【タイガー】(たいがー)
Tiger(虎).
ネコ科に属する大型肉食獣(原義)。
さまざまな兵器の愛称として各国で用いられている。
- ドイツ第三帝国陸軍が使用した「6号戦車」の愛称「ティーガー」の英語読み。
- イギリス海軍の巡洋戦艦。
- イギリス海軍の軽巡洋艦(のちに指揮巡洋艦に改装)。
- ドイツ海軍の水雷艇。
- 西ドイツ海軍のミサイル艇。148型ミサイル艇とも呼ばれる。
ヤグアル級魚雷艇の後継として建造された。
艦の設計はラ・コンバタントII型高速戦闘艇(ミサイル艇)をベースにしている。
冷戦終結後の軍縮によって1994年から徐々に退役し、2002年にドイツ海軍から退役した。
退役後、一部の艦はギリシャやエジプトに引き渡されている。
スペックデータ 艦種 ミサイル艇(Sボート) 主建造所 リュールセン
ノルマンディ機械製造(CMN)排水量 265t 全長 47m 全幅 7m 喫水 2.7m 機関 MTU MD16V 538 TB90ディーゼル(出力3,600馬力)×4基4軸推進 速力 38ノット 航続距離 1,600海里/15ノット 乗員 30名 武装 オート・メラーラ 76mmコンパクト砲×1門
ボフォース40mm L/70 単装機関砲×1基
MM38 エグゾセSSM単装発射機×4基
機雷×8発C4Iシステム リンク11 戦術データリンク レーダー SMA 3R 20航法レーダー
トリトンG 捜索レーダー
カスター148火器管制レーダー
【同型艦】
艦番号 艦名 主建造所 就役 退役 再就役先・艦名 P6141
/S41ティーガー
(Tiger)CMN 1972.10.31 1998.9.21 チリ海軍
LM-39「テニエンテ・ウリベ(Teniente Uribe)」P6142
/S42イルティス
(Ilitis)CMN 1973.1.8 1992.10.15 ギリシャ海軍
P-72「ヴォトシス(ΒΟΤΣΗΣ)」P6143
/S43ルクス
(Luchs)CMN 1973.4.9 1998.8.27 チリ海軍(部品取り) P6144
/S44マルダー
(Marder)CMN 1973.6.14 1994.5.25 ギリシャ海軍
P-74「ヴラハヴァスII(ΒΛΑΧΑΒΑΣ II)」P6145
/S45レオパルト
(Leopard)CMN 1973.8.21 2000.9.28 ギリシャ海軍
P-76「トーナス(ΤΟΥΡΝΑΣ)」P6146
/S46フクス
(Fuchs)リュールセン 1973.10.17 2002.12.16 エジプト海軍
「10月6日」P6147
/S47ヤグアル
(Jaguer)CMN 1973.11.13 2000.9.28 ギリシャ海軍
P-77「サキピス(ΣΑΚΙΠΗΣ)」6P148
/S48ルーヴェ
(Löwe)リュールセン 1974.1.9 2002.12.16 エジプト海軍
「10月21日」P6149
/S49ヴォルフ
(Wolf)CMN 1974.2.26 1997.8.27 チリ海軍
LM-36「グアルディアマリーナ・リケルメ
(Guardiamarina Riquelme)」P6150
/S50パンター
(Panther)リュールセン 1974.3.27 2001.9.27 2003年解体 P6151
/S51ハーヘル
(Häher)CMN 1974.6.12 1994.6.24 ギリシャ海軍
P-75「マリダキス(ΜΑΡΙΔΑΚΗΣ)」P6152
/S52シュトルヒ
(Storch)リュールセン 1974.6.17 1992.11.16 ギリシャ海軍
P-73「ペゾポウロス(ΠΕΖΟΠΟΥΛΟΣ)」P6153
/S53ペリカン
(Pelikan)CMN 1974.9.24 1998.6.4 チリ海軍(部品取り) P6154
/S54エルスター
(Elster)リュールセン 1974.11.14 1997.8.27 チリ海軍
LM-37「テニエンテ・オレリャ(Teniente Orella)」P6155
/S55アルク
(Alk)CMN 1975.1.7 2002.5.13 エジプト海軍
「10月23日」P6156
/S56ドメル
(Dommel)リュールセン 1975.2.12 2002.12.16 エジプト海軍
「6月18日」P6157
/S57ヴァイエ
(Weihe)CMN 1975.4.3 2002.12.16 エジプト海軍
「4月25日」P6158
/S58ペンギン
(Penguin)リュールセン 1975.5.22 2001.6.28 2003年解体 P6159
/S59ライハー
(Reiher)CMN 1975.6.24 2001.1.27 2003年解体 P6160
/S60クラーニヒ
(Kranich)リュールセン 1975.8.6 1998.9.22 チリ海軍
LM-38「テニエンテ・セラーノ(Teniente Serrano)」 - グラマン社製の艦上戦闘機、F-11の愛称。
- アメリカ製の戦闘機、F-5シリーズの愛称に多用されている。
F-5Cの愛称「スコシタイガー」および、F-5E・Fの「タイガー2」、F-20の「タイガーシャーク」。
- Eurocopter EC665.
独仏合弁のユーロコプターが開発・製造する偵察兼攻撃ヘリコプター。
冷戦末期に開発され、仏独戦力の要として期待されたが、初飛行と同時期に仮想敵であるワルシャワ条約機構が崩壊したため、計画を大幅に縮小することとなった。
しかし、同様のコンセプトを持っていたアメリカのRAH-66「コマンチ」が開発中止に追い込まれたことから、今後はかえって需要が見込めるのではないかという予測もある。
(RAH-66と同じく前席がパイロット、後席がガナー兼コパイロットである)
冷戦後の機体というだけあって、情報収集能力、コスト、生存性などが重視されている。
複合材を多用した胴体、極限まで単純化されたローターハブ、耐用年数無限のローターブレードなど、ライフサイクルコスト低減の工夫がなされている。
照準/監視装置として、偵察型はRMSを、対戦車型はMMSを装備する。
また対戦車ミサイルとしてHOTやAGM-114が使えるほか、本機のために終端赤外線誘導機能を持つトライガットが開発された。
なお「タイガー」の呼び名は英語の場合で、開発国のドイツでは「ティーガー」、フランスでは「ティグール」と呼ばれる。
スペックデータ 乗員 2名(前席パイロット・後席コパイロット兼射撃手) 主ローター直径 13.00m 全長 15.80m 全高 4.32m(テイルローター頂部まで) 胴体長 14.08m 回転円盤面積 132.7㎡ 空虚重量 3,300kg 最大離陸重量 6,100kg エンジン MTU/RR/チュルボメカ MTR390ターボシャフトエンジン(出力958kW)×2基 速度 124kt(巡航) 海面上昇率 690m/min ホバリング高度限界 3,500m+(OGE) 航続距離 432nm(機内燃料のみ) 兵装 固定武装:AM-30781 30mm機関砲1門(UHT除く)
機関砲ポッド:12.7mm機関銃/20mm機関砲ポッド
空対空ミサイル:FIM-92・ミストラル
対戦車ミサイル:トライガット・HOT3・AGM-114
ロケット弾ポッド:19連装ハイドラ70または22連装SNEB 68mmロケット弾ポッド
その他:増槽等
【バリエーション】
タイガーと同じ種類の言葉
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