トレード騒動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 12:58 UTC 版)
シーズン終了後の10月24日、監督の稲尾和久は球団から「新しい人にバトンタッチしたい」との方針から「3年契約の切れるこの年限りとし、契約延長は行わない」と通告され、実質的に解任される。落合はこれに強い不満を持ち、11月4日に福岡市内で行われたファン主催が主催した「落合選手を励ます会」にて、「稲尾さんがいないのなら、自分がロッテにいる理由はない」と発言した。毎日新聞が11月5日付で落合のこの発言を報じると、落合は同日、平和台球場での日米親善野球の試合前、報道陣に対し発言の内容を認めたうえ、「稲尾さんの処遇に関しては本当に腹を立てている」と言い、球団に対し不信感をあらわにした。 これ以後、スポーツ新聞が連日にわたり「落合トレード」と書き立て、落合もマスコミに対しフロント批判の言動を繰り返すなど、落合を巡って騒動に発展した。12月12日、球団社長の松井静郎が落合を球団事務所に呼んで話し合い、落合は「これまで新聞などを通じた発言には誤解もあっただろう。ナマの声を聞いてもらった」、松井も「これまで落合と球団フロントの間に誤解に基づくものや、連絡が不十分なものあった。そのひとつひとつを代表を読んで確認しあった。直接話し合って、意見の一致を見た」とそれぞれ語り、落合と球団は一旦は和解した。 しかし、12月23日に牛島和彦・上川誠二・平沼定晴・桑田茂の4選手との交換トレードで、中日へのトレードが決定した。そして12月26日、移籍先の中日で契約更改に臨み、1億3千万円(推定)でサインし、プロ野球では日本人選手初の1億円プレーヤーとなった。
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