MTR390とは? わかりやすく解説

MTR390

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/08 05:48 UTC 版)

ティーガーに装備されたMTR390

MTR390 は、ドイツの航空機用エンジンメーカー、MTU・チュルボメカ・ロールス・ロイス(MTR)が重量5-7tの単発、双発ヘリコプター用に開発したターボシャフトエンジンである。

最初の試運転は1989年に始まり、最初の試験飛行は1991年である。MTR390は1996年5月に軍用として制式に認められ、1997年6月に民間用に認められた。多機種の搭載を念頭において開発されたが、搭載機は現在のところユーロコプター ティーガーだけである。

最大出力は958 kW、継続時の最大出力は873 kWだが、片発停止時などの緊急時には3段階の緊急出力を出すことが可能である。スーパー・エマージェンシー段階の20秒間で1,160 kW、30秒間で1,138 kW、継続段階の2分半で1,027 kW、中間段階の30分間で958 kWとなっている。

現在、更新版としてMTR390-E(能力拡張型)がスペインのインダストリア・デ・ターボ・プロパルゾレスと開発中である。MTR390-Eは出力が最大1,094 kW、スーパー・エマージェンシーで1,322 kW、中間段階1,000 kWとなっている。

要目

一般的特性

  • 形式: ターボシャフト
  • 全長: 42.4 in (108 cm)
  • 直径: 26.8 in (68 cm)
  • 乾燥重量: 372 lb (169 kg)

構成要素

性能

出典: [1]

  • 2段遠心式圧縮機サージングの心配なし 飛行アイドル状態から2秒で最大出力
  • 反転流路型燃焼室(全長を短縮できる)
  • 回転数 8,320 rpm
  • 電子式制御、モニタリング

脚注

  1. ^ Gas Turbine Engines. Aviation Week & Space Technology Source Book 2009. p. 121.

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