奪三振率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:57 UTC 版)
奪三振率とは投手が1試合(9イニング)完投したと仮定した場合の平均奪三振数であり、次の計算式により求められる。 奪三振率=奪三振数×9÷投球回 この値は投手の能力を評価する指標の一つであり、高ければ自力でアウトに取る能力が高い投手と認識される。BABIPとの関わりから奪三振率の高い投手は被打率が低くなりやすいというメリットがある。評価基準は、7.5から8.0であれば高い部類に入り9.0を超えると典型的な、三振を取る投手となる。年代別に見ると、奪三振率はMLBにおいては全体的に上昇する傾向にある。近年では奪三振を被打者数で割ったK%による評価が主流となりつつある。通算1000投球回以上での歴代最高は野茂英雄の26.9%、シーズン規定投球回以上での歴代最高は江夏豊(1968年)の31.9%。 シーズンを通しての日本プロ野球記録(規定投球回到達者)は2019年の千賀滉大の11.33(投球回180.1、奪三振227)。MLB記録は2020年のシェーン・ビーバーの14.20(投球回77.1、奪三振122)。シーズン401奪三振を記録した1968年の江夏豊は10.97(投球回329)。
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