【トライガット】(とらいがっと)
MBDA Trigat
英仏合弁のマトラBAeダイナミクスと、独DASAのミサイル部門が共同開発した対戦車ミサイル。
(現在、両社はさらに合併してMBDAとなっている)
Trigatとは、Third-Generation Anti-Tankの略で、第3世代対戦車ミサイルを意味する。
「トライガット」は英語での読み方であり、「トリガット」あるいは「トリガート」などとも読む。
フランスではAC3G、ドイツではPARS3の型名で呼ばれる。
HOTの後継として開発されたもので、赤外線画像誘導方式を採用しているため、撃ちっ放し能力と高い命中精度を持つ。
またトップアタックのためのホップアップ機能も備えている。
さらにヘリコプターに対して発射することも可能で、限定的な空対空ミサイルとしての能力も持っている。
主としてユーロコプター・タイガーのために開発されたものだが、他機種への展開は滞っている。
また派生型として、ミランの後継となる歩兵用地上発射型も開発された。
ただしイギリスには採用されず、代わりにFGM-148「ジャベリン」が採用されている。
スペックデータ
全長 | 95cm(トライガットMR) 1.5m(トライガットLR) |
直径 | 15.2cm |
翼幅 | 45cm |
発射重量 | 17.6kg(トライガットMR) 47kg(トライガットLR) |
射程 | 200~2,000m(トライガットMR) 500~4,500m(トライガットLR) |
速度 | 230m/s |
飛行高度 | 8km+(トライガットLR) |
推進方式 | 固体推進ロケットモーター |
弾頭 | タンデム成形爆薬弾頭(110mm装甲貫通能力あり) |
誘導方式 | レーザービーム・ライダー方式(トライガットMR) パッシブ赤外線画像誘導方式(トライガットLR) |
派生型
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