

※この「テキサス・レンジャーズの2011年」の解説は、「2011年のワールドシリーズ」の解説の一部です。
「テキサス・レンジャーズの2011年」を含む「2011年のワールドシリーズ」の記事については、「2011年のワールドシリーズ」の概要を参照ください。

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